忍者ブログ

(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

僕とおじいちゃんと魔法の塔 5

僕とおじいちゃんと魔法の塔(5) (角川文庫)僕とおじいちゃんと魔法の塔 5/香月日輪
幽霊のおじいちゃんと魔法の塔で暮らす高校生の僕・陣内龍神(じんないたつみ)。塔には、親友の信久、魔女のエスペロス、完全無欠な美貌の先輩・一色雅弥(いっしきまさみ)と、ちょっと騒がしいけれど、楽しい仲間も増えました。そんなとき、妹の晶子の友だちがいじめにあっているという話を聞き、びっくり。しかもそれには、恋愛問題まで絡んでいるらしい。妹の恋話を聞いて、とまどってしまう僕だったけれど――!? 大人気「魔法の塔」シリーズ、第5弾登場!!


先日購入してきた魔法の塔、早速読みました。
あらすじを読んで、今回のテーマはいじめなのかと思っていたのですが、なんかちょっと違いました。


作中の季節は一気に回っています。
秋から春までが今巻で語られています。

あらすじにあるとおり、今巻は龍神の妹・晶子のクラスでのいじめ問題なんかが取り上げられています。
あまりにもタイムリーなテーマだったんで、物語としてだけでなく、香月さんは社会問題にどう切り込むのか気にしつつ読み進めていったんです。

確かに、いじめられています。本当にたわいのないものではありますが、あれもいじめの一種といって問題ないでしょう。
しかし、いじめについてはあまり語られておらず、いじめの原因となった同性愛についての話になってるんですよね。
まあ、彼らの恋愛感だとか、おじいちゃんの過去だとかが語られているのでそれはそれでうれしいんですが。

もしかしたら、いじめの問題が解決の兆しを見せていないことからストップがかかったのかもしれませんね。


前述の通り、晶子のクラスメイト・温子ちゃんがいじめられた原因は同性愛が原因のもの。
彼女が過去に告白した少女が温子ちゃんを気持ち悪く思い、仲間の少女たちと無視していたというものです。

作中で語られていた「同性に恋するお年頃」って何か別の本でも読んだことあるような気がするんですよ。
恩田陸さんの三月は深き紅の淵をにでてきたおばあさんが言っていた気がするんですが。
三月は~は持っているんですが、ちょっと取り出しにくい位置にあるんで確認できてません。間違ってたらごめんなさい。

そういう「同性に恋する」ちょっと危うい年頃の少年少女を描かれているのが恩田陸さんやあさのあつこさん、長野まゆみさんとかああいう方々なんだろうな、と読んでいて思いました。


今回、そういう同性愛に関する見解もなかなかおもしろかったのですが、おじいちゃんの過去の方も非常に興味深かったです。
香月作品でこういうバックグラウンドがきちんと語られている人物ってあんまりいない気がするので(せいぜい長谷のところのじいさんくらい?)、ちょっと新鮮な気がしました。

ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんの話はもちろん、美少年だったらしい江角さんとの話とかめちゃくちゃツボだったんですが。
すごく楽しそうでした。

龍神のシスコンっぷりに笑いました。
というか、「和人はどうでもいい」とかばっさり切られちゃってる和人が不憫で仕方なかったです。和人は和人でお兄ちゃん好きなのにね。
一人頭を抱えるはめになる龍神ですが、普段老成してしまっているくらいだからたまにはあれくらい悩んでもいいんじゃないかな。

晶子と温子ちゃん。
この2人はきっとずっと仲良くしていくんだろうな。

巻末で修学旅行の話がなされていましたが、新学期の話で1冊とか挟まないのかな?
その後修学旅行でも全然問題ない気もするんですが。
次巻の発売時期も内容も不明ですが、楽しみです。

拍手[0回]

カレイドスコープ島 《あかずの扉》研究会竹取島へ

カレイドスコープ島 《あかずの扉》研究会竹取島へ (講談社文庫)カレイドスコープ島 《あかずの扉》研究会竹取島へ/霧舎巧
八丈島沖にひっそりと隣り合う月島と竹取島。古くからの因習に呪縛され、月島の一族に支配され続けている双つの島を《あかずの扉》研究会の六人が訪れた時、血も凍る連続殺人の万華鏡が回転を始めた。一族に伝わる秘宝が島の後継者を次々と殺戮する怪! 本格推理の気鋭が放つ孤島ミステリーの奇跡的傑作!


