完全版 地獄堂霊界通信 5/香月日輪
てつしたちの前に現れた謎の集団――西ノ院。彼らは、友だちの霊能力者・拝を利用し、一族の悲願「神の復活」を企んでいた!
だが、その裏にはさらなる“影”が潜んでいて……。
窮地に追い込まれた三人悪は助けるため、蒼龍が呼び出す、伝説の魔道士の正体とは!?
三人悪が、最凶の敵と最後の戦いに挑む!
(同時収録「ひとりぼっちの超能力者」)
12月頭にセカンドシーズンが発売されるらしいので、今のうちに読んでしまおうと思いまして。
このシリーズ地元じゃ買えないので、アマゾンで頼みたいのですがまだ出てないんですよ。
12月にならないとだめかなぁ……。
『ひとりぼっちの霊能力者』と
『最後の戦い』の2編が収録されてます。
今回書き下ろしはなし。ちょっと残念。
『ひとりぼっち~』は竜也兄ちゃんがかっこいい話。
竜也兄ちゃんの学校生活がちょっと明らかになります。
もうこの話は竜也兄ちゃんを活躍させるために作者が書いた話なんじゃ……、と思うほど竜也兄ちゃんがかっこいいです。
正直な話、今回三人悪の活躍がそう多くないというか。
作中でも言われてましたが、「特殊能力を使わずにいかにして友人を助けるか」が問題だったので、三人悪の活躍が少ないのも仕方ないんですけどね。
でも、ここぞというときに活躍するんですからいいですね。
最後の「あんな弟ほしい」ってセリフに対する竜也兄ちゃんのセリフ。
「俺んだ。誰にもやんねぇよ」には萌えました。
『最後の戦い』はその名のとおり、ファーストシーズン最後の戦いです。
相手は西ノ院に影に隠れていた『死神ギー』。
3度目の対決です。
蒼龍――龍さんがけっこう活躍します。
龍さんの術形態がよくわからないんですが、まあそんなに気にしなくてもいいかな?
そこはそんなに大事じゃないだろうし。
正直、物語の本筋と関係ないところでテンションあがってました。
それというのも、今回登場する魔道士ゴールデン・アイズが使う魔導書が「ヒエロゾイコン」だったから。
妖怪アパートの夕士が持つパロディ魔導書「小ヒエロゾイコン」のパロディ元。
地獄堂に登場してたんですねぇー。
本物を見るとプチのしょぼさがわかります(笑)
今まで、夕士と三人悪が同年代だったらおもしろいだろうなぁ、と思っていたのですが、三人悪の方が年上で夕士のもつプチを三人悪が作ったとかでも面白いな、と思いました。
こういうパロディって三人悪好きそうじゃないですか。プチにおさめられてる妖魔たちのしょぼさからして三人悪がケラケラ笑いながら作業してそうだなー、とか。
あ、でもプチって何百年も旅してたんでしたっけ?
もしそうなら三人悪が作ったってことはないか。
今度妖アパ読むとき確認してみます。
さて、物語の本筋に戻りまして。
征将くんは、カンナちゃんに守られるたびに苦しかったんだろうな。
カンナちゃん、日向がいないときから征将くんを体を張って守っていたんだと思うんですよ。
何の力もない普通の女の子に、好きな子に守られて。悔しかったんだろうな。
「泣いたり悩んだりするユキが好きだよ」ってカンナのセリフですが、どっかで聞いたような、と思ったのは気のせいじゃないと思います。
妖アパの2巻でしたっけ?長谷くんの告白めいたセリフにこんなのありましたよね。
香月さんこのセリフというかこの考え方好きなんですね……。
三人悪の年代がやっぱりよくわかりません。
ちびまる子ちゃんやウルトラマンには反応してるんですが、どちらも長寿作品ですからね。参考にはしにくいというか。
私の中では仙豆=ドラゴンボールに出てきた……となるのですが、三人悪はそうではなかった模様。
でもそれが『大人の都合』なのか『時代設定的にドラゴンボールがなかった』なのか判断できませんね。
5巻は全体を通して三人悪があんまり活躍してない印象を受けました。
仕方ないことなのかもしれませんが、ちょっと寂しいですね。
ファーストシーズンが終わり、セカンドシーズンの新キャラらしき関西弁の男をみもりさんが描かれてます。
ガラコが威嚇してるから敵なのかなーとか思ってますが、どうなんでしょう?
楽しみにセカンドシーズンの発売を待ちたいと思います。
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