忍者ブログ

(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

世界平和は一家団欒のあとに 4

世界平和は一家団欒のあとに〈4〉ディア・マイ・リトルリトル・シスター (電撃文庫)世界平和は一家団欒のあとに 4 ディア・マイ・リトルリトル・シスター/橋本和也
 家族全員、不思議なチカラを持ち、なぜか世界を巡る危機に巻き込まれ、それを解決しなければならない星弓一家。
 その長女、星弓彩美。炎や風の魔法を操り、運び屋なる怪しげな仕事を生業とし、家事もこなせるしっかり者。しかし酒癖が悪いのが玉に瑕。そんな彼女がいつものごとく二日酔いのある日、なぜか十歳ほどの子供の姿に大変身。そのプリティーさに周囲は沸き立つが、でもいったい彼女の身になにが!?
 その原因を探り、元に戻すべく軋人は調査を開始するが、かつて彩美が関わった世界の危機に関係があるようで――。
 今回のテーマは姉弟愛!?


ちょっと間のあいてしまった橋本和也さんの作品です。
私が持っているのって初版なんですが、2つほど間違いを見つけてしまいました。

1つはルビの間違い(全額にきんがくってルビが。わからなくもない間違いですね)。
もう1つは口絵の登場人物の紹介文がお母さんと柚島ちゃん逆なんですよねー。
一瞬、気づかないで読み流してしまうところでした(笑)


今回のメインは、あらすじにもある通り、星弓家長女・彩美。
25歳の彼女がまさかの幼女と化してしまう現象がおこります。

物語は、現在の状況を解決しようと奮闘する軋人たちの様子と、彩美が過去に関わった魔女の話が交互に進んでいきます。


おもしろかったです。
不器用な彩姉も、記憶やら何やらが混乱してしまって精神的にも幼くなってしまっているのも非常に可愛らしかったです。

主人公であるはずの軋人の影が若干薄い。
まあ、このシリーズってもともとそういう面があるんですけどね。
兄弟姉妹のキャラが濃いので、比較的普通である軋人はのまれがちです。
だから、口絵の登場人物紹介では「一応(?)本作の主人公」ってなってるんですね。


彩姉が高校生のとき、魔女を追ってやってきた異世界の騎士。
彼自身はいい人だったんでしょうけど……。
うーん、どこかの世界に飛ばされただけで実は生きていたとかの方がいいな。
子どものためにもあの人のためにも。
砂時計のことといい子どものことといい、シュウのことは愛していたんでしょう。

そして、あの人は逃げ隠れしているにしては近所に住みすぎなんですよ。
だから心のどこかで彩姉に断罪されることを望んでいたのかなーとちょっと深読みしてしまいました。

竜助さんと彩姉の関係、いいなぁと思いながら読んでいました。
彩姉の思いは、過去話を読んでいる時から見当ついてましたし、上手くいってほしいです。


これで一通り家族にはスポットがあたったのかな?
刻人はふれているとはいえさらっと過ぎるし、美智乃の能力の進化という伏線もまだ残っています。
軋奈の話も1巻で語られたことが全てとはとても思えませんし。

このシリーズの最終巻は10巻。
つまりまだ半分にも到達していないということ。
これからどう展開していくのか楽しみです。

にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ ブログ王 ブログランキング

拍手[0回]

WORKING!! 3

WORKING!! 3 (ヤングガンガンコミックス)WORKING!! 3/高津カリノ
北海道某所に存在するファミリーレストラン「ワグナリア」。
すべてがうさんくさい新アルバイターも加入して、今日も今日とて元気に微妙に働きます!!


WORKINGの3巻目です。
高津さんのカテゴリ作りますが、これでいくつめかわかりませんが、多くなりすぎ。


表紙裏でぽぷらもネタにしてますが、今回ぽぷらは喰われてます。
出番的な意味で。

山田と小鳥遊姉妹がぐいぐいきてるので印象薄いです。
そしてことりちゃんも登場してますからね(笑)

山田は音尾さんが拾ってきた新しいバイト。
家出少女であり、山田という名字は偽名らしいです(下は本名?)。

本人曰く「お受験は人の5倍経験している」らしいのでいいとこのお嬢さんっぽいっている小鳥遊くんの印象は間違っていないのかも。

山田が空気読めないというか、考えなしの発言をするので問題が巻き起こります。
まさかの八千代に「佐藤さんは八千代さんが好きなのに」とか言っちゃうわけですよ。
もうびっくりですが、一読者としては相馬さんとほぼ同じ心境ですよね。
佐藤さんはどうするのかすごく読んでいて楽しかったです。

そして、相馬さんがちょっと可哀相なんですが、自業自得というか。
少しくらい困ってもいいと思います(笑)


ことりちゃんも登場します。
小鳥遊くんの女装=ことりちゃんなわけですが、アニメのことりちゃんは普通に美人さんでした。
まあ、小鳥遊くんってもともと一枝さんとそっくりですからね。
相馬さんの好みで乳はけっこう盛ってます。

伊波さんが男嫌いになった理由は幼いころの父親による「男は狼」という刷り込みによるもの。
なぜ、そんなことをしたかというと娘を溺愛しすぎていたからなんですが、限度ってものがあるよね。

ホワイトデーのプレゼント・ヘアピンが男子からのものだとお父さんにバレて。
それを「女の子からなの!」と嘘ついてしまったために、女装して誤魔化すことになるわけです。

八千代さんも言ってますが誰かが小鳥遊くんのフリしてやり過ごせば良かったんですが、佐藤さんが気付けなかった時点でもうダメですね。
相馬さんや山田は気付いてても言わないだろうし、ぽぷらや伊波さんは気付けないでしょう。
そして、小鳥遊くんは泣かれてぽぷらに頼まれて引きずられたら流されるだろうさ。

