龍眼―ドラゴンアイ― 1~9/藤山海里
本の整理をしていたら、これをまだ紹介していないことに気づいて一気読みしました。
この作品は本当に惜しいです……。
あ、各巻あらすじなんかは追記に記載しています。
まず、はじめにこの作品は完結していません。
めちゃくちゃ中途半端なところで刊行が終了しています。
ちょっと記憶が定かじゃないんですが、休載になってそれ以降音沙汰がまったくなかったのかな。
9巻が2008年2月発売、10巻が2008年発売予定だったことを思えば気づけば5年たってたんですねぇ。
確か当時は休載扱いだったと思うんですがWikipediaを見るとシリウスの公式サイトでは連載終了となっているよう。
作者の藤山さんは
新作を連載されているようです。
あ、
佐々木ミノルさんなんかと一緒に青エクの加藤さんのアシスタントもやってたりするみたいです。
シリウス創刊時の連載仲間だからなのか仲良かったんでしょうね。
そんな経緯だったため、作品としてはかなり中途半端。めちゃくちゃ続きが気になるところで終わっています。
あらすじにある「公開訓練試合」の決勝戦途中で終わってるんですよ。
単行本に収録されていないのが3話くらいあるようなんですが、多分そこで決着がついていたかと。
当時、シリウスを買って読んでいたんですが、さすがに結果がどうなったのかは忘れてしまいました。
この作品って1巻あたりの収録話数を見てもわかるかと思うんですが、1話あたりのページ数がかなり多いんです。
なのでそう待つこともなく買えると信じていたんですよねぇ。
おもしろかったです。
内容としてはちょっとジャンプっぽいバトルものです。
まあ、元々デビューはジャンプでしてるんだと思うんでそうおかしなことじゃないのかな、と。
すごい古い赤マルで読み切りを読んだ覚えがあるので。
異形種なる化け物を倒していくよくあるバトルものなんですが、イッサに大きな秘密があってそれを巡って様々な思惑なんかが絡んできて中々ハラハラもさせられます。
それだけにもったいない!
というかせめて響とイッサの対決に決着まで読みたかったなぁ、と。
響との伏線というか確執?って結構序盤からあるものだったのでそこを解決してほしかったです。
双世さんと和解して、きっと響も零番隊になるんだったんじゃないかな、とか改めて読んで思いました。
ついでに、レイラのお師匠さまが気になります。
うーん、紫門先生にとってのレイラっていったいなんだったんでしょうね。
愛弟子なのは間違いないんでしょうが、愛弟子だろうがなんだろうが自分のために利用するような人物っぽいんですよ。
イッサを潰そうと裏工作している人物な訳ですし。そう考えるとレイラ自身に何か「価値」があったんだと思うんですが、今となってはわかりませんね。
いつの日か続きを、と願ってきましたがさすがにこれ以上は望みがなさそうなので今度売りに出したいと思います。
読みたかったなぁ。
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