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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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王子と魔女と姫君と 3

王子と魔女と姫君と 3/松月滉
イケメン男子達から前世の責任を取れと迫られた、女子モテ♥な王子系女子・昴! 前世関係者の理事長や美少女・米子も増えて、昴の周囲は一層賑やかに  そんな中、煤原似の男が学校に現れて!? プリンスたちと交流を深めるうち、それぞれの優しさに気づきはじめた昴は…!?


先日購入した『王子と魔女と姫君と』の3巻です。
今回の表紙は元白雪姫の雪梨くんのピンです。
これで松月さんの作品が3つ目なので、カテゴリ作りました。

帯(裏表紙側)に書かれたセリフに憤死しそうです。
作中で単品で見てる分にはそこまでの威力はなかったのですが、こうも並べると威力倍増!って感じです。

新キャラは煤原くんのお兄さんと、雪梨くんの弟妹くらい?
昴が「7人目のプリンス」としてカウントされるってことは“王子(=元姫)”はもういないってことかな?


今回もまたフラグをちゃくちゃくとたてて、終ってます。

隼人先輩(元人魚姫)が指宿(元親指姫)と雪梨(元白雪姫)はああ見えて手が早いと俺は見ていると言ってましたが、ドンピシャだと思います(笑)
元親くんはほっぺとはいえキスしてますし、雪梨くんは膝枕もしてますし、押し倒しもしたし。
夢路先輩はピュアっ子だということが判明しましたし、夢路先輩よりは危険度高いなぁ。


相変わらず煤原くん(元シンデレラ)の俺様っぷりには悶死しそうになります。
なんだあのモノローグ。
ベットで寝転びながら読んでいたのですが、思わず枕をバンバンと叩きまくってしまいました。
なんだあれ。


染井さん可愛いです。
足りない勇気と自信の貯蓄中な染井さん。
がんばれ。
正直、染井さんと隼人先輩がくっついてほしい、というか染井さんに幸せになってほしいので、隼人先輩と昴のフラグはあんまり立てないで欲しいなぁ。


雪梨くんの弟・浅葱くんと妹・緋色ちゃん。
この兄弟みんな色の名前なんですね。
義母との間の確執が解消して、緊張がとけたあまり熱を出してしまった雪梨くんでしたが、すごいうれしかったんだろうなぁ。


呪いについて。
今回呪いのタイムリミットが一応示されました。
昴の高校卒業までってことらしいんですが、それもまた曖昧なものでしかないですね。
そして、運命の相手が見つけられなくても「死ぬことはないでも最悪のケースは死ぬよりも辛いかも」とのこと。

それを読んでカードキャプターさくらを思い出しました。
なんでしたっけ? 最後の試練か何かのときの話だと思ったのですが「失敗したら一番大好きなものを忘れてしまう」んでしたっけ?
私、アニメしか見てないんであんまり覚えてないんですけど。
そういう感じなのかなぁ……。


思わずびっくりしてしまったのですが、昴宅でのお泊り会の際に家を追い出された昴父が持っている菓子折り「あべかわや」のものなんですけど(笑)
そういや、この作者さんそういう作品間のリンクすごく多いんですよね。

染井さん宅と幸福喫茶の一郎くんのお父さんの勤務先がもしかしたら一緒かなーとか思ってみてたのですが、その辺の確証はないです。
さすがに幸福喫茶をひっくり返す時間はなかったので。
今度読んだときに気にしてみたいと思います。

次巻は7月発売予定楽しみです。

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今夜は眠れない

今夜は眠れない (角川文庫)今夜は眠れない/宮部みゆき
母さんと父さんは今年で結婚十五年目、僕は中学一年生でサッカー部員。そんなごく普通の平和な我が家に、ある日突然、暗雲がたちこめた。“放浪の相場師”とよばれた人物が母さんに五億円もの財産を遺贈したのだ。お隣さんや同級生は態度がかわり、見ず知らずのおかしな人たちからは脅迫電話があり、おまけに母さんの過去を疑う父さんは家出をし……。相場師はなぜ母さんに大金を遺したのか?
こわれかけた家族の絆を取り戻すため、僕は親友で将棋部のエースの島崎と真相究明の調査にのりだした!


