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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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うえきの法則 8、9

うえきの法則 8/福地翼
宿敵ロベルト・ハイドンを追って、地獄界のドグラマンションにやって来た植木達!!
そこに待っていたのは、特殊なフィールドで戦う、世にも奇妙なバトルゲームだった!!
果たして植木達は勝利できるのか?
そして佐野清一郎がロベルト十団に入団した理由とは…!?
熱きバトルとドラマが満載の、ドグラマンション編!!
うえきの法則 9/福地翼
ドグラマンションのバトルゲームに勝利し、ロベルト・ハイドンに勝負を挑んだ植木耕助!!
だが、ベールを脱いだロベルトの能力(ちから)は、思いもよらぬものだった…!!
圧倒的な実力差があるロベルトを相手に、植木はいったいどう戦うのか……!?
植木VSロベルト、宿命の対決!!!


今日はちょっと時間があったので2冊一緒に紹介します。
8巻だけだとキリが悪かったので、1冊だけだと微妙だったかも。


8巻には、
【第67話 大間違いですわ!!!】【第68話 本気で来いや!!】
【第69話 力比べ】【第70話 なわとび勝負】
【第71話 佐野の秘密】【第72話 犬丸の誇り】
【第73話 負けねえ!!】【第74話 十団の能力(ちから)VS植木耕助】
【第75話 オレの思考だよ】【第76話 天界から来た子供】
が、9巻には
【第77話 闇に響く笑い声】【第78話 植木の正義】
【第79話 二人の差】【第80話 ダメージ】
【第81話 佐野と鈴子】【第82話 戦える理由】
【第83話 そうだ!!】【第84話 しょーがない】
【第85話 アノン】【第86話 遭遇】
が収録されています。

ストーリー的にはほぼ全編ドグラマンション編です。
後半若干、繋ぎ回がありますが繋ぎといえどかなり大事な話だったりするので見逃せませんね。


ドグラマンションでの命をかけたバトル、ネコフィールドで第3戦、鈴子VSカバラ戦の戦いからはじまります。
動物好きの鈴子ちゃんの知識と、お金持ちの技術力で勝利します。
そういや、鈴子ちゃんお金持ちのお嬢さまっていう設定ありましたね。すっかり忘れてましたけど。


続いて、第4戦はなわとびフィールドで行われる植木VS佐野。
「天才」扱いされる理由がよくわかるバトルでした。
佐野の能力は「手ぬぐいを鉄に変える」というもの。
地味というか微妙に感じられる能力ですが、佐野の能力の使い方がかなり上手いんです。
盾として利用してみたり、槍やブーメランとして投擲してみたり、鉄化を解除して布をまとわりつかせて相手の動きを止めてみたりとまさに変幻自在。

というか、なぜ佐野はロベルト十団に入団しているのか、って話ですよ。
佐野の初登場は「負けそうになっている植木を助け、銭湯の煙突にのぼってしまった女の子を助ける」というかなりの好青年っぷりを披露していたわけです。
味方サイドとして登場するならともかく、敵として登場するようなキャラ設定じゃなかったんですね。

そんな佐野が十団の一員として登場した理由。
それは、佐野の担当神候補・ワンコこと犬丸を助けるため。
ワンコには「死の蛭(デス・ペンダゴン)」なる吸血生物が仕掛けられていたんです。
死の蛭は十団の司令官・カルパッチョが命じると10秒足らずでワンコを死に追いやるという危険な存在なんだとか。
佐野はカルパッチョの出した条件「能力者20人狩り」を達成するために、十団に入ったってことだったんですね。

どちらか片方を助けれればどちらか片方が死んでしまう。ワンコも森たちも助けたい佐野と植木はどうにも動けなくなってしまうんです。
それを知ったワンコの行動は本当に潔い。

ワンコは神候補の最重要禁止事項「一人の神候補が二人の能力を与えること」を犯して自ら地獄に落ちることを選ぶんです。
この禁止事項を破る=死刑囚とのことなので、カルパッチョの脅しは意味を成さなくなるってことですね。
正直、見開きの「僕の"誇り"です。」には泣きそうになりました。
……コバセンといいワンコといい笑顔で地獄に落ちるとかもうなんなの。

涙する佐野たちですが、決着はまだついていないので戦いは続くわけです。
が、植木はカルパッチョの安い挑発にのってしまうんです。
それは佐野とカルパッチョの選手交代というもの。
実質、勝敗が決していた4回戦でしたが、交代とすることで植木はボロボロの体でカルパッチョの相手をすることになるんです。


ゲスいカルパッチョの能力はなんと「他人の能力を自分の能力に変える能力」。
ただでさえ面倒で攻撃力の高い能力ばかりだった十団の能力を全部使えるんです。
さらに十団以外にもコピーしている能力が2つもあって「相手の思考を電子メールに変える能力」と「自分の位置と相手の位置を逆の位置に変える能力」と、めちゃくちゃ厄介な能力者だったんですね。
しかし、そんなカルパッチョ戦も植木の機転で勝利をおさめます。
これで3対1で植木チームの勝利!

