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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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黒野葉月は鳥籠で眠らない

黒野葉月は鳥籠で眠らない/織守きょうや
15歳の少女わいせつな行為をさせたとして21歳の元家庭教師が逮捕された。被疑者大学生は何かを諦めたように本心を話さない。
頭を抱える新米弁護士の前に現れた黒野葉月――被害者の高校生はやがて途轍もない行動を起こす。
予測不能の事件の行方。えもいわれぬ鮮烈な読後感。
驚嘆瞠目のリーガル・ミステリー!

ただ、覚えておけばいいよ。
絶対に欲しいものが決まっている人間が、どれだけ強くて怖いものかを。
法の奥深くへ分け入り、新米弁護士木村と先輩高塚のコンビが知る、四つの秘密。
加害者も、被害者も――相談者たちは、一様に何かを隠している。
実力派新人が放つ、鮮烈な読後感の表題策を含む連作リーガル・ミステリー。


すごく意味深な表紙&タイトルに惹かれて図書館で借りてきました。
はじめて読む作家さんですね。ちなみにおりがみさんです。


【黒野葉月は鳥籠で眠らない】
【石田克志は暁に怯えない】
【三橋春人は花束を捨てない】
【小田切惣太は永遠を誓わない】

の4編が収録されています。

帯をきちんと読まずに借りてきた私も悪いのですが、はじめ長編作品だと思っていました。
各関係者に話を聞いていって事件の謎をとく感じの作品なのかなーと思っていたのです。
実際は連作短編だったので思っていたよりもさらっと読めました。

物語は新人弁護士・木村が様々な事件に関わり、依頼人たちに巧妙にだまされていく話(笑)
いや騙されちゃだめなんでしょうけど、端的に説明するとそんな感じなんですよね。

読み終わった感想としては、本物の弁護士が書くだけあるなってものと、
でもこれぐらいならミステリ好きの素人なら知っていてもおかしくないからなーと二律背反したものでした。

私自身はそこまで法律に詳しくありませんが【石田克志】【三橋春人】は途中で8割方、【小田切惣太】も6割程度は途中で気づいてしまいました。
逆に【黒野葉月】に気づけなかったことが残念なくらいでしたね。

でもまあ、さらっと読むにはいいかと思います。
先輩弁護士の高塚さんの考え?というか知識?が奇をてらっているというか、依頼人たちの上を行っているんですよ。
何があってそういう風になったのかな?とちょっと気になりました。

シリーズ化しても面白そうなので続編を期待したいと思います。

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営繕かるかや怪異譚

営繕かるかや怪異譚/小野不由美
この家には障りがある――
住居にまつわる怪異を、営繕屋・尾端が、鮮やかに修繕する。
心ふるわす恐怖と感動の物語。

極上のエンターテインメント、全6篇


図書館から借りてきました。
家にある本を先に読めって話なんですけどね(笑)


【奥庭より】
【屋根裏に】
【雨の鈴】
【異形のひと】
【潮満ちの井戸】
【檻の外】

の6つが収録されています。

表紙のイラストにあれ?って思ったんですが、どうやら蟲師の漆原さんが描かれたようです。
道理で見覚えあるわけですね。
(まあ、私は蟲師はアニメを数話見たことある程度なんですが)


物語としては家で起こる不思議な出来事に、営繕屋である尾端が解決策を提示し忍び寄る怪異から解放されるという話。
ジャンルとしてはホラーになるのでしょう。
ただ派手さはなく、淡々と語られるのであっさりしているような気もします。
【檻の外】【異形のひと】とかは怖いというより物悲しいという印象の方が強かったですし。


このシリーズは家主(や住人)の視点で物語が進むので、こう1冊にまとまっていなければシリーズとはわからないかもなんて思ってしまいました。
タイトルになっているほどなのに、営繕屋自体が登場するのは本当に少しだけなんですよね。
こういう形式の話ってあんまり見ないなーなんて思いながら読んでいました。

