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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   
カテゴリー「【小説】その他」の記事一覧

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サクラ・タイムトラベル

サクラ・タイムトラベル/加部鈴子
歴史博物館の非常扉は、江戸時代に通じていた!?
江戸の町に迷い込んだ子どもたちが歴史を動かす力となる物語

歴史博物館の非常扉を開けた先は、なんと江戸時代だった。
志保といとこの龍之介は、混乱の中で、ある特命を引き受けるはめに――。
はたして、ふたりは、目的を遂げることができるのか。そして、無事に現代にもどってくることができるのか。
めくるめくタイムトラベルが、いま、始まる!


図書館で借りてきました。
やっぱりスカイエマさんのイラストは目を惹くんだよなぁ。

あらすじにもあるとおり、主人公は志保と龍之介。2人はいとこ同士で、同い年のクラスメートってことらしいです。
学期が開けたら最高学年とあるので、春休み中である作中ではまだ小5になりますね。

2人がタダ券を手に入れ、せっかくだからと歴史博物館に向かったことで物語は動き出します。


200ページもない児童書なので1時間ほどで読み終わりました。
さらっと読めるタイムトラベルものです。

もう初っぱなから館長が怪しすぎる(笑)
画像では表側しか見えないんであれですが、裏表紙に館長らしき人物が描かれてるんですね。
ロングの灰色髪、黒服ってだけでもう怪しい。イラストだけで「絶対こいつ黒幕だろ」なんて思ってしまいました。

内容としては可もなく不可もなくといった感じ。
もう何年も前のことなので記憶が定かじゃないんですが、歴史を習うのって小6じゃなかったですっけ?
龍之介を本の虫にして知識不足を補っていますが、素直に小6にしても良かったんじゃないのかなぁなんてことも思ってしまいました。
まあ、そこは別にいいんですけど。

思春期の女の子が持つ親への反感だとか、恋について自覚がなかったりするあたりが可愛らしいなぁ、と。


この手の話でよくある「正しい歴史」だとか「歴史を変えてしまう」といった話。
タイムパラドッグスみたいな大きなことには気をつけるだろうけど、「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいな話にまでは気をつけないし気づかないよなぁ、と。

江戸の町で出会った火消し親子。
勝次郎と清太郎。
清太郎を野犬から助けたことで歴史が変わってしまい、将軍が命の危機に陥ることになってしまうんです。
2人は将軍を助け出すために奔走することになります。

清太郎の恋心にはなんというかもの悲しくなりますね。
未来から来た志保に恋しても、志保は答えることなどできずに未来へかえってしまいますから。

正直、私は歴史は大の苦手なんでどこまでが本当にあった歴史で、どこからが作者の創作なのかはわかりませんし、調べる気もありません。
でも、こういうラストはありかなと思いました。

副館長にのみ伝えられる館長の正体。
館長が再び2人の前に姿を見せることがあるのかな?なんてちょっと想像してしまいました。

拍手[9回]

三軒茶屋星座館

三軒茶屋星座館/柴崎竜人
東京、三軒茶屋の路地裏に佇むプラネタリウム。
"親子3人"の奇妙な共同生活が始まった……。
きっと誰かにこの物語を贈りたくなる――
「和真は俺の兄貴で……そして今日から、月子のもうひとりのお父さんだ」
この星座館には、家族の夢が詰まっていた――

読めば心温まる、人生讃歌エンターテインメント!


図書館で借りてきました。
初めて読む作家さんですが、タイトルと表紙の雰囲気に惹かれて手に取ってました。


【第一章 オリオン座】
【第二章 おおいぬ座】
【第三章 山羊座】
【第四章 水瓶座】
【第五章 うお座】

が収録されています。
連作短編じみた話です。登場人物の関係なんかもあって一応順番に読むことをおすすめします。


はじめ、帯にあるあらすじに「ウェルカム・ホーム!みたいな話なのかな?」と思って借りてきたんです。
が、実際読み始めたらそんな感じじゃない。
奏太(かなた)の恋バナが始まった時点で失敗したかな、とも思いました。
このブログを見てもらえばわかるかと思うんですが、私は恋愛小説は読みません。
だから、苦手な感じの話かなぁ、と思ったんです。

ですが、読み進めていくと思ったよりも面白い。
和真の口から語られる星座にまつわる神話だとかが、いい感じに現代風にアレンジされていて非常にわかりやすいんですよね(笑)

