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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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涼宮ハルヒの驚愕 前後

涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの驚愕 前/谷川流
SOS団の最終防衛ラインにして、その信頼性の高さは俺の精神安定に欠かさざる存在であるところの長門が伏せっているだと? 原因はあの宇宙人別バージョン女らしいんだが、そいつは堂々と目の前に現れやがったのには開いた口も塞がらない心持ちだ。どうやら、こいつを始めとしたSOS団もどきな連中は俺に敵認定されたいらしいな。上等だ、俺の怒髪は天どころか、とっくに月軌道を超えちまってるんだぜ? 待望のシリーズ第10巻!
涼宮ハルヒの驚愕(後) (角川スニーカー文庫 168-11)涼宮ハルヒの驚愕 後/谷川流
団長閣下による難関極まりないSOS団入団試験を突破する一年生がいるとは思わなかったが、俺に押しつけられた「雑用係」という不本意な肩書きを譲渡できる人員を得た幸運を噛みしめるのに、何のはばかりもないはずだ。なのに、ハルヒ同席のぎこちない再会以来、佐々木たちが顔を見せていないことが妙に引っかかるのはどうしてかね。類い稀なる経験に裏打ちされた我が第六感は、何を伝えたいんだ? 圧巻のシリーズ第11巻!


かなり久しぶりの気がするハルヒです。
分裂を紹介したのが昨年12月ですからけっこうあきましたね。
この驚愕もきちんと発売当時に初回限定版を購入していたんですが、読むのはこんなに遅くなってしまいました。


比較的、短編連作の気の強いハルヒシリーズですが、この驚愕は前作・分裂からの続きになります。
ぶっちゃけ、分裂を読んでからだいぶ時間があいてしまったのでけっこう忘れてしまっているんですがまあなんとかなりました。

大事なのは、途中から2パターンの出来事があり、キョンたち登場人物はそれについて何も疑問を感じていなかったということ。
SOS団に新入部員がやってくるパターンαと、
新入部員が登場せず長門が倒れてしまったパターンβですね。


パターンαは比較的平和に進んでいきます。
はじめは10人ほど訪れていた入団希望者もハルヒのふるいによって最終的に1人に絞られます。
渡橋泰水(わたはしやすみ)。キョンが気にしていたスマイルマークの髪飾りの少女ですね。
この少女に何かしらの違和感を覚えるものの、それが何なのかわからないまま物語は進んでいきます。

読んでいてもあからさまにキーパーソンであるとわかるんですが、いったいどういう風に物語に関わってくるのかまではわからないので結構もやもやさせられました。
そして、ヤスミに部室に呼び出され、話をしようとしたというところで最終章へ進みます。


一方、パターンβはパターンαの平和っぷりの反動なのかけっこう殺伐としていきます。
超能力者・橘京子はともかく、未来人・藤原の言い分がかなり物騒なしろもので。
長門の体調不良の原因は宇宙人・周防九曜の天蓋領域とのコンタクトをとったための弊害。
その状況を改善してやるから、涼宮ハルヒの神的力を佐々木にうつせ、と。
キョンはもちろん佐々木も是とするわけないんですが、2人の意思など関係ないと。
最終的にパターンβのキョンは佐々木の閉鎖空間に連れ込まれてしまい、部室へ到着したというときに最終章へ。


そして、最終章でパターンαとβは1つのものとなります。
「ようやくか」というのと「そうなるのか」というので微妙な気持ちを抱きつつ読んでいました。
パターンαとβは過去や未来というものではなく、同一時間軸の現象であえていうなら2重螺旋。
出発地点「キョンにかかってきた電話」と終着地点「部室に到着する」のみが一緒な出来事だったと。
しかしどちらも現実にあった出来事でもあると。

本来ならパターンβしか存在しなかった未来。
それをハルヒが自身の分身であるヤスミを配することでSOS団の仲間であるキョンと長門を危機的状況から救ったってことなんですね。

若干ややこしかったです。

まあ、そこに全員集合して事態に決着をつけるわけなんですが、新たな伏線がガンガン出てきて正直、追いつけません(笑)

藤原と朝比奈さんの関係は本当に姉弟なのか。
あの言い様だとはじめはパラレルワールドなのかなと思ったのですが、エピローグの古泉くんの説明だとそういうわけでもなさそうですね。
どちらかというと絶チルの「未来を変えたとしても同程度ことが何かしら形を変えて必ず起こる」という考え方に近いのかなと。
うーん、いまいちよくわかりません。

そして、古泉くんが『機関』のトップであると橘京子の口から語られていましたが、それは本当のことなのか。
キョンが確認することをやめたので、謎のままですね。
もしそれが本当だったとしても年齢が年齢ですから対外的なことは森さんや新川さんがやってるってことなのか。どうなんだろう。

