忍者ブログ

(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

鬼の往き路 人の戻り路

鬼の往き路 人の戻り路/川瀬夏菜
都を守る"オニ"バスターズ、ここに見参…!!
平安の京都、渡辺綱は「頼光四天王」の一人として、源頼光に仕えていた。
異能力を持ち、かつ性格的にも(!?)個性あふれる面々を束ねつつ、綱は都を騒がす"オニ"退治に乗り出すが――!?
歴史エンタメ絵巻、ここに開幕!!


数年ぶりの川瀬さんの作品だったんで結構楽しみだったんですが、気づいたら購入からしばらくたってしまってました。
やっと読めた~。


今回の作品はあらすじにもあるとおり、時代モノ。
頼光と四天王が鬼退治をする話です。

メインとなる登場人物は、前述の5人と鬼です。
源頼光(みなもとのよりつね)…人ならざるものの声を聞く4人の主人。
渡辺綱(わたなべのつな)…人より遠く、人ならざるものや気が視える四天王のまとめ役。
坂田金時(さかたきんとき)…山育ちの天然少年。能力的には嗅覚?
卜部季武(うらべすえたけ)…趣味で女装している言霊使い。
碓井貞光(うすいさだみつ)…人ならざる怪力をもつ少女。

メインで登場する鬼は本当に有名どころですね。
鬼童丸、茨木童子、酒呑童子の3体です。

「人が鬼となる」世界観のようで、人ならざる力を持つ頼光たちは下手に転がると鬼となってもおかしくないってことらしいです。

登場人物紹介のところで坂田金時=「おー銀魂の銀さんの元ネタかー」とか思って読んでいたんですが、そのすぐ後の季武の説明を読んで「またか!」と。
まあ、予想はしてましたけどね。裏表紙に見た目女の子2人いたからどっちか男の子かなーとは思いましたけど。
最近の川瀬さんの絵柄って女の子の目大きめなのできっと子どもの方は本当に女の子なんだろうな、と思って読み始めてそれあたってましたけど。

まあ似合ってる分には女装青年も全然いいけども。
味方サイドだけじゃなくて茨木童子も似たものがありますよね。
見た目中性的というかそんな感じな上、綱に向ける感情がちょっと。
恋慕まではいってないだろうけど、近いものはあるよなぁ、と思って読んでいました。

まあ、そっち目線で読むのなら一番は頼光→(←)綱なんでしょうけど。
頼光が綱に依存しているといったほうが正しいのかな。最終的に頼光が信じるのは綱なんだろうな。
うん、そんな感じ。

読み終わって思ったのは、「金時可哀相」でした。
1話で貞光、2話で季武、3話4話で頼光と綱について語られているんですよ。
「金時は?」って感じ。まあ、幻の5話があったらしいので、そっちで語られる予定だったのかもしれませんね。

今回、花ゆめコミックスでも初の試みとして「全編描き下ろし(ただし1話だけ雑誌掲載)」だったらしいです。
だから1話にしか柱がなかったんですね。
川瀬さんの作品=強い女の子の話というイメージからするとちょっと違いましたがこれはこれで結構好きです。

これの続編が出るのかは不明ですが、その後の茨木とか読んでみたいなぁと思いました。

拍手[0回]

ライオンボーイ 全3巻

ライオンボーイ 消えた両親の謎/ジズー・コーダー(訳/枝廣淳子)
一生、忘れられない冒険になる!
ライオンボーイ2 奇跡の翼/ジズー・コーダー(訳/枝廣淳子)
海に浮かぶ街、消えた国、革命、アレルゲニーの謎……。
ぼくは、なにがあってもあきらめない!!
ライオンボーイ3 カリブ海の決闘/ジズー・コーダー(訳/枝廣淳子)
冒険は少年を大人に変える
世界中の親がもっとも子どもに読ませたい物語
ついに感動の完結巻!!


図書館で借りてきました。
読むのに2日かかってしまいました。


3連休の内、1日使えば読みきれるかな?と思ったけど普通に無理でした。
まあ、いくら児童書といえども450ページ×3冊ですから仕方ないかな。


全3巻の近未来を舞台にした冒険ファンタジーです。
猫語を話すことができる主人公の少年・チャーリーが突然いなくなった両親を探し、冒険する話です。
途中でサーカスのライオンや悲しい生き物を助け、革命の手助けをし、自分たちを狙うやつらをやっつけたりと結構盛りだくさんな内容です。
正直、近未来要素はかなり薄めです。石油燃料の枯渇、電気自動車の普及、国の衰退などなどそういうところで「そういやこれ近未来だっけ」となるくらい。

読んでいて驚いたのが、イギリスの作品なのに、多神教について言及していたことでしょうか。
「え、キリスト教圏じゃん」とちょっと首をかしげていたのですが、読んでいって謎は解けました。
というのも、この作品の製作方法がかなり変わっているんですよ。
この作品は母娘の共著で、寝物語として想像を膨らませていたものを小説にしたってことらしいんです。

黒人と白人のハーフである娘が基礎を作っているということもあり、両親の知識をきちんと受け継いでいるということなんでしょう。
なんだかそれは素敵だな、と思いました。


挿絵は天野喜孝さんなんですけど、これ結構豪華です。
まず口絵として表紙の元絵があるんです。
さらに挿絵の数もかなり多い上、中にはカラーのものも多々ある、と。
口絵ならともかく、挿絵がカラーって中々ないですよね。


