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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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魔人探偵脳噛ネウロ 11

魔人探偵脳噛ネウロ 11 (ジャンプコミックス)魔人探偵脳噛ネウロ 11 忘却と再生/松井優征
ついに解かれたパスワード。HALが話し始めた。その目的に共感を覚えつつも、弥子が選んだ答えとは…。一方、家具を新調しようと向かった店に、『謎』の気配を感じるネウロ。買った者が次々と死ぬ曰く付きの机に出合うが…


危うく今月ネウロを紹介し忘れるところでした。
今のところほぼ毎月更新出来ているので、このままラストまで更新したいんです。
前回同様、匪口さんと表記させてもらいます。


第89話 1【ひとり】第90話 0【―】第91話 忘【忘却】
HAL編ラスト。

HALの、春川教授の目的が明らかになります。
それは死した女性をデジタルの世界に造ること。

そしてその女性というのが、本城刹那。
だから、パスワードは『1/0000000000000000001』、数の単位で『刹那』だったんですね。

春川教授が手も足もでなかった、彼女の脳に起きた悪意の固まりのような変異。
その変異の正体を知っている今となってはすごい悲しくて。
以前読んだときにはまったく気にしていなかった悪意の固まりという表現に戦慄すら覚えます。

春川教授もHALも「本城刹那を造ること」は不可能だとわかっていました。
でもやめることは出来なくて。外部の人間である弥子に止めてもらいたかった、本当に悲しいですね。

HAL編を通して弥子の日付が変わったようです。
髪切り美容師あたりだったかな?
あの辺からたびたび登場する「日付」というのは人間の進化の可能性を指し示しています。
ネウロは弥子の成長を待ち望んでいたようですからね。

そして、HAL編後日談である91話の笛吹さんがかっこいい。
清廉潔癖とでもいえばいいかな。汚いことは徹底的に許さないという主義であった笛吹さんが少し変わってきました。
「清濁併せ呑む」というには度量が狭い気がしますが、そういう方向に変わってきているのは事実ですね。

匪口さんが電子ドラッグを治療するために見せられた『正しい礼儀作法』の特典映像『宇宙人と会った時の礼儀作法』がすごく気になります(笑)

笹塚さんも退院して日常が戻ってきたってところで続きます。
匪口さん曰く、「電子ドラッグはプラスをマイナスに変えるソフトで、元々マイナスの者には効果が薄いからこれから先も『芯を持った犯罪者』は現れ続ける」ってことらしいです。


第92話 机【つくえ】第93話 馬【うま】第94話 机【おんな】第95話 心【しんり】第96話 新【あらた】
事務所の家具をそろえようとする話。

事務所はHAL編のスフィンクスの攻撃によって大破していたんですよね。
吾代さんがとりあえず応急処置として穴をふさいでいたとはいえ、いつまでもこのままでいいわけがありません。

で、家具が余っていそうなところから譲って貰おうと、まずは絵石家邸に。
そうですよね。絵石家邸は生き残った家族も由香さんを残しみんな出ていってしまいましたから。
豪邸でしたし、家具は余っていると思うのもわかります。
実際家具はあまり気味ではあったのですが、まだ由香さんが「世界を広げている最中」であるからと弥子は絵石家邸から家具をもらうことをあきらめます。

まあ、絵石家邸での事件の顛末を思うにそういう風になるのも仕方のないことです。

変わりにと紹介された中古家具屋に向かいます。
そこにいたのはネウロと気があうというなんともすごい外道な男・池谷。
元・家具デザイナーな池谷さんの最後の作品「トロイ」が2つの事件に関わっていたことがわかって警察(笹塚さん&石垣さん)がやってきます。

展開的にちょっと懐かしい気がする犯人豹変モノ。
魔界道具を使って犯人を割り出し、指差して弥子が叫び、豹変した犯人を魔界道具で痛めつける、と。
HAL編でも豹変してる兄ちゃんはいたし、匪口さんもある意味豹変してるのでそんなになかった訳じゃないんですけどね。

