神隠し 子預かり屋こはる事件帖/翔田寛
天保八年、神田白壁町の甚兵衛長屋近くにある煮売り屋≪おかめ≫を営む「こはる」じゃ、一年前に腕利きの大工だった夫・幸次郎と死に別れ、母・娘との三人暮らし。≪おかめ≫への客足が減るなか、幼子をあやすのが得意なこはるが思いついたのは、子預かり屋の商売だった。 ――夜泣き、寝小便、よろず承り候
よそ様の赤子の世話はもちろん、夫婦喧嘩の仲裁やら何やらと相談にのるうちに、気になることがあると首をつっこまずにいられない性格のこはるは、身近で起こった奇妙な事件に巻き込まれ、その解決にひと役買うことに……。
幽霊が借金を返した!?
"できた娘"が消えた!?
こはるが謎を解き明かすとき、「やさしさ」と「哀しみ」が溢れ出す……
図書館で借りてきました。
最近、図書館で時代物借りすぎな気がします。
別に時代物大好きって訳じゃないんですけどね。
【第一話 幽霊が返した借金】
【第二話 運の悪い女】
【第三話 できすぎた娘】
【第四話 叱られっ子】
【第五話 嘘吐き弥次郎】
が収録されています。
連作短編です。
あらすじにもある通り主人公のこはるが、事件に首をつっこみ解決していく話。
あらすじがあらすじだし、表紙が上のように可愛らしい感じなんで、きっと日常の謎系の話に関わっていくんだろうなーと思って借りてきたんです。
が、読んでみるとがっつり普通(?)の事件が起こってました。
題材が日常の謎に出来そうなだけに勿体無いなぁと思ってしまいました。
いや、別に殺人事件だとかを題材にすることが悪いってわけじゃないんですけど。
読んでいるときは気にしてなかったんですが、改めて思い返してみると酷くワンパターンなんですね。
事件の背後にある出来事。
それがあるから事件が不可思議なものと化していて、それをこはるが解明していくんです。それはワンパターンでもまだ許されると思うんです。
でも、事件を複雑なものとした動機のほとんどが「人のため」ってのはどうなんだろうなぁ、と。
結局、その思いを酌むために事件そのものは偽りの真実が報告されていくわけなんです。
全てをつまびらかにする必要はないけれど、全てをこはる(や武藤さま)の胸の内に秘めてしまうのはどうなんだろうと思ってしまいました。
物語的にはシリーズ化してもおかしくない感じ。
元がWEB連載だからなのか比較的読みやすかったです。
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