あと若干気になったのは、国木田→鶴屋さん。
鶴屋さんはどれだけスペック高いんだろう……。

藤原は永久退場のようですが、朝倉のような例もあるわけですから「絶対」ってことはないんでしょうが。
橘京子は佐々木の友達を続けるようですからまあ害はないといっていいのでしょう。
周防九曜は相変わらず学校に通ってはいるようですから、また何かしらあるんでしょうね。

次巻の発売がいつになるのかはわかりませんが、佐々木はまた登場してほしいです。
謎が解決しているはずなのに、逆に増えていて次がいったいどうなってしまうのか楽しみです。
まあ、次は短編集かな?と勝手に予想してますけどね。

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ヘルたん

ヘルたんヘルたん/愛川晶
新米ヘルパーなぜか探偵修行中!
推理と介護のフュージョン!新機軸の青春本格ミステリ
どん底のぼくが出会った伝説の名探偵と白い猫とツンデレな先輩そして奇妙な事件の数々――ぼくは、きっと変わっていける

元引きこもりの神原淳は、浅草に住む成瀬老人宅の居候になる。
そこで出会ったヘルパーは、淳が高校時代に恋していた不良先輩・中本葉月。成瀬は実は伝説の名探偵で、淳はヘルパー講習の傍ら、探偵見習いも務めるはめに……。
事件と謎は、介護現場にやってくる。

ヘルパー探偵ここに誕生!


図書館で借りてきました。
変わったタイトルなので、いったいどういう意味なんだろう?と興味をひかれてしまいました。


【パルティアン・ショット】
【モノローグ1】
【ミラー・ツイン】
【モノローグ2】
【シュガー・スポット】
【モノローグ3】


が収録されています。
連作短編集で、モノローグは成瀬氏による独白です。

あらすじ(というか帯)にもあるとおり、「ヘルたん」の意味はヘルパー探偵。

半ば引きこもりだった淳は、遠戚の紹介で成瀬老人宅に転がり込むもののそのままではいけないと、高校時代の先輩であり、現在成瀬宅にヘルパーとしてやってくる葉月と再会します。
その様をみて、ヘルパーの資格をとり働きだした淳でしたが、訪問先やら何やらで謎めいたことと遭遇し、成瀬の助言を受けながら謎を解き明かしていくっていうのが基本ストーリー。


この話、一見軽い話なのかと見せかけてけっこう重い話でした。
それぞれ多くの隠し事を抱えつつもなんとかうまくやっているといえばいいでしょうか。
ヘルパーの現状だとかあまり知ることのない世界なのでなるほどなぁと思いながら読んでいました。

確かに成瀬氏は名探偵であるといえるのでしょう。
「話を聞き、推理を語って」まではいいのです。
でも認知症のせいでそこから先がダメになってしまっているんですね。

どんな話を聞いたか、そこからどう話を導いたか、そしてどうするように話したか。
自身の書いたわずかなメモからそれを推測してみせるのは確かにすばらしいといっていいのでしょう。
でも、本人はメモに頼らなければならないことにおそれてもいて……。

