忍者ブログ

(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

スウェーデン館の謎

スウェ-デン館の謎 (講談社文庫)スウェーデン館の謎/有栖川有栖
取材で雪深い裏磐梯を訪れたミステリ作家有栖川有栖はスウェーデン館と地元の人が呼ぶログハウスに招かれ、そこで深い悲しみに包まれた殺人事件に遭遇する。臨床犯罪学者・火村英生に応援を頼み、雑妙コンビが美人画家姉妹に訪れたおぞましい惨劇の謎に挑む。大好評国名シリーズ第二弾! 長編ミステリ。


いつものように作者は有栖川さん、登場人物はアリスで書いていきたいと思います。

今回はスウェーデン館と呼ばれるログハウスで起こる事件にアリスが巻き込まれていきます。
巻き込まれていくというか自分から飛び込んでいっているような感じが強いですが。

作中の時間経過はわずか3日ほどながら、物語の重要なキーとなる4年前の出来事。
さらにはエピローグでは「あれから季節が6つ回ったが」とありますから前後の出来事をあわせて実質6年弱の出来事っぽいです。


はじめのうちはペンションやスウェーデン館で語らう様子が延々と描かれていて若干あきました。
アリスがスウェーデン館に滞在する客人たちと語らう様は楽しく、事件の発生は比較的早いんですけどね。

しかしながら、火村先生が登場するのは物語の半ば。

間違いまくって、自身の推理を否定しまくるアリスに延々付き合わされるのはちょっときついものがありました。
このシリーズの楽しみ方としてアリスと火村先生との会話を楽しむって面もあるので火村先生が登場が遅いのはちょっと大変ですね。

まあその分、火村先生の登場シーンがやたら劇的でしたけど。
電話してすぐ飛んできたとかもう笑っちゃいました。どんだけアリスは愛されてるんでしょう。


犯人には同情を禁じえませんでした。
まあ、途中アリスのがんばりに比例するように顔色が悪くなっていたりしたので途中で怪しいなぁ、と思いつつよんでたのでそんなに驚きはしませんでした。
解説で宮部みゆきさんも書かれてますが、犯人に工作を指示した人物が最低に見えました。

で、トリックとしては中々おもしろかったのですが、死体移動って難しいものがあるのではないでしょうか。
死斑とか死後硬直とかいろいろあるんじゃなかったですっけ。

昔は西村京太郎さんや山村美紗さんなどの小説の知識で知り、けっこう詳しく覚えていたのですが、何年もそういう小説を読んでいないのですっかり忘れてしまいました。


アリスは面食いで女運は悪いんだろうな、と思ってこのシリーズ読んでいます。
小説を書くきっかけとなった少女くらいしか女の影(ちょっと違う?)っぽいのはありませんが、それでも若かったアリス少年に深く傷を負わせたわけですし。

アリスと火村先生はこのまま独身なんだろうなぁ。


そして今回もまた仄めかされた火村先生の過去。
うーん、気になる。けどこれが明かされたらイコールしてシリーズの終わりがくる気がしないでもないのでちょっと怖いような気がします。

けど、とても不謹慎なことですけど作者死亡で闇に葬られてしまったりするのは嫌だなぁ、とも思います。
1959年生まれとあるので、有栖川さんも50歳すぎ。同業の北森鴻さんは今年亡くなられましたが有栖川さんより若い48歳。
そう考えるといつそういうことが起こるか分からないわけですし、ね。

気分を害してしまったらごめんなさい。


ちょっと終わりが悪い気がしますが、これくらいで。
明日は何か漫画でも読もうかなと思ってますが、もしかしたらラノベや児童書を読むかも。

まあ要するに未定です。

にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ ブログ王 ブログランキング

拍手[0回]

今度はマのつく最終兵器!

