ファンム・ アレース 1/香月日輪
獣人族や妖精族(ニンフェウム)と共生する人族が、信仰と魔術を重んじていた頃――額に眼の刺青をもつ雇われ剣士バビロンの前に、新たな主を名乗って現れたのは、まだ 十歳にも満たない娘ララだった。その命を何者かに狙われながらも、伝説の聖少女将軍(ファンム・アレース)の面影をもつララとバビロンは、約束の地へと歩き出す。二人の運命は。
ちょっと前に購入していた1冊です。
YA!ENTERTAINMENT版発売時からいつか読んでみたいと思っていたので、ようやく読めました。
物語はあらすじにもある通り、三つ目の青年・バビロンとその主であり年端の行かぬ少女・ララの冒険というか旅?を描いた作品。
普通に人外が登場し、人でも150年程度生きてるとは全然大したことないようで、魔術がバンバン使われるファンタジーです。
バビロンって聞くとまっさきに真拳使いたちが登場するギャグマンガの
ピンクのグルグル頭が脳内に浮かんできて、そのイメージを払拭するのが大変でした。
ええ、本当に。
読み終わった感想としては、う~ん?といったところ。
まだ1巻だからということもあるかもしれませんが、そこまで面白いとは思えませんでした。
《血のエンゲージリング》とかいかにもな単語が出てくるものの、この巻ではあくまで契約による行動って面が強いので。
巻が進んでいけば、2人の関係も変わってくるでしょうし、今後に期待かな。
ララの正体は正直、序盤から検討がついてました。
逆にそれ以外の存在だったらびっくりするな、というレベル(笑)
バビロンについては、へーって感じでしたが。
香月さんの作品って、だいたいの作品がどこかしらリンクしているので、今回ももしかしたら……とちょっと気を付けて読んでいたのですが、気づけなかったです。
大江戸ですらリンクがあるので、巻が進めば何かしらあるのかもしれませんね。
ララとバビロンの旅はなんとも壮大です。
『聖魔の魂』なる稀有なものを持つララ。『聖魔の魂』を堕落させ手に入れることが出来れば強大な力を手に入れることが出来るとのこと。
ララはそれを魔女に狙われているわけですが、一旦は魔女の魔の手を退けることに成功します。
ですが、魔女の計画は500年以上にわたる長きもの。一度退けた程度では諦めません。
2人の新たな目的地はアランゴラ。
そこで、魔女の目的というかはじまりを確かめようということみたいです。
次巻の発売については特に触れられていません。
が、秋以降になるのは確定ですね。冬ぐらいまでに発売されればいいかな?
香月さんの作品は続々発売されてるのでそちらを読みつつ続刊を待ちたいと思います。
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