物語的にはとりあえずの決着がついています。
が、いろいろと気になる点が残っているのも確かです。

成瀬氏のモノローグでも「解決し得なかった事件」の存在、そしてそれを解決したい意志が示されていますから続編が出る布石なんでしょうね。

図書館に続きが入ったら借りてきたいなと思います。

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ソラとアラシ 1、2/逢魔警察 ソラとアラシ 1~3 

ソラとアラシ 第1巻 (あすかコミックス)ソラとアラシ 1/巣田祐里子
人間会に妖魔が現れるようになった時代。そんな世の秩序を保つために作られたのが、「逢魔警察(おうまがけいさつ)」!
この対妖魔専門機関でバイトをしている運動神経まるでゼロの高校生・空と、凶暴な人喰い妖魔の嵐。正反対なこの二人がコンビを組むことに…!!
ソラとアラシ 第2巻 (あすかコミックス)ソラとアラシ 2/巣田祐里子
「逢魔警察」の一員になり、凶暴狼獣の嵐とコンビを組んだ空。だけど「人間」と「妖魔」の壁の高さに苦悩する日々で…。そんな時、嵐の封印された力が、ひょんなことで空の体内に宿ってしまった! 幸か不幸か、離れられない2人になっちゃった…!?
逢魔警察 ソラとアラシ 第1巻 (あすかコミックスDX)逢魔警察 ソラとアラシ 1/巣田祐里子
人間界と妖魔界がつながってしまった時代の秩序を保つために作られた「逢魔警察」。その中のエリート養成期間OZで服役囚(&終身刑)の凶暴狼獣・嵐を相棒(パートナー)に、日々奮闘する運動神経ゼロの高校生、一条空だったけど……。
「君&おまえ」を守るって決めたんだ……。
人喰い妖魔×フツー高校生コンビが、今日も大活躍(大騒動)!?
逢魔警察 ソラとアラシ 第2巻 (あすかコミックスDX)逢魔警察 ソラとアラシ 2/巣田祐里子
運動神経ゼロの高校生・一条空と服役囚(&終身刑)の人喰い狼獣・嵐は逢魔警察一のアンバランスコンビ。ある日、空の体内に宿ってしまった「嵐の力」が消滅の危機に…!? でも、嵐の気持ちを考えると告白できない空…。こ・れ・が…最大最悪の事態を引き起こすキッカケに!!
 「相棒(パートナー)に隠し事するよなヤツ、組むのは無理だ」
さてさて、コンビ崩壊の大ピ~ンチ!!
逢魔警察 ソラとアラシ 第3巻 (あすかコミックスDX)逢魔警察 ソラとアラシ 3/巣田祐里子
運動神経ゼロの高校生・一条空と服役囚(&終身刑)の人喰い狼獣・嵐は逢魔警察一のデコボココンビ。ひょんなことから体内に宿った「嵐の力」で様々なピンチを切り抜ける空。コンビ力も高まってきた、そんなある日空の体にオドロキの異変が起き始め…そして!?
千尋×陽太コンビのその後が読める描き下ろし番外編も収録!
衝撃と感動の最終巻!


本当はタイトルごとに紹介しおうと思っていたのですが、事実上続編なのでいっぺんに紹介してしまいます。
というかこれで巣田さんの作品紹介するの3記事目ですね。これ以上増えることないと思うんですが、一応カテゴリ作ろうと思います

世界観は人と妖魔が共存するもの。
共存といいつつも妖魔は人にはない力を持つわけですから、若干恐れられているってのが現実。
表紙に登場しているアラシみたい人間じゃないと一目でわかるのもいれば、普通の動物そっくりなのもいれば、申告されない限り妖魔だとわからないような人型まで種類はさまざま。

そんな対妖魔対策機関「逢魔警察」を中心に物語は進んでいきます。


主人公はタイトルのとおり、ソラとアラシの2人。
アラシは元々服役囚で、ソラの兄カイと組み、パートナーとして社会奉仕活動の一環として逢魔警察に協力していたと。
ある日、カイが妖魔に殺されてしまうんです。いろいろあって兄の死の真実を知りたいと思うようになり、現場にいたアラシとコンビを組み一緒に事件を解決していくようになります。

ソラは高校生って設定で一応バイトなんですよね。
だから一応部署的にはOZ――現場実習ゼロ課(オンザスポットトレーニングゼロセクション)なるもので未来のエリート捜査官養成部署の一員ってことになってます。
まあ、その辺はとくには問題じゃないかな。


昨日ツイッターでも呟いていたんですが、この作品を読み終わった感想としては「え、これってBLじゃないの?」でした。
ソラとアラシのコンビ、陽太(ひなた)と千尋のコンビがものすごくそれっぽいんですよ。
裏表紙に簡易相関図があるんですが、コンビのマークにハート使ってみたりしてて関係者の中に絶対狙っている人いるよな、と思ってました。

残りのコンビである椿とメルはメルが幼すぎるからなのかそういう対象には見えませんでしたけど。
コンビ関係なく気になったのは風祭さん。あの人の毒はすごい性質が悪い(笑)
ああいう引っ掻き回され方は好きなのでいいんですけど。

ソラとアラシが少しずつ絆を育んでいき、ソラが振り回されているようにしか見えなかったのにいつの間にかソラが振り回すようになったりしているのですからすごいです。
もうアラシはソラに逆らえないんだろうなと思って最終回を読んでいました。
きっとなんだかんだ文句をいいつつも従って守っていくんでしょうね。

一方、陽太と千尋のコンビは読んでいてすごく悲しくなってしまいました。
初登場時から良好な関係を築いていたこちらのコンビ。一見依存しているようにはまったく見えない2人ですが、実はお互い依存していたというか支えあっていたというかそんな感じ。
この2人に与えられる試練はすごくきっつい。
記憶消去ネタとかよくある展開なんですが、やっぱりね。仲が良かったころを知っているだけに見ていると辛くなってしまいます。

私は単行本しか読んでいないので特に問題なかったのですが、この2人に今後が示される番外編って書き下ろしなんですね。
連載しか読んでいなかった人にとっては、もやもやだったろうなぁ。

最終的にソラの高校卒業し、逢魔警察の一員として働くことになるってところまで描かれていてこれから先が想像できる感じですね。
アラシに力が戻っていくことで開いてしまった身長差(というか外見年齢?)がなくなっていてなんかいいなと思いました。

後半とか全然覚えてなくてそれなりに楽しめました。おもしろかったです。

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