勝利した植木はロベルトに勝負を仕掛けます。
「力に差がありすぎる」と戦いをしぶるロベルトの過去が鈴子ちゃんの口から語られます。

2歳で地上に落とされたロベルトはすでに神器が使えたようなんですが、自分の身を守るために普通の人間に神器を使ってしまえば化け物扱いされてしまいますよね。
8巻だけ読むとロベルトを守っていた孤児院の院長先生がすごいいい人に見えるんですが、9巻冒頭でそれは建前でありお金のためであったことがあかされるんですね。
あれは辛い……。


そうして、植木VSロベルト戦がはじまります。
ロベルトの能力がマジチート。
それは「理想を現実に変える能力」。能力を付加すると「何でも切れる理想のナイフ」、「思ったとおりの理想の絵が描ける理想の絵筆」なんてもものも作れるらしいです。
多分、創作されてる方の多くが一度は思ったことがあるだろう「脳内に出来てるものをアウトプットできる機械」が出来るってことですね。
リアルであったら超欲しいって人結構いるんじゃないでしょうか。

植木は佐野、カルパッチョ、ロベルトと連戦な上、ロベルトはかなりの強敵でいくら手加減されているとはいえ、苦戦を強いられます。
途中、新天界人にのみある「レベル2」の存在があかされたりとバトルの合間の会話も結構大事なんですよね。

戦い自体は、植木が一矢報いたところで強制終了。

コバセンがやってくるもんだからもうびっくりですよね。
コバセンは神の代理として通達を持ってやってくるんです。
なんでもドグラマンションは地獄界にあり、神はそこに行くことが出来ないんだとか。
ならば、元々地獄にいるコバセンに行ってもらおうぜ、って流れらしいです。

バトルが止められた理由。
それは候補者の残り人数が25人になり、第一次選考が終了したから。
カバラが倒れた時点で残り25人になっていたものの、仲裁が間に合わずカルパッチョも倒され残り24人になってしまったらしいです。
そこで植木は神相手に交渉して「コバセンを森のワンコを佐野の神候補に(戻)し、どちらかが神になれば両方助けることが出来る」という状況にもっていきます。
これを目標に植木たちはこれから先の戦いに挑んでいくわけです。

何故コバセンが森の担当かというと植木の担当はコバセンの後任・よっちゃんがいるために、よっちゃんをクビには出来ないからってことらしいです。


新たに能力者の仲間入りした森ですが、今まで散々首を突っ込んでいました。
しかし、今までは「能力者たちは才が失われることを恐れて能力者以外には攻撃してこない」という前提があったからで、能力者としてバトルに参加するのが躊躇われてしまうのも仕方ないでしょう。

これにてドグラマンション編は終了。

植木との戦いで、今までの目的であった「世界を滅ぼすこと」に疑問を抱いてしまったロベルト。
ロベルトもまたかわいそうな被害者であったことが9巻で明かされます。
今までロベルトが実父だと思っていたマーガレットは偽者。さらに謎の少年・アノンに自身の体を乗っ取られてしまいます。
アノンの強さは未知数。ただ、全力のロベルトを7分程度で倒し、植木の攻撃をことごとく除け続けるだけの力を持つというのだけはわかります。

この得体の知れない少年の正体が明かされるのはもっと後の話ですね。
ロベルトの現状を知った植木はアノンを倒すことを誓って、森もそれに同意して今巻は終了。

次巻は第2選考の準備期間だと思うんで、そろそろヒデヨシが登場するかと思うと楽しみです。

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アイシールド21 ~熱闘のハンドレッドゲーム!~

アイシールド21 ~熱闘のハンドレッドゲーム!~/映島巡(原作/稲垣理一郎・村田雄介)
東京大会を終えたばかりの泥門デビルバッツが向かう合宿先に、宿敵・王城ホワイトナイツが鉢合わせる。おまけに、地元のアメフトチームとの練習試合では、ヒル魔の恐ろしい指令が待っていた……! 関東大会直前の極秘合宿の全貌を描く、待望のオリジナルストーリー登場!


今日の感想はノベライズです。
アイシールドのノベライズは2冊だけだったはずなのでこれで終わりですね。

映島巡(えいしまじゅん)さんのノベライズって以前にも読んだことあったような?と思って確認してみたら、ハガレンのノベライズですね。
ゲーム版の赤きエリクシルの悪魔神を継ぐ少女の2作でした。
閑話休題。


あらすじにもあるとおり、時間軸としては東京大会終了後、関東大会前。
コミックでいうと19巻途中の出来事になります。


デビルバッツの面々が今回訪れたのは、北関東の温泉地で伊我保なる町に赴くんです。
そこは、どぶろく先生が大学時代に合宿に訪れた地なんだとか。
つまりは王城の監督・軍平も過去に合宿を行ったことがあるということで。
それぞれ思うところがあって、関東大会前に1週間の合宿を伊我保を行います。