我が家にあるのは初版なのだからなのか、表紙のデザインが違うんですが今のやつ可愛らしいですね。
私が持っているのは中央に月がある夜空の写真。月を囲むようにタイトルと作者名が配置されてるものです。
でもまあ、中身は変わらないだろうから問題はとくにないです。


普通の中学生・緒方雅男が主人公。
あらすじにもあるとおり雅男くんの家の5億円が転がりこむところから話ははじまります。

読んでいてすごくおもしろかったです。

なぜ、相場師は母にお金を遺したのか。
本当の父親は誰なのか。

最後明らかになる真相にはびっくりというか、爽快というか。

母は強し、というのが本当によくわかりました。


伏線の張り方がとても上手かったです。
途中なんてことない会話の中に混ぜられたキーワードが最後明かされていくさまは好きでした。
「あれはそういうことだったのか」と読むまで気づきませんでした。

解説を読むまで気づかなかったんですが、この作品携帯電話が出てこないんです。
携帯がない時代だからこそなしえた犯罪であったなぁ、と。

1991年に書かれた作品ってことなんで、20年も前の作品なんですが、まったくそんな古さを感じませんでした。
そういう意味でもすごいですね。


腐女子である私からすると、島崎くんと雅男くんの関係が読んでいて非常に楽しかったです。
島崎くんの頭の良さが半端ないですね。
だからこそ将棋部のエースっていう設定なんだろうな。

私の中で島崎くんはまるマの村田っぽいイメージだったりします。
友人のために動き、世間の考えを先読みし……というのがそれっぽい。


この作品確か続編というか、雅男くんと島崎くんの話はもう1作あったと思うのですが、そちらは私持ってないんですよね。
図書館にあったと思うので今度借りてきたいと思います。

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悪魔と詐欺師 薬屋探偵妖綺譚

悪魔と詐欺師〈薬屋探偵妖綺談〉 (講談社文庫)悪魔と詐欺師 薬屋探偵妖綺談/高里椎奈
毒死した京都の外科医、轢死した東京のプログラマー、出血死した鳥取の書店員…場所も日時も別々で互いに無関係な六人の死。自殺、事故死、殺人としてすべて解決したはずのこれらの事件の共通点とは何か? 薬屋探偵三人組の良心座木が難攻不落の謎に挑む! 個性派キャラが続々登場する好調シリーズ第3弾。


ずいぶん久しぶりな気がする薬屋シリーズ第3巻です。
これで高里さんの作品3つ目なのでカテゴリ作りました。


この作品は異色作。
短編集なのかと思うような事件が3つ続きます。そして、それらを全て結ぶ話が語られます。

その全てを結ぶ線を前回登場した刑事さん――高遠さんと葉山さん――と座木とリベザルをメインに話は進みます。

今回は秋の出番はあまりなし。
というか、出番はあるんですよ。
でもその出番が妙というか最後まで読まないと一体どういうことなんだ?と首を傾げてしまうというか。
そんな感じ。


毎回思うことなのですが、リベザルが可愛い。
葉山さんが悶えてましたが、わからなくもない。
秋の可愛さというのはほぼ見た目の問題なので、小説という媒体ではわかりにくいんですが、リベザルの可愛さは小説でも十分わかります(笑)

リベザルがいろいろ考えて、自分から苦手な人付き合いに挑戦しようとする様は読んでいて素直に応援してあげたくなりました。
で、ちょっと疑問に思ったこと。
今回リベザルは読み書きが出来ないらしいという描写がされています。
文字の練習をしていたり、座木に雑誌を読んでもらったりしているところからわかりますよね。

が、その一方で座木が作成した表を確認したり、前話で雑誌の推理パズルみたいなやつに応募しようとしていたような気がするんですが。
その辺どうなっているんだろうなぁ……。あんまりつっこんじゃダメかな。
私が持っているのは第5版なんですが、脱字とかありましたし、もしかしたら最新版では修正されているかもしれませんね。


『悪魔と詐欺師』というタイトル。
すべて読み終えるとそういうことだったのか、と思わず納得してしまいました。
が、ミステリーとして楽しむにはちょっと結末が放り投げられているような気がします。
だからこその異色作ってことなんだと思うのですが、こういう終わりもありかなと、妙にすんなり受け入れられました。

今作でもまたゼロイチの扱いが悪くてちょっとかわいそうでした(笑)
けどここの力関係ってきっとかわらないんだろうなぁ。


そこまで気にすることじゃないんですけど、今回の解説、朝香祥さんなんが書かれてます。
シリーズ3作のうち2作がライトノベル作家ってある意味すごいですね。

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