今度はマのつく最終兵器! (角川ビーンズ文庫)今度はマのつく最終兵器!/喬林知
このたびうっかり魔王に就任しちゃったおれ、渋谷有利。
こちの世界に戻って安心したのも束の間、ふたたび素っ裸で銭湯から異世界へGO!しちゃったおれは、魔王のステイタスを上げる最終兵器(リーサル・ウェポン)――魔剣モルギフを探す旅に出るハメに。名付親のコンラッド、婚約者のヴォルフラム(82歳。♂)と一緒の優雅な船旅になるわきゃねーだろ! どーするよ、おい!!
抱腹絶倒ハイテンション・ファンタジー第2弾!


まるマシリーズ第2弾です。
とりあえず、あらすじを見てすごいなと思いました。

あらすじって購入の決め手として結構大事な要素だと思うんですが、これなら「いったいどんな内容なんだ」となりますもんね。


今回は銭湯から眞魔国へ。
前回の公衆トイレから比べれば格段によくなってますが、今回全裸でスターツアーズ、そしてもみくちゃだからなぁ。
どっちがいいんでしょうか。

人間の国で不穏な動きがあるから~、と開戦を迫られるわけですが、日本育ちの平和主義者・ユーリはそんなこと認められないわけです。
抑止力として魔剣・モルギフを手に入れようとする話です。


今回、お庭番・ヨザックが登場します。
ユーリとヨザックは仲がいいというか、初期のコンラッドほどじゃないですけど信頼関係が気づけていたイメージがあったので、初期のヨザックがこうも辛らつだったことに驚きました。

まあ確かに長命の魔族にとってたかが数十年前の戦争は、ついこの間のことなんでしょうし、その当時ハーフであるコンラッドやヨザックの部隊が危険地帯に送られていたことなどを考えてみると、今代魔王がどう考え行動するのかは重要なことになるのでしょうけど。

うーん、新米魔王にとってヨザックやグウェンダルみたいな人はちょっと厳しいんでしょうね。


城に残っているグウェンダルとギュンターのやりとりを描いた場面が何度かあるんですが、そこでおすぎとピーコが云々という文があったんです。
ユーリがいる場面ならともかく、グウェンダルとギュンターしかいない場面でその表現はダメだろと思いました。


この作品ってNHKでやるくらいだしBLじゃないんですよ?
なのに、主人公の婚約者が男ってすごいなぁ……。

そして、今回ヴォルフが比較的分かりやすくデレてる訳ですが、それらを理解しない鈍いユーリに「おいおい」と突っ込みたくなりました。
あ、でも最後の夜這い云々はさすがに理解してましたけどね。
夜這いをしかけて異世界に逃げられたヴォルフですが、次ユーリと顔をあわせたときぶちぎれるんじゃないでしょうか。

ちなみに「尻軽」発言のときにユーリが気にしていた「尻からげ」とは【着物の裾を外側に折り上げて、その端を帯に挟むこと。しりっぱしょり。】とのこと。
まず着物を着ない普通の生活では使わない言葉ですね。


最後のほうのコンラッドとユーリの会話で
「これが誰かの筋書きだとしたら成功確立は高い」
「こんなこと考えるやついないだろー」
みたいな話をしているんです。
でその時のコンラッドのセリフがかなり意味深。

「いないでしょうね、この世には」

あの世にはいるのか、と。
あの世=眞王陛下というか。
もしかして今回の騒動は眞王陛下の手のひらの上だったのかなぁ、と思ってみたり。


長くなりすぎました。今回はこのへんで。

にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ ブログ王 ブログランキング

拍手[1回]

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 2

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 2 (ジャンプ・コミックス)ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 2前兆/西義之
「三年早えェ」魔法律の総本山・魔法律協会から昇級試験の通知を受けたロージーに、ムヒョはそう言い放つ。ムヒョに認めてもらおうと、ロージーが取った行動とは!? そして、謎の人物エンチューとムヒョの因縁の過去とは!?


