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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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魔人探偵脳噛ネウロ 19、20

魔人探偵脳噛ネウロ 19 女王様は魔女/松井優征
強くなりたい――力を求める少年の前に現れたのは…ヴァイジャヤの秘められた過去が明らかに…!! 一方、ネウロのリハビリに付きあわされ、スポーツジムに行くことになった弥子だったが、そこでとんでもない目標(ノルマ)を課せられて…!?
魔人探偵脳噛ネウロ 20 笑み/松井優征
ネウロの奴隷になったジェニュイン。その唇が語る「シックス」の恐るべき正体とは…!? 一方、笹塚に誘われて、釣りに行く事になったネウロと弥子。石垣、等々力も加わり、「勝者が敗者のご主人様」ルールの釣り対決が始まった…!


ずいぶんと久しぶりのネウロです。
18巻の感想を更新したのが2014年5月なので、丸3年ぶり?
えっと、すみませんでした。


第161話 強【よわい】
第162話 紙【しゅうかく】
第163話 鍛【トレーニング】
第164話 標【ノルマ】
第165話 Q【じょおう】
第166話 E【イージー】
第167話 D【ディフィカルト】
第168話 .【しずく】
第169話 S【ドえすのしょうめい】

が19巻に。

第170話 6【しょうたい】
第171話 主【ほんもの】
第172話 釣【つり】
第173話 マル秘【みつだん】
第174話 釣【けんきょ】
第175話 柱【はしら】
第176話 ■【すうじ】
第177話 紡【つむぐ】
第178話 変【ひょうへん】


が20巻に収録されています。
173話は本当は○の中に秘の字が入ったマル秘ですが、機種依存文字らしいので上のような表記にしています。

前巻はおじさんを守りつつ、笹塚さんと吾代さんが協力しながらチー坊ことヴァイジャヤと戦っていて、吾代さんが腹に大穴開けられながらも反撃したってところまででしたね。

19巻はヴァイジャヤ戦から得た情報をもとに、グリーンXなる製薬会社が怪しいということを突き止めます。
そこでまつのは五本指の司令官でもあるジェニュインでした。

なんとなくリボーンの未来編に登場したアイリスを思いだしました。
(名前が出てこなくてググりました汗)
ようは、女王様気質で薬品を投与して限界以上に強化した部下を持つ、って感じ。

ネウロは警察が表から突入するのに合わせて裏から侵入。
魔力を温存しつつ、小道具を駆使してジェニュインの心をたたき折ってしまいます。

完全に折れたかと思えたジェニュインの心でしたが、最後の最後に持ち直し自爆。
シックスの情報は墓までもっていくのですから大したものです。


釣りの話なんかでちょっと息つけるかと思いきや、まあそうはいきませんよね。
裏では最後の五本指・葛西がシックスのために動き出し、さらには寒くなくなった早坂兄弟の弟・ユキとも衝突しています。

今までと違って予告や前兆のない葛西の攻撃に苦戦を強いられそうな様子が描かれていますが、それ以上に気になる点があります。

それは初期からなんだかんだ便宜を図ってくれて、さらにはネウロの正体も知った笹塚さん。
彼の家族は彼が大学生の時に殺されてしまっています。
それは、長らく怪盗サイの最初の犠牲者とされていたのですが、ここにきてその前提が変わってくるのです。
……そう、笹塚さんの家族を殺したのは、サイではなくシックスだったのです。
それを知った笹塚さんは独自に動き、自身の力や知識を用いてシックスに挑むってところで20巻は終了。

何度も最後まで読んでいるのでこの挑戦がどうなるのかは知っています。
もう今から泣きそうです。

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君の膵臓をたべたい

君の膵臓をたべたい/住野よる
偶然、僕が拾った1冊の文庫本。
それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった――
読後、きっとこのタイトルに涙する


図書館で借りてきました。
前々から読みたいと思っていたので読めて良かった。


物語は、主人公である少年と少年のクラスメイトである少女・山内桜良の交流を描いた青春小説。
なんともショッキングなタイトルでカニバリズム的な想像をされて読むことを避けている方がいるのなら安心してください。
そういうカニバリズム的描写はありません(笑)


