御堂学院の神使官(サーヴァント) 十五の神隠し/篠原美季
十五歳を迎えた生徒が一人、必ずいなくなる「十五の神隠し」。しかも学内にほ神への貢ぎ物として死体を埋めた岩があるらしい。そんな忌まわしい伝説がのこる御堂学院。だが、言い伝えのとおり、十五歳の生徒を消してから異変がはじまった!? 編入生の玉司真人は、生徒の行方を捜し、助け出そうとするが、寮監督生の水方蘇王に固く止められてしまい――!? 全寮制の男子校を舞台に描く華麗なるゴシック・ミステリー、開幕!!
少女向けレーベルの作品だからそう時間をかけず読みきれるだろうと思っていたんですが、何かと時間がなくて1週間近くかかってしまいました。
予定狂いすぎだなぁ。
あらすじを読んだ印象だと、耽美系っていうんですか? ちょっとそれっぽい作品なのかな、と思っていたんですが全然そんなことありませんでした。
表紙もそれっぽいので余計そう思ったんですけどね。
物語は、山奥の全寮制の男子校に主人公・真人が編入するところから始まります。
何故か「神使い」なるものに選ばれてしまったらしい真人。
よくわからないままも、その力を使って人知れず殺されてしまった友人の魂を救う話です。
正直、1巻だけだと謎すぎて評価がしづらいです。
真人が手にした力で問題を解決しているわけですが、あまりにもあっさりと解決しているので「あれ?」と。
というか、真人の記憶力につっこみたい。
頭はけして悪くはないと思うんですよ。
でも、たかが1回みただけの文言をさらっと言ってのけてしまえるのがすごい。
いっそのこと、勝手に唱えてしまう、心の中に浮かんできたみたいな設定にしてくれた方がツッコミはいれなくてすんだなぁ、と。
導入編ってことなんでしょうが、前置きが長すぎるというか、物語が動きだすのが残り4分の1以下になってからのことなので「え、これで終わり?」と。
きっと1巻で完結する書き方じゃないんですね。
作者あとがきによるとあとがき書いてる時点で2巻を執筆中とのことなので、2巻までは何があっても出る予定っぽいですね。
そう考えれば、今回のちょっと物足りない感じも仕方ないのかもしれませんね。
そのためか、いろいろと今回は謎です。
先輩たちがどっちも怪しすぎるんですが、先輩たちのあつかいがどうなるのかちょっと気になりました。
正直、やってることがマジでやばいんで、後々味方になるとかそういう展開には持っていきづらいと思うんですよね。
人を呪えば穴二つな展開になるのか。
うーん、気になる。
そして「傍観者」であるらしい保険医も謎だなぁ。
まあ、単純に考えるならこの人は神ってことなんでしょう。
しかしながら、本当に神だったとしても、なぜこの学院にいるのかとか謎なんですよね。
3月刊で2巻が出るらしいのでとりあえず購入しようと思います。
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