忍者ブログ

(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

新ほたる館物語

新ほたる館物語 (ピュアフル文庫)新ほたる館物語/あさのあつこ
一子は、雪美ちゃんや柳井くんと一緒に、この春六年生になる。だけどまだ小学生だ。毎日ほたる館でいろいろな人を見てはいても、大人が、よくわからない。
突然特別室に予約を入れた一条さんもそう。身なりはしっかりしてるのに、なんとなく変な感じがする。おばあちゃんの曇った表情も気にかかる……。
多感な少女の成長を一年を通じて描く著者デビュー作シリーズ、ついに完結。
<解説・菅聡子>


前巻を紹介したのが2月なので、けっこう間があいていたのですね。
あらすじにもあるとおり、これで「ほたる館物語」は完結らしいです。
といっても、いつか続きが出てもおかしくないような内容でしたけど。


今回は春休みので出来事が描かれてます。
なので、ほとんどがほたる館の中でのやりとりです。
まあ、柳井くん家にいったり駅へお迎えにいったりしてますが、それは枝葉に過ぎませんしね。

今回もまた一子と柳井くん、雪子ちゃんの子どもたちがほたる館に出入りする大人たちを見ている話。
このシリーズって役割分担がきちんとしているんですよね。

一子たちはよく手伝いを言いつけられます。
お膳をふいたり掃除をしたりとそういったことをよくしているんです。
でも、一子は自分のやるべきこととやってはいけないことをきちんと理解しているんです。

だから思ったことをすぐ言ってしまう性格である一子でも口出ししてはいけないことには何も言わないんですよね。
その辺は偉いなぁ、と。
ほたる館の大人たちのプロ意識というかそういうのを見て育ったからなんだろうな。


今回は、特別室のお客さんについての話です。
特別室に泊まる一条さん親子。一流ビジネスマンらしい旦那さんにブランドものに身を包んだ奥さんと高校生らしき息子の3人。
その一条さんが起こす騒ぎについて描いてます。

一条さんたちは実は詐欺師だったんですが、その詐欺の手口が中々にうまい。
ああやってしまわれれば、旅館側は弁償せざるを得ませんからね。

巻末で「これ見よがしにいい服を着ている人たちは見栄はりか詐欺師か、パリッとした格好をしていないと自分をパリっと見せられない人のどれか」(要約)とおばあちゃんがいっているんです。
それを読んで私が思いだしたのは何かで読んだ「本当の金持ちというかいい家の人は所作からして違う」ってことでした。
何で読んだのかは忘れてしまいましたが。確かになぁ、と妙に納得した覚えがあります。


ほたる館物語自体はこれでおしまいです。
中学生、いや高校生くらいになった一子が見てみたかったなぁ。
恋に勉強に、旅館のこと。そんなことに悩んで成長していく様を読んでみたかったです。

でも文庫じゃなくて(多分)ハードカバーが発売されたのは2002年。もう10年近く前のものみたいです。
ちょっと難しいかもしれませんね。

にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ ブログ王 ブログランキング

拍手[0回]

レンズと悪魔 4 魔神幻世

レンズと悪魔〈4〉魔神幻世 (角川スニーカー文庫)レンズと悪魔 4 魔神幻世/六塚光
八眼争覇(ディアボリックパーティ)。それは8組の魔神と契約者たちが繰り広げる殺し合いだ。無形の魔神(ボル・ボル)の契約者・テッキとともに戦う氷結の魔神(ルナ・ルガ)の契約者・エルバ。2人はかつての八眼争覇の敗者・クラエスと出会う。彼は獄炎の魔神(ネア・ネア)との戦いに敗れ、両目の視力と記憶を失っていた。勝者になれば魔王があらゆる望みを叶えてくれるという八眼争覇が、敗者に強いるものとは!? 絡み合う想いが、新たなる戦いを導く!! 無限ソードオペラ待望の第4幕!!


けっこう久しぶりのレンズと悪魔です。
正直な話、主要キャラならともかく、さっさと退場してしまった魔神の名前とかあんまり覚えてなかったです。
どれだかわからない魔神の名前が出てきて自分で書いた過去の記事を読んで「あああれか」とかやってました。
あんまり間空けちゃだめですね。


今回はスニーカー文庫にありがちな短編集です。
雑誌スニーカーに掲載されたしたものに、日記的なものをつけて前書きとし、書き下ろし中編をのせて1冊としたものです。

『エルバ・ナイトロンドは豆を食らう』
『テッキと不愉快な仲間たち』
『敗北者たちの挽歌』

が収録されています。
あとがきによると豆と不愉快な、は1巻の後。敗北者は3巻の後の話とのこと。
物語的にはあまり進んでいません。
でも、この書き下ろしはエルバが前へ進むためにはなくてはならないものだったのでしょうね。


『エルバ・ナイトロンドは豆を食らう』
依頼を受けてマーレボルジュの下っ端に追われるお嬢さんを探す話。

依頼人が軍の円盤を横流ししていて、その商品をお嬢さんが持って家出してしまうというなんかタイミングが悪い話。
依頼人の話に含まれた無意識の嘘は予想できました。

依頼人を信頼させるためとはいえ、テッキたちが8段免許を取り出さなければもう少し違った言い方をしたんじゃないかなーとか思ってみたり。


『テッキと不愉快な仲間たち』
博物館に泥棒がはいる話。

数枚の円盤を盗られてしまうのですが、盗まれた円盤から犯人がわかります。
盗まれた円盤――サウンザンドサーベルタイガーを欲しがっていた元依頼人。
元依頼人宅にある円盤=博物館のものと確認したのち、博物館に侵入した泥棒から依頼人を辿っていきます。

