カゲロウデイズ 4 -the missing children -/じん(自然の敵P)
とある夏の日に少年少女たちは出会った。それは、いつまでも終わらない、長い長い夏の一日だった。
誰も自分を理解してくれず、自分は独りぼっちだと感じていた彼らだったが、それぞれの「目」に宿る力に導かれるように、メカクシ団の下へと集まってきた。
もう独りじゃない。彼らは手を取り合って謎の現象「カゲロウデイズ」に潜む闇とその背後にいるものに迫ってゆく!
ネットに投稿された楽曲の関連動画再生数が2000万を超える大人気クリエイターによる、書き下ろしノベル第四弾!
『目』を欺くような衝撃を見逃すな!
新年一発目の感想はカゲロウデイズです。
図書館で借りてきたんですが、やっぱりめちゃくちゃ中途半端なところで終わっていました……。
今回の章タイトルは
【シニガミレコード】、
【チルドレンレコード】、
【ヘッドフォンアクター】。
すべての始まりであろう人物(?)・アザミがようやく登場します。
時間軸的には、何百年も前のこと(シニガミレコード)と、
3巻と同じころ(チルドレンレコード、ヘッドフォンアクター)でしょうか。
なので今回別行動をとっているモモとヒビヤは登場していません。
徐々にではありますが、真実がどんどん明らかになってきていますね。
なんというか、読んでいて思わず「うわー」って言いたくなる感じ。
カゲロウデイズの現象はまさに悲劇と言っていいでしょう。
けれど、それを求めた理由というのは、純粋な愛情がなすものでしかなかったということが示唆されています。
「化け物」であるアザミと、ただの人間でしかなかったツキヒコ。
ツキヒコはどう頑張っても、アザミより先にこの世を去ってしまうことが明らかでした。
少しでも長く、ツキヒコとシオンと3人で過ごしたかった。
アザミの願いはただそれだけだったのに……。
アザミの中に存在する「何か」によって悲劇への道をたどることになってしまったのかなぁ。
アザミが持っていたとされる能力は10。
メカクシ団のメンバーはそのうちの何かを「あちらの世界」で何かによって与えられた、とみるのが妥当でしょうか。
ただし、マリーの『目を合わせる』は遺伝なので、それは例外。
10の能力の内明らかになっているのは『合わせる』『奪う』『凝らす』『隠す』『欺く』『盗む』『覚ます』『醒ます』。
そしてどうやら黒幕の持つ能力らしい『冴える』。
の計9つ、のはず。
あと1つはシンタローの能力ということでいいのか……。
個人的に、シンタローが『冴える』って可能性もありえるんじゃないのかな、とも思うんですがその辺どうなんでしょう?
いろいろと謎ですね。
ストーリーの進み具合からするとあと2、3巻で終わってもおかしくないのかな?
ただそうなるとセトの話がマジでされずに終わりそう(笑)
セトのキャラがつかめないので、もうちょっと登場させてあげてほしいなぁ。
今巻のラスト、エネが榎本貴音としてアヤノ宛てのメールを送信しているんです。
エネはやっぱりいろいろと知っているっぽいですね。そしてわざと告げていなかった、と。
うーん、やっぱり1回登場人物たちは相関図でも書くべきなんでしょうが、つながりがあることを気付いてない、あるいはあえて秘しているので関係性を整理するなんて発想が浮かばないんでしょうね。
5巻はまだ発売されていないので、続きを楽しみにしています。
まあ、発売されても図書館で買ってくれない可能性も否定できないんですけどね。
4巻の内容を忘れないうちに続きが出てくれるといいな。
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