忍者ブログ

(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

五龍世界 WOOLONG WORLD 1 霊廟に臥す

五龍世界 WOOLONG WORLD 1 霊廟に臥す龍/壁井ユカコ
五龍の神龍の屍の上につくられたといわれる五龍大陸。とある山に廟をかまえる高名だが悪人面の道士のもとに預けられた少女ユギは、兄弟弟子の左慈とともに修行に励む日々を送る。ある日、追われている幼い少女をかくまったことから、ユギの日常は変わり始める。少女に嵌められた呪入りの枷の謎、追う金髪の青年牧師の目的は……?
ときめきや興奮、感動の要素を多分に秘めた極上エンタテインメントシリーズ。書き下ろし掌編を収録して待望の文庫化!


図書館で借りてきました。
表紙は松本テマリさんだったんですが、言われるまで気づかなかったです。
今はパソコンで描くのが普通になってしまいましたねー。


1900年前後の中国がイメージされたファンタジーです。
蠱毒による憑き物が普通に存在し、それによる富が普通に約束されていて。
ただし、その一方で蠱を飼いつづける限り、巨万の富の代償に餌となる犠牲が必要だったりするんで、道士によって祓われる存在であったりしています。


主人公は15歳の少女・ユギ。
幼いころに口減らしのために、廟に置いてけぼりにされた少女です。
物語はそれから10年後の話です。


内容的にはおもしろいです。
不覚にも、師匠の死に様には涙してしまいました。

でも、序盤から中盤にかけてのユギが好きになれないのが非常にもったいない。
ユギは『井の中の蛙』を地でいくというか。
師匠への信頼というか、盲目的に師匠を信じきってしまっているんですね。
まあ、親に捨てられた自分を育ててくれた存在で、街の人々に頼りにされ続けるさまを見続けたというわけでしょうから、そうなるのも仕方ないんでしょう。

けど、それがすごく鼻につくというか。
頑固なのはいいけど、ちょっと考えなしな印象が強くて、なんだかなぁと思ってしまいました。
後半の成長っぷりは凄いんですけどね。


後はそうですね。
はじめ、ユギはイルラックとともに旅に出るのかな?と思ったんですよ。

長い間一緒にいた兄弟子・左慈は、符力(フーリー)。
ようは式神だったんです。つまりは術者が死んだら消えてなくなるような存在でしかなかったわけで。
ユギにとって、師匠亡き後の廟は辛い存在でしかないと思ったんです。
なので、修行がてらイルラックの蠱を祓う方法を探すのかな?と。

しかし、左慈を復活させたユギは左慈と二人で廟を守り盛りたてていくことにし、一方のイルラックは旅を続けると。
うーん、何かしらの進展があると思ったんだけどなぁ。


巻末にある既刊紹介の2巻のあらすじを読む限り、このシリーズって1巻ごとに主人公が違うのかな?
そうであるなら、イルラックとユギが再会するのはだいぶ先のことになりそうです。

この本、寄贈本のようなので、図書館で続きを買うかはかなり微妙。
買ってくれたらまた借りてこようと思います。自分で買うことはないと思います。

拍手[0回]

よろず一夜のミステリー 炎の神判

よろず一夜のミス テリー 炎の神判/篠原美季
都市伝説サイト「よろいち」に“おひとりさま”の怪情報が届く。夜道で「火を貸してくれ」と声を掛けられ、断ると身体に火をつけられるというもの。そんななか、火の気のない場所で 女子高生の身体が燃える事件が! 被害者は奇しくも事務所の社長・輝一の知人の教え子。そして単身調査に乗り出した恵は、輝一の意外な過去を知るのだが……。信頼の絆を失ったチ ーム、絶体絶命か!?


昨日購入してきたよろいちシリーズ、早速読みました。
今回珍しくあらすじ読んでから読み始めましたが、これじゃない感が強かったです。


前回の予想通り、今回は「火」。
正確には「炎」ですが、意味合い的には「火」だし、作者的にも「火」でOKらしいです。

あらすじを読むとなんとなく、恵がぶん殴られるくらいのことはあるんだろうか、とハラハラしつつ読んでいたんですが、そこまでひどいことになることもなく。
いや、最初はハラハラするんですが、思ったよりあっさりとその問題については簡単に解決してしまうんですね。
なので、「『絆を失う』ってこれだけ?」と拍子抜けしてしまいました。


