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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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少年陰陽師 冥夜の帳を切り開け

少年陰陽師 冥夜の帳を切り開け (角川ビーンズ文庫)少年陰陽師 冥夜の帳を切り開け/結城光流
「……じい様に…生きてて欲しいんです…っ!」
時は平安。大陰陽師安倍晴明に、命の刻限が迫っていた。彼の、そして孫の昌浩の中にも流れる天孤の血が、その命を削っているのだ。大好きなじい様を助ける方法を探そうと、懸命になる昌浩。だがそんな中、昌浩と彰子は、天孤・晶霞と凌壽の確執に、さらには中宮章子を狙う怪僧・丞按の攻撃に、いやおうなく巻き込まれていく……。加速度的展開の“天孤編”!!


結構久しぶりな感じのする少年陰陽師です。
けど実際には1ヶ月くらいしかたってないんですよね。

天孤編第3弾です。

怪僧・丞按の目的が分かります。
中宮、引いては藤原の血を滅ぼそうと。
目的はわかったものの、理由は未だ不明。
このシリーズの今までをかんがみるに、きちんと説明してくれると思うのですが、一体何があったんでしょう。


兄ちゃんズのやりとりに思わず笑ってしまいました。
そうだよなぁ。確かに昌浩と彰子では天と地ほども地位に差があるわけです。
このころの婚姻なんて、政略結婚がほぼでしょう?
いくら本人達が好きあっていてもそう簡単に結婚できるようなものじゃないのは容易に想像できます。

きっと昌浩が気づいたときには、外堀どころか内堀もきっちり埋められているんだろうな(笑)


章子姫が本気で可哀想でした。
彰子が窮奇の呪詛により、入内できなくなったため、彰子の身代わりとして入内した章子姫。
藤壺が章子姫だと知っているのはわずかな人のみでたとえ知っていても他人に知られてはならないため、けっして章子と呼ばれることはない。
さらに内裏のギスギスした人間関係にも疲れていて。

そんな心身ともに弱りきっているところで出会ったのが、昌浩。
縋ってしまいたくもなるってものですよ。

でも、昌浩が本当に大切にしているのは自分ではなく、彰子だと気づいてしまうんですよね……。
章子姫にも幸せになってほしいものなんですが、章子姫は帝の妃な訳ですし章子姫を幸せに出来るのは帝のみ。
けど、帝の寵愛を一身に受ける皇后(風音に懐いていた脩子姫のお母さん)がいるからなー。厳しいかも。


晴明の命がなんとかつなぎとめられたところで、今巻は終了。

一安心かと思いきや、あんまり安心できないんですよね。
丞按も凌壽もどちらも逃げただけ。まだ諦めないでしょう。

晶霞がどういう行動をとるのかも気になります。

天孤編もあと2冊。楽しみです。

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