天華無敵! 3/ひびき遊
「……わたし。死んだら、姉様やGくんと、もう会えないってことなんだ」
白華の体を、悪寒がぶるりと駆け巡る。“残骸都市”の監禁室で、精霊巫女の少女は一人、涙をこぼすのだった……。
【旧精紀】滅亡の記録を求めて、相棒Gの失われた記憶を取り戻すため、天華は残骸都市に潜入する。そこで彼女は妹白華が誘拐され監禁されていることを知る。
白華の救出を試みる天華。だがそれは、旧精紀の遺物【精書】を巡る、狂気に満ちた冒険へとつながっていた――!
少女と果てなき世界の物語。<旧精紀・精書編>突入!!
ひびき遊さんの作品が3つ目なので、カテゴリを作りました。
妹から借りて結構たつのでいい加減読み終わって返さないと駄目ですね。
確か、全6巻だったと思うので、今月中にでもある程度読んでしまいたいと思います。
今回の話の舞台は、“残骸都市”。
旧精紀時代から残る科学信仰の国です。
都市を覆うドーム型の物体があるのですが、そこに降り積もる雪があと少しで都市を押しつぶしてしまうので、それをどうにかしようと双子が頑張ります。
前巻の月の落下が原因で……、と語られて天華たちは納得しているのですが、読んでいる途中で違和感を覚えました。
それというのも、天華がそのシュミレーション内容を見せられただけで納得しているからなんです。
前回の月が落ちてくるって話を聞いたときでも、天華は自分で再計算して納得していたのに対し、今回は初対面の人間のいうことを全面的に信用しているんです。
なので、最後そのシュミレーションは嘘だったと明かされてすっきりしました。
それなら、再計算させるわけにはいきませんね。
物語冒頭で計算が嘘だということがわかれば、壁をこわすこともなく、Sの封印が解かれることもなかったのでしょうから。
今回、Gの正体というか過去というかそういうものに迫っていきます。
精書というのは世界の全てを、意味ごとに26種の古代文字(アルファベット)に振り分けたもの『二十六冊の百科事典(エンサイクロペディア26)』なんだとか。
だからGは門(GATE)が使えるってことなんですね。
あ、手甲術でしたっけ?Gが天華にしこんだ武術。
あれの読みもガントレットでしたっけ。それも英語ならGAUNTLETかな?
だからだったんですね。
今回G以外に登場したのMとS。
Sは剣(SWORD)として使われていただけだし、Gの説明を聞く限りMの手に渡らない限り問題はなさそう。
問題はMなんですが、深手は負わせたものの倒す寸前で逃げられてしまいましたし。
今まで何本もの剣を使い捨てにしてきたアルのもとにSが巡り巡ったってのはいいんじゃないかな、と思います。
さすがにSはそう簡単に壊れないでしょうからね。
というか、ちらりと語られたアルの過去が気になります。
元剣聖の剣皇に育てられたとありますが、いったいいくつのときだったのかな?
天華たちと幼なじみとなってますから、ある程度小さいときなんだろうなぁ、と思うんですが。
残りの精書たち次巻以降で登場するのかな?
楽しみです。
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