元からオリオンは蠍から逃げてるぐらいは知っていましたが、逆にいうとそれ位しか知らなかったので勉強にもなりました。
これはとっかかりにするにはいい感じ。

和真の過去話が思っていたよりもすごくてびっくりしました。
軽くゆるーく語られるんですけど、すごいというか壮絶?でした。

和真の双子の弟にして月子の父である創馬。 創馬は一番の秘密であったであろう月子のことを暴露してますが、まだ他にも色々と隠していそうだな、なんて思ってしまいました。

続きが出るとは思わなかったんですが、続編が出ているようです。
夏のキグナス」なるタイトルで夏の話のようです。
この作品は冬の話だったので、半年ほど後の話になるみたいですね。

8月末に発売されたばっかりのようなので、図書館にはまだないかな?
しばらくしたら今度図書館で続きがあるか確認してきたいと思います。

拍手[0回]

僕の光輝く世界

僕の光輝く世界/山本弘
僕の目は見えない。だけど
真実は視えるんだ
推理をしない想像力探偵登場!
青春エンタメミステリー!!

とある事件で視力を失った少年・光輝。
彼は、聴覚・触覚・嗅覚情報などをもとに脳が創り出すイメージにより、目が見えていなくとも、本人にはまるで視覚があるように感じられる形質を獲得する。
それはアントン症候群と呼ばれる、きわめて珍しい症例だった。
そんな、光輝の前に訪れる奇妙な謎。
――消失する少女、突如変貌する世界、そして幽霊殺人事件……。
彼は自らの想像力を駆使し、事件に立ち向かう。
謎を解き、恋をし、少年は成長する。
傑作青春ミステリー、ここに誕生!


図書館で借りてきました。
はじめて読む作家さんですね。


【第一話 黄金仮面は笑う】
【第二話 少女は壁に消える】
【第三話 世界は夏の朝に終わる】
【第四話 幽霊はわらべ歌をささやく】

が収録されています。
連作短編集ですね。

帯のあらすじにもある通り、視力を失った少年・光輝が主人公。
光輝はアントン症候群と呼ばれる症状を発症しています。
簡単に説明すると視覚を失って何も見えてないはずのものを、脳が勝手に想像して補完してくれるというもの。
一見健常であると勘違いされがちですが、脳も万能ではありませんから様々な齟齬が生まれてしまうわけですね。
その齟齬が、光輝の無意識に影響し推理の材料となり、ガールフレンドの夕の力を借りて不可思議な現象を解明していきます。


読み終わった感想としては、単純に面白かったです。
これはアイディア勝ちといえると思います。
光輝の世界と実際の世界。この2つの世界での齟齬がうまく生きていたな、と。
途中で「アントン症候群ってもしかして作者の創作?」とか思っていたんですが、実際に存在するんですね。
全く知りませんでした。

夕との微妙な関係にちょっと複雑な気分になりました。
ぶっちゃけ、最初の夕はいい子ちゃんすぎてありえないなーと思っていたので本性にはある意味納得。
どうにかこうにか始まった2人ですが、これから先障害は多そうです。

あとはそうですね。
これ、ソフトカバーで出版されてますが、元々はメフィストに掲載されていた作品なんですね。
正直この作品はラノベレーベルで出すべきだったんじゃ?と思います。
主人公たちの年齢は低いですが、メディアワークス文庫とかちょっと対象年齢高めなラノベな印象です。

コミケとかニコニコ動画とか一定年齢以上の方はあんまり知らないと思うんですよ。
(まあ、小林幸子さんみたいな方もいますからお年を召していても例外はいるんでしょうが)
けど、講談社ってラノベレーベル弱いからなぁ。
講談社ラノベ文庫とホワイトハートくらい?ホワイトハートは少女レーベルだし……。
だから講談社ノベルスや講談社文庫にはラノベっぽい作品が普通に存在しているわけで。
それらになってしまえばあまり気にならないんでしょうけどね。

途中で登場した謎の女性の正体が気になります。

「その不思議な女性に関しては、これまた驚くべきことがいっぱいあったのが後で判明するのだが、それは別の話。今回の本筋からははずれるので省略する。」(p130)

とあるんですが、この1冊では特に説明されないまま終わってしまったんです。
次巻があるってことなのかな?

比較的新しい本なので次巻については不明ですね。
図書館で次巻を購入したら続きを借りたいと思います。

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