そして、HAL編である意味目覚めた穂村(匪口さん初登場時の事件で燃え~とか言ってた兄ちゃん)のもとに、叔父であり、全国指名手配犯である葛西がやってきて次話へ。


第97話 悪【あく】
葛西の口から悪について語られ、弥子がネウロにはめられ多額の借金を背負う話。

葛西=火災なのは気づいてましたけど、穂村=炎だってのは今変換ミスって気づきました。
へぇー。

葛西のいう「絶対悪」=サイのように表現されていますが、実際は違うんですよね。
葛西は確かサイの元に出入りしてましたけど、ここで語られている「絶対悪」はサイでなく、あっちの人ですよね。

一方、弥子とネウロサイド。
空母に侵入する際に、購入した軍用ヘリ。これの不足分は弥子名義で消費者金融で借りられているんですね。
そして、それの支払いが苦しいから、と弥子はネウロに立て替えてもらったんです。
その金額がいくらだったかまではあかされていませんが、借金はブラックゾーンの金利で500万にまで膨らんでしまいます。
「それくらい返せる」と啖呵を切って飛び出したものの一介の女子高生がそんな大金持っているはずもなく……。

こうして弥子のアルバイト大作戦がはじまります。
手っとり早く稼ぐ方法を知っていそうな人物ということで早坂兄弟を訪ねたところで次巻へ。
普通に怖いです。弥子は何をやらされるのか……。


第?話 外【番外編】 笹塚衛士のアクティブカルテ
笹塚さんの入院風景を描いた番外編。

絵石屋邸の事件でサイの手により負傷、手術後の話ですね。

すごいです。
火事になろうが座敷わらしがあらわれようが、座敷わらしと宇宙人がトランプしてようは微動だにしない。

シュールすぎてちょっと笑ってしまいました。

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バッテリー

バッテリー (角川文庫)バッテリー/あさのあつこ
「そうだ、本気になれよ。本気で向かってこい。――関係ないこと全部捨てて、おれの球だけを見ろよ」
中学入学を目前に控えた春休み、岡山県境の地方都市、新田に引っ越してきた原田巧。天才ピッチャーとしての才能に絶大な自身を持ち、それゆえ時に冷酷なまでに他者を切り捨てる巧の前に、同級生の永倉豪が現れ、彼とバッテリーを組むことを熱望する。巧に対し、豪はミットを構え本気の野球を申し出るが――。
『これは本当に児童書なのか!?』
ジャンルを超え、大人も子どもも夢中にさせたあの話題作が、ついに待望の文庫化!


あさのあつこさんの代表作であるバッテリーです。
映画ドラマ漫画と多メディア展開されてる作品なので、ご存知の方もおおいのではないでしょうか。

というか、なんで私今までバッテリー紹介してなかったのでしょう?


主人公・原田巧が新田市に引越しするところから物語は始まります。
新田には母の父――つまり、祖父宅があり、父の転勤を機にそこで暮らすことになります。

小学校を卒業して、中学の入学式を迎える前というすごく微妙な時期の話で、引越し先で出会った子どもたちと過ごしていく話です。


かなり久しぶりに読んだのですが、巧がすごくムカつく子だなぁと思いました。
読むまで巧は「カッコいい」ってイメージが先行していたんです。
ですが、今回改めて読んで巧がすごく自分勝手だなぁ、と。
「巧自身は、他人に試されることなど大きらいだ。しかし、他人を試すことに抵抗はない。」(130ページ)
とか、まさにそうじゃないですか。

巧自身が凛と立つ姿は確かにカッコいいんですよ。
大人に甘えることなく、自分の意思で、力で道を切り開いていく様はカッコいいとしかいえません。

でも、それ以上に自分勝手さが目立つんです。
相対するように描かれる青波や豪が素直でいい子すぎるので余計そう思うのかもしれません。

たぶん、私自身も成長して受け止め方が変わってしまい、ちょっと深いところまで見えるようになったってことだと思います。
はじめてバッテリーを読んだのは中学生くらいのころのことだったので、今と感じ方が違うのも仕方ないことかなぁ、と。