おもしろかったです。
このシリーズ比較的シリアスなストーリー展開なので、たまにはこういう馬鹿馬鹿しい話があってもいいんじゃないでしょうか。
テッキの暴れっぷりがすごいです。


『敗北者たちの挽歌』
少女の無実を明らかにしてほしいとの依頼を受ける話。

なんですが、正直その依頼よりもそこで出会った人物とのやりとりに比重が傾けられています。
それというのもその人物・クラエスは前回の八眼争覇の参加者で敗者だったのです。

八眼争覇参加者に求められる代償だとか末路だとかそういうものを目の当たりにしてしまうのですね。
多分、エルバはそこまで考えていなかったのだろうと思います。

エルバはテッキと協力していたということもあって今まで上手く勝利を収め続けていましたからね。
前回の戦いではじめてファルナの怪我という代償を差し出した形になるのかな。
だから改めて、八眼争覇にかけるおもいだとかそういうものを再確認するための話だったのだと思います。

そういう意味では中々うまいな、と思いました。



あとがきにもありましたが、次巻こそ3巻で仄めかされていたネア&バルビーヨとの戦いになるよう。
楽しみです。

にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ ブログ王 ブログランキング

拍手[0回]

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 9

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 9 (ジャンプ・コミックス)ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 9 パンジー/西義之
トーマスの禁魔法律書を破壊するため彼が生みだした流砂へ飛び込んだロージー。果たして決着は!?
一方その頃、ペイジ率いる調査本部はエンチューの居場所の割り出しに成功。だが「箱舟」から更なる刺客が…!?


ムヒョロジとネウロは毎月紹介している気がしていたのですが、先月紹介してなかったんですね。
なので2ヶ月ぶりのムヒョです。


【第69条 居場所】
VSトーマス決着。

前巻でムヒョに命じられ、トーマスの禁書を破壊するため錬を吸い取る流砂に飛び込み……、ってところでしたか。
その続きから。

全てを吸い込んでしまう力を持っていた禁書を破壊してしまえば、トーマスは大したことなかったもよう。
せめて、と動けないロージーと一般人のナナちゃんに一矢報いようとするものの、直前に冥王に阻まれるのですが、あのタイミングに登場する冥王はすごい。


【第70条 判明】
エンチューひいては箱舟の居場所が判明します。

まあ、判明するのは本当に最後なので、トーマスとの戦いのその後とこれからの話の繋ぎと言ったほうがいいかも。

病院で携帯使ってる五嶺さんにちょっと突っ込みたくなってしまいましたが、まあいいや。
ムヒョたちに救われた形になる五嶺さんたち。そのため、五嶺さんたちから事務所返してもらえたわけですが、最後のセリフをみて本当に丸くなったなぁ、と思いました。


【第71条 出発】【第72条 二つの影】【第73条 パンジャ】【第74条 あやつり】
【第75条 小さな出来事】【第76条 霊沸浄化】【第77条 パンジー】
VSパンジャ

リオ先生が禁書の封印を解くまでの間に、禁書とエンチュー、リオ先生を取り戻さなければならないのです。
けれど、協会の上層部は禁書が奪われたことを知られたくないがために、ムヒョたちはおおっぴらに動くわけにはいかず。
箱舟の潜伏先である旧魔法律協会跡地に人目を避けて向かう途中のできごとです。

ぶっちゃけるとパンジャの話ってあんまり覚えていなかったんですよ。
せいぜい覚えていたのは、パンジャがロージーのことが好きだったってこと、パンジャの名前はパンジーからきていることくらいしか覚えていなかったです。

なので、今巻読み終えて思ったのはティキのやりさまが本当にひどいな、と。
パンジャ自体は悪い子じゃなかったんですよね。
どちらかというと、両親に疎まれて体よく追い出されてと可哀相な子なんですよ。

これってロージーがムヒョの助手になっていなかったら、パンジャになることはなく千代ちゃんのままでいられたのかなぁ、とかそんなことを思ってしまいました。
淡い恋心を利用されてしまったパンジャですが、最後無事に成仏できたことはよかったのかな、と。

でもムヒョの「見逃してやるから」ってのにはちょっと違和感を覚えました。
だって今までも“いい霊”でも「罪には罰」を与えてきたわけですよね?
ここで銀の梯子とか三途の川流しとかそんなだったかな? 罪をつぐなったあとに浄土行きに……ってならわかるんですけど。
そういうわけじゃないので。

今まで何度も読んでいてあまり気にしていなかったのですが、今回はちょっと気になりました。

最後、ミックの持っていた剣が不気味にないたところで次巻へ。

にほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ ブログ王 ブログランキング

拍手[0回]

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

ad


ランキング



ブログランキング・にほんブログ村へ

カテゴリー

バーコード

ブログ内検索

プロフィール

HN:
柊木かなめ
性別:
女性
職業:
北海道のド田舎に住む会社員
趣味:
読書
自己紹介:
隠れ腐女子・柊木かなめのだいたい感想ときたま日常。
腐った視点からの感想もあるので苦手な方はご注意してください。
ツイッターやってます

何かあればこちらから→お問い合わせ

※当ブログはamazonアソシエイト並びにGoogleアドセンスを利用しています。
詳しくはこちら

ブログ村ランキング

広告

マクロミルへ登録 忍者AdMax

アーカイブ

Copyright ©  -- (腐)的感想文 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]

PR