伊波さんのお父さんは強烈です。
なぜ、娘のバイト先にニセモノとはいえ猟銃もっていくの。
そして、娘がいつ犯罪者(傷害)になってもおかしくないって状況に気付いていないのが痛い。
まあ、ギャグ漫画ですから捕まることはないでしょうけど。日常生活を送るのすら難しいっぽいし、伊波さん本当に可哀相。

けど、バカ親である父親が原因で伊波さんが小鳥遊くんに惚れちゃうわけですから皮肉ですよね。


小鳥遊姉妹は、キャラ濃いですね。
キャラクター紹介で、「こんな姉いたらやだな」とか称されていますが、本当に嫌ですね。
全体的にめんどくさい。

なずなちゃんに関していえば末恐ろしい。
若干ブラコン気味ですけど、成長したらいったいどこまでいってしまうのか……。

この作品って登場人物たちが年を取る形なんでしょうか?
この子が高校生になったときとか怖くて見たくないなぁと思ってしまいました。


おもしろかったです。
メインキャラクターはこれでだいたい出揃ったのかな?
これから先どういう展開になるのかだいたいわかるんですが、それでもおもしろいので楽しみです。

にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ ブログ王 ブログランキング

拍手[0回]

モロッコ水晶の謎

モロッコ水晶の謎 (講談社文庫)モロッコ水晶の謎/有栖川有栖
とある社長宅のパーティに招かれた推理作家・有栖川の目前で毒殺事件が発生! 邸内にいた10人の中でグラスに毒物を混入できたのは誰か、そして動機は……。犯罪学者・火村が超絶論理で謎に挑む表題策ほか「助教授の身代金」「ABCキラー」「推理合戦」を収録。本格推理の醍醐味に満ちた<国名シリーズ>第8弾。


かなり久しぶりの有栖川さんの作品です。
今日はエイプリルフールということもあり、ツイッターのbotが片桐さんになっていたりと茶目っ気ある試みに楽しませてもらっていました。
それを見ていたら最近読んでないなーと思い出して引っ張り出しました。


まずは、『助教授の身代金』
作者もあとがきで触れていますが、なんとも語弊を招くタイトルですよね。

てっきり火村先生が誘拐されてしまったのかと思ってすごくワクワクしながら読んでいました。
読みはじめてすぐに助教授≠火村助教授だとわかりましたけど。

まさかの展開といっていいんじゃないでしょうか。
そして、珍しくまともな発言しているな、と思った有栖の発言も伏線でしかなかったんですね(苦笑)


次、『ABCキラー』
これは「ABC」殺人事件なるアンソロジーに収録されたもの。
あとがきで語られていましたが、はじめは「ABCD殺人事件」だったんですって。
うん?って思う方いると思うんですが、赤川次郎さんの四文字熟語殺人事件シリーズと同名なんですよ。
だから『ABCキラー』に変更されたんだとか。
閑話休題。

アガサ・クリスティーの『ABC殺人事件』の模倣というか、それが連想される事件がおこります。
絶叫城殺人事件と同じく、架空のものを現実世界に持ち出したように見えたから、ああも名前が出ているんでしょうね。

何のつながりも見えない4つの事件。
いかにして謎を解いていくのか見物です。

思わず、なるほどと思わされました。
逮捕されることのない3人目の罪、実はこれが一番罪深いんじゃないかなと思いました


3つ目は『推理合戦』
これは掌編――SSですね。

久しぶり(?)に朝井女史が登場しています。
彼女が連載を開始した週刊誌の小説の話から何故か、推理合戦というかお互いの行動をあて始めた火村先生と朝井さん。

それにちょっと納得がいかなかった有栖がわざわざ現地に確認までしにいくんです。
現地で確認したところ、2人の推理の過程がわかります。

そして、ちょっとした意趣返しにと、連載を開始したばかりの推理小説の犯人をあてます。

たまにはこういう話もいいですね。


最後は表題作の『モロッコ水晶の謎』
有栖が取材にいった先でホームパーティーに参加することになるのですが、そこで1人が毒殺されてしまいます。

事前に毒を混入したならば、いかにして被害者が毒入りグラスを選ばせたのかがわからなくて。
被害者がグラスをとってから毒を入れたんだとしたら隙が見当たらなく。
火村先生は苦戦を強いられます。

動機というか、犯行を実行した犯人の心境がまったく理解できませんでした。
なぜ、たったそれだけの理由であんな賭けめいたことが出来るのでしょうか……。

若干、不安定っぽいな、と読んでいて思ったのは確かですが、あそこまでひどいことになっているとは思いませんでした。
なんというか、すごく怖いなと思いました。
ただそれだけです。

にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ ブログ王 ブログランキング

拍手[0回]

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

ad


ランキング



ブログランキング・にほんブログ村へ

カテゴリー

バーコード

ブログ内検索

プロフィール

HN:
柊木かなめ
性別:
女性
職業:
北海道のド田舎に住む会社員
趣味:
読書
自己紹介:
隠れ腐女子・柊木かなめのだいたい感想ときたま日常。
腐った視点からの感想もあるので苦手な方はご注意してください。
ツイッターやってます

何かあればこちらから→お問い合わせ

※当ブログはamazonアソシエイト並びにGoogleアドセンスを利用しています。
詳しくはこちら

ブログ村ランキング

広告

マクロミルへ登録 忍者AdMax

アーカイブ

Copyright ©  -- (腐)的感想文 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]

PR