今まで、何でも一人で出来ると思っていた巧にとって、豪と、チームメイトたちと関わっていくことはとてもいいことなのでしょう。
巧には思いもよらなかったような考え方をしてくれる子たちばかりですから。

青波の成長もまたそうでしょう。
今まで、巧の姿に憧れながらもどうすることも出来ずにいた青波がボールに触れ、野球をはじめようとしている……。
すごくいいなぁと思いました。

次巻からは中学に入学して部活でのやりとりが中心になってくるのかな。
シリーズ全巻読んだことあるはずですが、結構忘れてしまっていることが多いのでこれから先の展開が楽しみです。

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不老姉弟

不老姉弟 (花とゆめCOMICS)不老姉弟/師走ゆき
双子の恭子と大輔はいつでも一緒♥ それはある理由が…。姉弟は極度の霊媒体質で1人だと霊に憑かれてしまうのだが、2人一緒だと霊をはじき飛ばせるのだ! 油断のならない毎日の中で、不老姉弟が見つける「未練の気持ち」とは――!? コミックス限定の読切も収録!


別の花ゆめコミックスを読んでいたときに挟まれていた新刊情報を見て気になっていた作品です。
ていうか、この表紙作品的にはあってるんでしょうが、ぶっちゃけ怖くないですか。


5話と特別編というのかな。コミック限定読切である『ちびっこ不老兄弟』も収録されています。

主人公は不老恭子と不老大輔の双子の姉弟。
あらすじにもあるとおり、この姉弟は極度の霊媒体質で、片時も離れていられないっぽいです。
掃除の時間どころか、50mを走るわずかの間ですらダメ。
その短時間のうちに、幽霊にとりつかれてしまい倒れてしまうんです。
そして、2人の霊媒体質という主張は信じてもらえず、病院では虚弱体質と判断されてしまう――そんな姉弟の話です。


購入するまではどこかでこんな暗くて黒い姉弟みたことあるなぁ、とか思っていたんです。
私がそう思った姉弟ってのはフルーツバスケットの花島姉弟。
黒尽くめで暗めで姉弟の仲が良くて――っていう設定に既視感を覚えていたみたいです。
読んでみたらぜんぜん違いましたけど。


基本的に表情が暗い上、半眼なのでわかりづらいんですが実は恭子ちゃんけっこう可愛い顔してるんですよね。
うーん、もったいない。

というか夜中のトイレについていってあげる程度ならともかく、高校生にまでなって一緒にお風呂に入ってそれに抵抗がない、っていう設定がすごすぎる。
それに抵抗を覚えていられるほどバラバラで生活することは安全ではなかったんだろうなぁ。

でも、周りからみたらデキてるとか禁断の愛とか騒がれるのもわかりますよね。
すごくどうでもいいことに気付いてしまったので書きますが、校内新聞『辻スポ』の発効日が200XX年になってる…! 普通に間違えたんだろうなぁ。
多分、作者は20XX年にしたかったんだろうな。


水無月くんの正体については4話のひきで気付きました。
まあ、もしかして程度でしたが。
だって「昨日亡くなった姉」って言葉を学校で聞くってことに違和感を覚えませんか?
昨日なら下手したらお通夜すら終わってないですよね。普通忌引きだろう、と。
なんで学校来てるの?ってなりますよね。


姉弟のお母さんにすこし違和感を覚えました。
なんか芯が定まっていないというか。お母さんは姉弟それぞれ自立してほしいと思っているのか、ただ単に嫉妬してるだけなのか……。


『ちびっこ不老姉弟』の人面犬もどきが気持ち悪かったです。
保育士さんの気持ちがよくわかります(笑)
姉弟は嘘をつくってことはないんですよねー。


これ多分続くことはないと思うのですが、続くのならまた読みたいな。

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