ムヒョロジの2巻です。
表紙はエンチュー。

エンチューとの確執ってこんなに早く描かれてましたっけ……。
読みきりから全部読んでる気がするんですが、あんまり覚えてませんでした。

というか、前巻のあらすじが長すぎてびびりました。
いや、確かに前巻の登場人物はほとんどが使い捨てなのでムヒョ、ロージー、ケンジくらいしか登場人物紹介に載せるのがいないのでスペースが余るのはわかるんですけどね。


【第6条 消えないモノ】
事務所に依頼がくるタイプの話。
正直、この巻に収録されている作品の中では一番印象がうすいです。

まあ残りはナナちゃんにエンチューと、主要登場人物ですからね。
そっちの方が印象に残りやすいのは仕方ないです。


【第7条 ナナの写真】【第8条 ナナとパパ】

ナナちゃん登場。
ナナちゃんの名前の由来は誕生日が7月7日だからなのかな、とか今回読んで気づきました。
このナナちゃんとお父さんの話ってなんかどこかで見たことあるような気がしてなりません。
なんだったかなぁ、ブリーチの織姫ちゃんの話ってどんなんでしたっけ?
こんな感じだったような気がしないでもないんですが、ブリーチはジャンプでしか読んでないので昔すぎて覚えてません。

ムヒョが厳しいことを言いつつも結局、優しい罪なことが多いのもこの作品の特徴かもしれませんね。

ナナちゃんの霊媒体質は家系的なものらしいんですが、お父さんがインチキ心霊写真を作っていたのってお父さんそういう写真をたまに撮ってしまう人だったのかなぁ、と。
霊媒って女性的なイメージがあるので、お父さんよりナナちゃんの方が力が強かったのかな、とかいろいろ考えてました。


【第9条 ロージーのペン】
昇級試験導入話。

これからロージーの武器としてかなり活躍する「魔封じの筆(ペン)」を手に入れます。

ムヒョはかなり言葉が少ないので、ロージーがああ突っ走っちゃうのもわかるんですが、軽率すぎる。
ロージーは突っ走ってもいいことないんだ、と早く学んでくれたらいいのに、と思います。

ロージーの魔法律家を目指す理由「人を救いたい」。
それをムヒョが信じているというか、期待しているんだなぁ、と。
巻が進んでからの出来事は覚えていたんですけど、こんなに早くあったのはすっかり忘れてました。


【第10条 気配】【第11条 前兆】【第12条 狂気】【第13条 誇り】【第14条 となり】

魔法律協会を舞台としたムヒョVSエンチューのバトル第一弾。

このシリーズでヨイチとエンチューが登場します。

ヨイチがMLS――魔法律学校時代の確執を語ったりするわけなんですが、連載当時からずっと気になっていることがあるんです。
ムヒョって何歳なの?
多分、この作品ってケンジとナナちゃんくらいしか年齢がわからないんじゃないでしょうか。

ムヒョとヨイチが同い年ってことはないよなぁ、と思っているんですがどうでしょう。
そしてこの巻に登場するエンチューは女性に見える……。
綺麗な顔してるし、髪結構長いし、目パッチパチだし。

ロージーが今回の騒動の活躍により一級書記官仮免となったところで今巻は終了。
次巻はなんだったから覚えてないので、楽しみです。

ブログ王 ブログランキング ブログランキング・にほんブログ村へ

拍手[1回]

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

ad


ランキング



ブログランキング・にほんブログ村へ

カテゴリー

バーコード

ブログ内検索

プロフィール

HN:
柊木かなめ
性別:
女性
職業:
北海道のド田舎に住む会社員
趣味:
読書
自己紹介:
隠れ腐女子・柊木かなめのだいたい感想ときたま日常。
腐った視点からの感想もあるので苦手な方はご注意してください。
ツイッターやってます

何かあればこちらから→お問い合わせ

※当ブログはamazonアソシエイト並びにGoogleアドセンスを利用しています。
詳しくはこちら

ブログ村ランキング

広告

マクロミルへ登録 忍者AdMax

アーカイブ

Copyright ©  -- (腐)的感想文 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]

PR