ご都合主義っぽいな、と思うところはありましたが(ボリス王とかニヌーとかね)、それなりに楽しめました。
1度目の若ライオンとチャーリーのお別れにはちょっと涙ぐんでしまいました。
仲良くなっていった1人と1匹だったけど、いつまでも一緒にいるわけにはいきません。
ライオンたちは故郷に帰りたいし、チャーリーは両親と再会したいわけですから。

2巻の最後で旅の目的であった、「ライオンたちを故郷に送り届けること」「両親と再会すること」の両方をかなえてしまったので、3巻はいったいどうなるのだろう?と途中不安になってしまったんですが、再会したところでそれは安全でもなんでもなかったんですよね。

一家を狙うコーポラシー社をどうにかしない限り、彼らに平穏は訪れませんから。
最終的に、みんなをコーポラシー社の呪縛から解放してめでたしめでたし。
最後、箇条書きで駆け足だったのはちょっと残念でしたが。
とりあえず、この物語の中でも1、2を争うくらい功労者であるセルゲイが幸せになれそうなのは嬉しい。

久しぶりにガッツリ小説読んだな、と達成感が味わえました(笑)

拍手[0回]

モナミは宇宙を終わらせる? We are not alone!

モナミは宇宙を終わらせる? We are not alone!/はやみねかおる
真野モナミ、武蔵虹北高校2年生。『ミス武蔵虹北』
本人は"武蔵虹北高校一の美少女”と勘違いしているが、本当は、"武蔵虹北高校一、ミスが多いドジっ娘"だ。
そのモナミが突然なにものかに襲われ、救いにあらわれた転校生・丸男が言い放った。
「シンクロがおきた。人類滅亡の危機だ」
シンクロとは、身近におきたことが世界の大事件になってしまうこと。
「地球外生命体が地球侵略をもくろみ、人類を滅亡させようとしている」
丸男の信じられないことは、実際に起こった事件で祥明される。
おかしな二人は、人類滅亡の危機を阻止することができるのか……?
最後まで楽しく笑わせてくれる学園サスペンス&ファンタジー!


図書館で借りてきました。
これの続編になります。


あらすじにあるとおり、地球外生命体から地球を守る話です。
シンクロの理論としては「風がふけば桶屋が儲かる」のはずなんですが、なんだか途中から微妙にかわってしまっているような?
まあ、それは前作からそうか。

ようはモナミの行動が世界規模で影響を与えてしまうと思えばOKってところでしょうか。
わかりやすい例としては、モナミがUFOの書かれた書割(ようは背景)を壊してしまったことで本物のUFOが壊れてしまったり、
地球防衛軍を結成したがために、そういう団体が登場したりするというわけです。

スケールが大きいんだか、小さいんだかよくわからない話です。
モナミの行動によって結果が変わってしまうのなら、モナミが動いて、成功させれば物事は丸く収まるってことなので、演劇部の公演を成功させようとする話ですから。


あまりおもしろいと思えないなぁというのが正直な感想です。
私自身がSF苦手だってこともあるんですけど、それだけじゃなくて。

基本的に、はやみねさんの作品は楽しんで読めるのですが、どうもこのモナミシリーズだけはダメなんですよね。
多分、モナミがボケ倒してるのがダメなんだと思います。

はやみねさんの作品には、こういうめちゃくちゃなキャラが度々登場します。
夢水シリーズの教授とか最たる例ですよね(正直、クイーンや都会トムの創也もそういう傾向はあると思ってる)。
でも、それが語り部になることは基本ないんです。
亜衣ちゃんや内人も時々ボケたりするけど、ここまで酷くはないんです。

あと、元々はやみねさんの趣味ってこともあるんでしょうけど、本当に宇宙人ネタ好きだな!と。
オタカラウォーズだけじゃなく、都会トムでもあったし。
夢水の修学旅行ネタのはあれは隕石でしたっけ?
正直、またかと思ってしまったのは否定できません(笑)

物語に集中できるまでにちょっとかかったので読むのに2時間ちかくかかったのがちょっと不満です。
はやみね作品だと1時間半もあれば読めると思ったんだけどなぁ。


というか、あとがきに燃える書店員・中村巧さんへの謝辞がない!
普通にびっくりした。毎度恒例だった気がしたんですがどうしたんだろう?
正直、本編より気になってしまいました(笑)

拍手[0回]

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

ad


ランキング



ブログランキング・にほんブログ村へ

カテゴリー

バーコード

ブログ内検索

プロフィール

HN:
柊木かなめ
性別:
女性
職業:
北海道のド田舎に住む会社員
趣味:
読書
自己紹介:
隠れ腐女子・柊木かなめのだいたい感想ときたま日常。
腐った視点からの感想もあるので苦手な方はご注意してください。
ツイッターやってます

何かあればこちらから→お問い合わせ

※当ブログはamazonアソシエイト並びにGoogleアドセンスを利用しています。
詳しくはこちら

ブログ村ランキング

広告

マクロミルへ登録 忍者AdMax

アーカイブ

Copyright ©  -- (腐)的感想文 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]

PR