私自身は北海道に住んでいることもあり、この作品に登場するような家になじみがなくなんとなく不思議な気持ちでした。
(北海道では瓦屋根はまずありませんし、雨戸をあけて縁側から中庭へなんてのもないので)

このシリーズはまだ連載されているようなので、いつか続きが出るかもしれませんね。
図書館で見かけたら借りてきたいと思います。

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お面屋たまよし 七重ノ祭

お面屋たまよし 七重ノ祭/石川宏千花
魔縁丸が鳴く――
戦の世に生まれ落ちた人々の切なる願いが、新たな悲劇を呼び起こす
読みだしたら止まらない!時代ファンタジー

炎上する城から脱出し、約束の地・百蜂ヶ岳を目指す藍姫とし七人の従者たち。追われる身の彼らが、面作師見習いの太良と甘楽と出会うとき、新たな希望と絶望が訪れる。自分痛いの誰かになれる特別な面、妖麺がつむぎだす奇妙な江西を描いた、時代ファンタジー第4弾!


あけましておめでとうございます。
更新が本当に不定期になってしまって申し訳ありません。
今年もきっと不定期になると思いますので、思い出した時にでも来ていただけると幸いです。


図書館で借りて来たんですが、実はこの作品期限内に読み切れなくて。
2連続で借りてしまいました(笑)
最近読み切れない作品ばかりで感想書けないことが多いのでいい加減どうにかしたいところですが、難しいですね。


【他人のふり】
【小天狗たちの争いごと】
【七人の従者たち】

の3編が収録されています。
前作までと同様、最後の1つがちょっと長い感じです。


まずは【他人のふり】
意地っ張りな男が自身の親の様子を他人のふりをして見に行く話。
「自分じゃない誰かになれる面」である妖面の副作用として荒魂化する可能性があるんですが、この人はなんの問題なく面が外せるな、とわかりました。
なんだか読んでいてにやにやしちゃいました。 正直、展開は読める話でしたが、こういう展開は嫌いじゃないです。


次、【小天狗たちの争いごと】
以前も登場した小天狗・迅雷視点の物語です。
天狗たちは太良と甘楽が大事なので、こっそりあとをつけて様子を伺っているんですが、太良と甘楽が一枚上手なのでいつもばれてしまうんですね。
そのため、監視役を交代しようかと小天狗たちで対決するわけです。

その最中に迅雷の過去回想で迅雷から見た太良と甘楽についても触れられているんですが、これは迅雷が心配するのもわかるな、と。
迅雷は見た目も精神的にも子供です。でも天狗であり、人とは違う存在です。
人が簡単に死んでしまう存在だと知っている迅雷は、2人のもつ優しさを大事に思うと同時に、それによってもたらされる出来事に心配を覚えてしまうと。

迅雷がすごく可愛らしかったです。


ラスト、【七人の従者】
あらすじの話ですね。
藍姫とその従者たちが追手から逃げるために、妖面を利用してどうにかこうにか生き延びようとする話。

こちらは、【他人のふり】とは違い、はじめから荒魂化の懸念がありました。
藍姫だけが妖面をかぶるというのなら、そこまで心配しなかったのですが、他の従者もかぶるとなったときに、「あ、こいつ危ないな」と。
私は基本的にこういうシリーズものを借りるときなんかはあらすじもストーリーも読まずに読みはじめるので荒魂化する人物がいるって知らなかったんです。
なので、後から帯を見てすごく納得しました。

藍姫自身は明るいというか、先を見ているんだと思うんですが、実際問題、深窓の姫君だった彼女がどうやって生き抜いていくのだろう?とすごく気になりました。
いつか再登場してくれることに期待です。


このシリーズ1冊目が文庫化したんですが、現在購入しようか悩み中です。
他にもほしいものいくつかあるんですよね。
うーん、どうしよう。

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