この作品って科学とオカルトが同時に存在する世界観とでもいいましょうか。
オカルトめいた現象を科学的に考察し、検証していくというのが基本コンセプト。

今回、恵たちが追うのは、おひとりさま――お火取りさまです。
なんでも、夜道を歩いていると後ろから「火を貸してほしい」と声がかけられるんだとか。
後ろを振り返ると、足だけの存在があり、それに追いかけられて火をつけられるというもの。

都市伝説というだけあって、細かなバリエーションこそありますがだいたいはそんな感じ。

そんなお火取りさまを調べていくうちに、元ネタとなったであろう事件にたどり着きます。

夏の暑い日のこと。高校の屋上で少女の身体に突然火がついて亡くなったという事件。
焼身自殺ということで処理されたその事件も実は……。


正直、犯人がちょっと怖かったです。
どっかで書いた気もするんですけど、私ヤンデレ苦手なんですよ。
こういうどこかいっちゃってるようなキャラは本当に苦手です。

犯人にとって、輝一の存在というのはいったい何だったんでしょう、とちょっと考えてしまいました。

きっと、輝一の過去のあやまちを知ったことによって、弱みを握ったと思いこんだんでしょうね。
輝一の存在って性格以外は完璧というか。そんなイメージ。
そんな物凄い存在である輝一を自在に操れるとでも思ったのか、あるいはそこに存在意義を見出したってことなのかな。
過去の体験があったから、女子高生はターゲットにされたんでしょうね。
細かな点は語られていなかったので推測になってしまうのですが、ちょっと残念ですね。


どうやら、このシリーズ次巻で終わりのようです。
五行が一周したあとタイトルどうするのかな?と思っていたのですが、余計な心配だったようです。
作者あとがきのニュアンスからするとはじめから5冊で区切りってのは決まっていたようです。
意欲はあるようですが、作者サイドでも5巻でこのまま完結なのか、「続」やら「新」やらで続きが出来るのかは不明らしいです。

5巻にして最終巻の「木」は2014年5月発売とのこと。

きっと、恵たちの父親の話なんかも語られると思うのですが、どうかな?
今回ほのめかされた輝一の弟の話も何か絡んでくるのでしょうか。
楽しみです。

拍手[0回]

2013年11月感想一覧

2013年11月感想一覧です。
前の数字は日付です。


【あ行】
04烏に単は似合わない/阿部智里
28もやしもん 8/石川雅之
02ゴーストハント 4/いなだ詩穂(原作/小野不由美)


【か行】
03鏡のなかの迷宮 水の女王/カイ・マイヤー(訳/遠山明子)
24<骨牌使い(フォーチュン・テラー)>の鏡/五代ゆう


【さ行】
16よろず屋東海道本舗 8/冴凪亮
25絶対可憐チルドレン 17/椎名高志
21トリコ 13/島袋光年
30花咲小路四丁目の聖人/小路幸也
11大短編べるぜバブ ベルベル☆校外乱闘!! 石矢魔ヤンキー列伝/SOW(原作/田村隆平)


【た行】
07WORKING!! 7/高津カリノ
20結界師 10/田辺イエロウ
29親指からロマンス 6、7/椿いづみ


【な行】
14戦力外捜査官 姫デカ・海月千波/似島鶏


【は行】
15ハヤテのごとく! 15/畑健二郎
06うえきの法則 10/福地翼


【ま行】
13魔人探偵脳噛ネウロ 15/松井優征
01パスワードは、ひ・み・つ new ―風浜電子探偵団事件ノート1/松原秀行
27怪物王女 11/光永康則
08地獄堂霊界通信 4/みもり(原作/香月日輪)
17一つ屋根の下の探偵たち/森川智喜


【や行】
19ハイライトブルーと少女/靖子靖史


【ら行】
23金色のガッシュ!! 11(文庫版)/雷句誠


小説9冊、漫画15冊。
計24冊でした。

拍手[0回]

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

ad


ランキング



ブログランキング・にほんブログ村へ

カテゴリー

バーコード

ブログ内検索

プロフィール

HN:
柊木かなめ
性別:
女性
職業:
北海道のド田舎に住む会社員
趣味:
読書
自己紹介:
隠れ腐女子・柊木かなめのだいたい感想ときたま日常。
腐った視点からの感想もあるので苦手な方はご注意してください。
ツイッターやってます

何かあればこちらから→お問い合わせ

※当ブログはamazonアソシエイト並びにGoogleアドセンスを利用しています。
詳しくはこちら

ブログ村ランキング

広告

マクロミルへ登録 忍者AdMax

アーカイブ

Copyright ©  -- (腐)的感想文 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]

PR