個人的に「いいな」と思ったのは王城の桜庭とセナの会話でしょうか。
この作品の時間軸は前述の通り、東京大会終了後。
つまりは盤戸戦のあとということで、泥門のアイシールド=セナだということが明かされているんですね。

過去の対戦で桜庭はアイシールドと接触、骨折し入院し、そこにセナがお見舞いに行き、セナは虎吉のためにも悪役を演じたということがあった、と。
他者から押し付けられた「ヒーロー像」に押しつぶされそうになっていた過去を乗り越えた桜庭からの「お見舞いありがとう」は深いものがありますね。


後半は、地元チーム・伊我保ホットスプリングスとの対戦になります。
おじさんたちばかりの平均年齢がかなり高いチームなんですが、かなりの人数がいるだけに今まで対戦してきたチームと似たところが垣間見えるんです。
たとえば、キッドほではないまでも早撃ちするおじさんがいたり、葉柱ルイに及ばないまでも腕の長い選手がいたり、盤戸のスパイダーポイズンもどきを使ってきたりするんです。
その中でもメインで描かれているのはただ1人の高校生・角屋敷くん。

進曰く、経験不足の角屋敷くんはセナと同様に試合の中でどんどん成長していく、と。
今まで対戦相手に脅威だと思われてきた「成長」にセナが脅かされるというわけです。


正直、試合の様子を文章に起こされるとわかりにくいなと思いました。
おもしろくないわけじゃないんだけど、用語が……。

漫画でも「なんとなく」しか理解してない上に勢いで読んでいる面があるのを否定できないので、それを文章にされると「○○ってなんだっけ?」となってしまうんですね。
漫画本編で触れられているものならまだわかるんですけど、「スクリメージライン」みたいに漫画本編で出ていないと前後の文章で把握するしかないかな。

調べるのが一番早いんでしょうけど、試合みたいなものだと勢いで一気に読んでしまいたいので調べるのもなぁと。
まあ、こればっかりは仕方ないのかもしれませんね。

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七つの封印 10 月の妖魔

七つの封印 10 月の妖魔/カイ・マイヤー(訳/山崎恒裕)
ギーベルシュタインの北側に見える線路の土手。その線路は、もう半世紀も前から廃線のはずだった。
なぜかそこに、貨車のようなものどっかと腰をすえている。
貨車にしてはあまりに奇妙な黒いかたまりだ。
クリスとリーザは恐る恐る近づいてみる。
ふたりでする初めてのデート……リーザの胸はときめく。
濃い霧の中でふたりはきつく手をにぎりあった。
その先、まさかそんな恐ろしい展開が待ちうけているとは夢にも知らないで……。


図書館で借りてきました。
これでようやくこのシリーズも完結です。


今回の敵は影とでもいえばいいんでしょうか。
4巻で月へ送り返した「月男」が再び登場します。
4巻の最後で誓っていた復讐をしにやってきたわけですね。


半ば義務的に意地で月1で読み続けてきたこのシリーズ。
前々から巻の終わり方がおかしいというか、「え、これで終わり?」ってなるシリーズだったんですが、これはひどい。

このシリーズにおける主人公は4人の少年少女、キラ、クリス、リーザ、ニールスのはずだったんですが、今回活躍しているのはクリスとリーザだけ。
ニールスは水疱瘡で寝込んでいて、キラは途中で足を捻挫してしまい物語の本筋から退場してしまうんです。
主人公は4人とはいえ、メインとなるのは明らかにキラだったはずなのに、最後は置いてけぼりってどうなの?って感じ。

最終巻だからこそ、4人みんなで敵に挑むか、でなければキラをメインに据えるべきだったんじゃないかと思いました。
そういう意味では正直、9巻と10巻を入れ替えた方が終わり方としてはよかったような気がします。
9巻も終わり方という意味では微妙でしたが、今まで謎だったキラの母親の話と外伝が繋がる話だったわけですし。
まだマシだったとは思うんですよねー。


というかキラは前回、異世界へ行き来した際に自身の影を失ってしまったらしいんです。
そしてキラはそれを気にしていない上に、意識してか無意識なのかデーアのあとを追うことになりそうです。
前々からその傾向はあったんで、個人的にこの作品の終わりは、4人にある七つの封印がキラ1人だけのものになるとかそういうことになるのかな?と思っていたんです。
キラは魔女として目覚め非現実的な出来事にどんどん関わっていき、残り3人は現実世界へ戻ってくるとでもいえるでしょうか。
けど、そんなことにはならなかったですね。

七つの封印は4人にあらわれたままだから、4人はこれから先も魔物たちに狙われ続けることになるのでしょう。

1冊単位で見てもシリーズとして見ても起承転結が少なく盛り上がりにかけたのが非常に残念でした。
正直、巻を進めるごとにおもしろみが減っていったような気がします。
特別な力を持たない少年少女が自分たちの知恵と勇気だけで問題を解決していくというのは題材として悪くなかったんですけどね。

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