秘密作戦レ ッドジェリコ 上/ジョシュア・モウル(訳/唐沢則幸)
謎のエネルギー体をめぐる、海洋冒険アドベンチャー!
遺言状にあったのは、聞いたこともない秘密結社の名前。
そして、のこされた古い日記には、驚くべき冒険の物語がつづられていた――
秘密結社レッドジェリコ 下/ジョシュア・モウル(訳/唐沢則幸)
子どもから大人までワクワクさせる、英米で話題のエンタテインメント!
海賊王、かかってこい!
白いスーツの男を追って、船にとじこめられたベッカとダグ。
謎の超物質<太陽の娘>をめぐって、命がけの争奪戦がはじまった。
図書館で借りてきました。
あまり気にせず借りてきたんですが、翻訳者さんって
ウォーリーをさがせ! の人だったんですね。知りませんでした。
物語は、作者であるジョシュア・モウルが遺言状により、謎の秘密結社を明らかにする資料や日記などを大叔母から遺産を相続し、それをまとめたものを公表するという体で進んでいきます。
そのため、この物語は序章を除き、大叔母であるベッカことレベッカ・マッケンジーとその弟のダグことダグラス・マッケンジーの冒険が、途中ベッカの日記の記述を交えながら描かれてます。
翻訳者あとがきでも触れられていましたが、この作品のすごいところは、その資料が実在したかのように、いくつも提示されることでしょうか。
上巻冒頭でベッカとダグの顔写真(絵かも?)があったり、船の見取り図だとかがかなりの数、下部だったり、1ページ丸々だったりと挿入されているんです。
なので、読んでいるうちに「え、実在したんだろうか?」と一瞬疑ってしまいました。
物語は、両親が行方不明になってしまい、親戚の間を巡っていた問題児の姉弟が叔父の船に乗り込み、いろいろな秘密をしって、敵である海賊たちに殺されそうになりながら立ち向かう様を描いた冒険ストーリー。
日本人受けはしないだろうな、というのが正直な感想です。
冒険小説における勇気というのはとても大事なものです。
が、この姉弟の行動は後先考えてないというか、勇気と無謀を勘違いしているんじゃないのかな、と。
15歳と13歳という比較的分別がついているであろう年齢ということも影響しているかと思いますが、とりあえず私はこの姉弟の無鉄砲さは嫌いです。
ドキドキワクワクという意味では上巻は全くなかったですね。
姉弟の行動にハラハラというのはありましたが、その程度。
下巻は展開上ドキドキハラハラしましたけど、続きがめちゃくちゃ気になるってレベルではなかったですね。
結局、この巻ではほとんど物語は進展していないんですよ。
謎は次巻に持ち越されているんですが、ちょっと調べてみたらこれ続き出ていないんですね。
うーん、こうも中途半端にされると逆に気になるというか……。
日本でもある程度の需要があると思ったんでしょうが、もうちょっと考えて、出版してほしかったです。
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