ずいぶん前に読んだドッペルゲンガー宮の続編というかシリーズです。
このシリーズ何冊もでているはずなんですが、私が持っているのはここまで。
ここから先をそろえることはないと思うので、カケルとユイの関係がどうなったのかはわからず終いになってしまいますね。残念。


今回の舞台はあらすじにもあるとおり、八丈島沖にある2つの島(厳密には1つの島といっていいんですが)。
前作も解説までで623ページとかなりぶあついんですが、今回はそれのさらに上をいっています。680ページです。
自分でもよく1日で読み終えたなぁと感心してしまいます。


相変わらず、登場人物が多いです。
一族云々ってやっているから余計なんでしょうが、登場人物紹介にのっている人物だけで20人超えてるんですからすごいですよね。
まあ、ほんの少ししか登場しない人とかもいるんで実際の事件の関係者は半分くらいといってもいいんだと思いますが。


この作品は、《あかずの扉》研究会の書記であるカケルの視点で物語は進んでいきます。
だから、カケルの誤解だとかはとかれることなく進んでいってしまうんです。
それが惜しいな、と思ってしまいました。

作者がそれをねらっているのはわかります。
ですがそれがなければもっと事件は早く解決していたんじゃないのかな、とも思ってしまうんです。


前巻の時も書いていたのですが、やっぱりカケルは名探偵にはなりえないんですよね。
推理の材料となるものはすべて知りうる位置に存在しているんだけど、それを結びつけることができない。たとえ結びつけたとしても間違った結びつけ方をしてしまうんでしょう。
でも、きっと一番大事なときは間違わずに行動できるんじゃないかな、と思います。


《あかずの扉》研究会のメンバー・咲さん。
彼女の能力は先見。いわゆる予知というものなんですが、彼女の予知が後々どういう風に関わってくるのかというのもこの作品の見所の1つでもありますね。

結構序盤から言われていた「犯人はドラえもん」とかね。いったいどう絡めてくるんだろう、とちょっとわくわくしてました。


前述の通り、私はこのシリーズ2巻であるこの巻までしか持っていません。
きっと、3巻以降を読むことはないし、近いうちに2冊とも売ってしまうと思います。
でも、図書館にあった六月はイニシャルトークDE連続誘拐にもこの作品に登場したお屋敷が登場していた気がするので、売ってしまう前にそちらも読んでしまえたらなと思います。

拍手[0回]

あつい

すみません。
今日の感想はおやすみさせてください。

今日はあまりの暑さに半分死んでました。
夏でも涼しい地域なので、暑さにめちゃくちゃ弱いんです……。

地域にもよりますが、北海道の一般家庭には冷房というものがないので、暑くても窓開けるだけで終わりです。
さすがに外気温と室温が同じなのは厳しいです。

何もする気力が起きなくてグダグダしているうちに気付けば1日終わってました。
明日こそ何かしら読んで感想を更新したいと思います。

本当は、上下巻とかで2、3冊一気に読んで充実した読書ライフ&読書数稼ぎをしたかったのですが。
ちょっと厳しそう。
今月は小説を10冊ちょっと読めるかと思っていたのですが、10冊ギリギリになってしまいそうです。

拍手[0回]

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

ad


ランキング



ブログランキング・にほんブログ村へ

カテゴリー

バーコード

ブログ内検索

プロフィール

HN:
柊木かなめ
性別:
女性
職業:
北海道のド田舎に住む会社員
趣味:
読書
自己紹介:
隠れ腐女子・柊木かなめのだいたい感想ときたま日常。
腐った視点からの感想もあるので苦手な方はご注意してください。
ツイッターやってます

何かあればこちらから→お問い合わせ

※当ブログはamazonアソシエイト並びにGoogleアドセンスを利用しています。
詳しくはこちら

ブログ村ランキング

広告

マクロミルへ登録 忍者AdMax

アーカイブ

Copyright ©  -- (腐)的感想文 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]

PR