お兄ちゃんと一緒 全11巻/時計野はり
先日の体調不良もあり目標達成がちょっと厳しそうなんで、10巻くらい一気読みできるのないかな?と探していたらちょうどいいのがあったんで、今日はこの作品です。
今思うと結構すごいタイトルですね。
非常に仲のよいシスコンブラコンの家族の話なんですが、この家族実はかなり複雑なんです。
というのも兄4人は父の連れ子、別れた男性との間に出来た子供を妊娠中に結婚したということなので、実は桜ちゃんと兄達は血が繋がっていないんですね。
それでも両親が存命中はそれもまた1つの家族の形だったでしょう。
が、桜ちゃんが3歳とかなのかな?幼いころに両親は亡くなってしまい桜ちゃんは母方のお祖母ちゃんに、兄弟は父方の親戚にバラバラに引き取られることになります。
そしてそれから10年近くが立ち、桜ちゃんのお祖母ちゃんが亡くなってしまい1人になった桜ちゃんのもとに4人のお兄ちゃんがやってきてと一緒に暮らしはじめるというところから物語が始まります。
1話の時点での情報が下記の通り。
長男・正(まさし)25歳、作家。1巻表紙右下。
次男・隆(たかし)23歳、国語教師。1巻表紙左上。
三男・剛(つよし)19歳、フリーター。1巻表紙左下。
四男・武(たけし)17歳、高校生。1巻表紙右上。
そして、桜(さくら)14歳、中学生。1巻表紙中央。
桜ちゃんと正お兄ちゃんを中心に描かれるファミリーコメディ→ラブコメです。
最終話で、桜の高校卒業まで時間軸は進むので、最終的には正お兄ちゃんってアラサーなのね……。
おもしろかったです。
11歳も離れたお兄ちゃんに恋をしてしまった桜ちゃんの葛藤だとかそういうのが描かれているわけですが、いかにも少女漫画って感じ(笑)
桜ちゃんが恋した正お兄ちゃんは表紙を見ただけだとちょっとわからないかと思うんですが、だいたい常に女装してるんですよ。そしてお母さんやらお姉ちゃんやらを名乗ることが多いんですが、やっぱりきちんと男性なんですよね。
ギャップにニヤニヤしながら読んでいました。
少女漫画の主人公ということもあり、桜ちゃんに思いを寄せているキャラは何人かいるんですよ。
で、そのうち鈴木くんがもうちょっと報われても良かったんじゃないかなぁ、と。
片桐くんや鳴々先輩が要領いいってこともあるんでしょうけどね。
柱でも触れられていましたが、片桐くんったら本当に要領よるぎてちょっとズルいなぁ。
中学生時代に桜ちゃんに告白して玉砕して引っ越していった片桐くんが高校生になって戻ってきて再び桜ちゃんにアタックし始めるものの、結局桜ちゃんを諦めて、長いこと自分を思ってくれていた園田さんとくっつくわけですよ。
まあ、園田さんの気持ちを思うとそれはそれでいいんですけど、なんだかなぁ。
そんなこんないっても片桐くん結構好きですけどね!
個人的に兄弟の中だと剛が一番好きでした(笑)
普通にかっこいいよ。ちょっと手(というか足だな)が出るのが早くて口が悪く、ツンデレ入ってるけど優しい人な訳ですし。
それ以外のキャラだと洋介くんとか結構好きでした。
武のために泣いてあげるあたりいい子ですよね。
あとは梅ちゃんとか。あの子はいい性格してます(笑)
鳴々先輩とかの自由人っぷりも嫌いじゃなかったです。
前述の通り、この作品は桜ちゃんが高校卒業するまでの話です。
正お兄ちゃんへ思いが通じたとはいえ、2人の、否、この兄妹の関係はあまり変わりなく5人で仲良くやっていくんでしょうね。
恋人である以前に兄妹であるということはきっと変わらないんでしょうから。
この兄妹の中で結婚とか出来そうなのって隆と武くらいでしょうか。
剛はリンちゃんがいる限り難しそうです。
リンちゃんといい、正といいこの作品の男性陣は女装が似合いすぎ(笑)
久しぶりに読みましたが面白かったです。
続きに各巻あらすじと収録話をのせています。
[2回]