主人公の少年の名前は終盤まで登場しません。
桜良やクラスメイトの会話に少年の名前は登場しているようなのですが、

「だから、結局【秘密を知ってるクラスメイト】くんにしか頼めないのよ」(p7)
「死ぬまで元気でいられるようにってお願いしたよ。【仲良し】くんは?」(p87)
「【目立たないクラスメイト】こそ、どうしてこんなところに?」(p159)
「【?????】くんの名前もよくあってるよ」(p187)

のように、一環して名前は描かれません。
1冊通して読み終わった今なら、これは一人でいようとする少年から見て、言葉の主が少年をどう思っているかを表しているものなのだろうな、と。
上のセリフは3番目をのぞき、すべて桜良のものです。

だからこそ、その変化が顕著です。
はじめはただの【秘密を知ってるクラスメイト】でしかなかったものの【仲良し】になり、少年には理解の出来ないもの【?????】に変わったと。
最終的に普通に少年の名前・志賀春樹が登場するのですが、それは少年が成長し、人とかかわるようになり記号としての他人から見た自分だけに意味を見出すという行為をしなくなったからなのかな、なんて想像してしまいました。


物語序盤で、桜良がすでに亡くなっている描写がされていること、病気により余命が幾ばくも無かったことが語られていたことなどからして桜良の死は避けられないことではありました。
けれど、ああいう変化球めいた死を迎えることになるとは……。
まあ、確かにあのニュースはどこか唐突な感が否めませんでしたからどこかでもしかして?と思う気持ちがあったことも否定しません。
でも、せめてきちんとした最期を迎えてほしかったなという思いも強いです。

死を描いた物語ではあるのですが、さわやかでどこかすっきりとしたお話でした。
久しぶりに青春小説らしい青春小説読んだ気がします。

面白かったです。
作者さんの他の話も読んでみたいと思います。

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ぼくの不思議なダドリーおじさん

ぼくの不思議なダドリーおじさん/バリー・ユアグロー(訳/坂野由紀子)
え、おじさんは魔法使い!?
天真らんまんな少年と風来坊のおじさんの出会いから生まれたおかしなおかしな大冒険


図書館で借りてきました。
本が好き!さんのユーザ―企画に参加しようと思って普段読まない翻訳小説を読んでみました。


物語は、11歳のダンカン少年の家におじさんがやってくるところからはじまります。
ダドリーおじさんは、風来坊で変わり者。
子どもにとっては魅力的な存在かもしれませんが、大人から見たら関わり合いになりたいとは中々思えないような存在です。

ある日、両親が遠く離れた地にすむおばさんの元にいくことになり、おじさんと二人で留守番をすることになります。
そんな留守番の日々の中で起こった不思議でおかしな、そしてワクワクするようなことが描かれています。

シャボン玉で空を飛んだり、ゴブリンを呼び出してみたり、惚れ薬を使ってみたりと様々な魔法を使っていきます。
が、その魔法はどれもこれも失敗ばかり!
おじさんと二人で大騒ぎしています。まあ、楽しそうではありますけどね。

この作品を読んでまず思ったのは、もっと幼いころに読みたかったなということ。
ユーモラスたっぷりなこの作品を楽しむには私はもう大人になりすぎてしまったかな、と。
残念ながら物語の中に入り込みきることができませんでした。

というか、この本って作者紹介によるとヤングアダルト小説ってこと。
地元図書館には、一般、一般文庫、YA、児童、幼児とすべてに翻訳小説コーナーがあるんですけど、この本は一般コーナーに並んでいました。
これ、YAコーナーに置いてあったら多分大人になる前に読めたと思うのでちょっと残念でした。


ダンカン少年を11歳という子どもの無邪気さと大人になりかけの冷静さを併せ持つ年齢に設定したのはうまいなと思います。
ひと夏の終わりにすこし成長した少年の姿はなんだかすがすがしい。

宣言通りにダンカン少年が将来おじさんと同じような魔法使いになるのか、それとも全然違う道に進むにしろ、少年の中にこのひと夏の経験はとても大きなものになったのではないでしょうか。
とはいえ、ダンカン少年の手元にはセニョール・ミヤゲの干し首とゴブリンの女の子、ヘティ・バックルからの手紙がありますからおじさんと同じ道に進む可能性の方が強いのかな?

普段読まない翻訳小説でしたがたまにはこういうのもいいですね。
今まで出入りしていなかった翻訳小説コーナーもこれからたびたび行ってみようと思います。

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