きっとマのつく陽が昇る!/喬林知
真夏の海でアルバイト中、またまた流されて眞魔国にたどりついた毎度おなじみ、おれ・渋谷有の職業は魔王。
ところが出迎えてくれたコンラッドたちの様子が変だ。どうやら今、“こっちの世界”では大変なことが起こっていて、俺が喚ばれたのもその陰謀によるものらしい。――なんて言ってるうちに、おれは敵国のどまんなかに転送されてしまった! おいおい、笑えなくなってきたぞ!? 痛快ファンタジー、驚愕の新展開!
これからどシリアスに向かっていくまるマです。
箱とか、シマロンとか、コンラッドの生死とか気になるものが大量にちりばめられているので、続きが非常に気になります。
いや、1度読んでいるのでさすがにコンラッドの生死くらいは覚えているのですけどね。
細部はすっかり忘れてしまっているので、思い出しつつ読んでいきたいと思います。
だって刈りポニとかマキシーンとか存在すらすっかり忘れてましたから。
物語はいつものごとく、ユーリが眞魔国にやってくるところからはじまります。
今回のトリップ場所は海なので、比較的マシな方かも。
が、今回はユーリを呼ぶ予定はなかったのだとか。
なのに、眞魔国にやってきてしまったユーリ。
急いで地球に返そうとするものの、間に合わずギュンターは射られ仮死状態に。
コンラッドはユーリを守るため左腕を切断されて生死不明。
さらにユーリは人間の国・カロリアに流れ着いてしまいます。
しかも、ムラケンこと村田健も一緒。
アーダルベルトとユーリのやりとりが深読みしてしまうとちょっと悲しかったです。
ユーリはなんとなくではありますが、ジュリアとアーダルベルトとコンラッドの間で何かあったということは理解しています。
でも、自身の魂が元ジュリアだということは本人知らないんですよね?
知っているのは、眞王廟の巫女・ウルリーケと魂を運んだコンラッド、そして「トサ日記」でメモから推測してみせたギュンター。
くらいなものでしょうか。
でも、アーダルベルトが知っていてもおかしくない気もするんですよね。
だからこそ、ユーリがジュリアの子どもかも知れないということは本気にしなくても、魂が同じユーリにジュリアの面影を探してしまうってことはあるのではないか?とか思ってしまいました。
本当にこの3人の関係はよくわかりません。
ウィンコットの末裔を名乗ってしまったが故に道具として使われそうになっているユーリ。
死後もウィンコットの縁者なら操られるという「ウィンコットの毒」。
カロリア領主を勤めていたフリンさんの思惑だとかは未だまだよくわかりませんが、最後のユーリは読んでいて辛い。
次巻では実は今巻でも登場していたあの人と合流できたと思うのですが、それまでつらそうです。
そして、ムラケンの正体もそろそろ明かされそう。
ヴォルフもギーゼラ、ダカスコスらとともに“慰安旅行”に出発したし、次巻が非常に楽しみです。
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