ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 9 パンジー/西義之
トーマスの禁魔法律書を破壊するため彼が生みだした流砂へ飛び込んだロージー。果たして決着は!?
一方その頃、ペイジ率いる調査本部はエンチューの居場所の割り出しに成功。だが「箱舟」から更なる刺客が…!?
ムヒョロジとネウロは毎月紹介している気がしていたのですが、先月紹介してなかったんですね。
なので2ヶ月ぶりのムヒョです。
【第69条 居場所】
VSトーマス決着。
前巻でムヒョに命じられ、トーマスの禁書を破壊するため錬を吸い取る流砂に飛び込み……、ってところでしたか。
その続きから。
全てを吸い込んでしまう力を持っていた禁書を破壊してしまえば、トーマスは大したことなかったもよう。
せめて、と動けないロージーと一般人のナナちゃんに一矢報いようとするものの、直前に冥王に阻まれるのですが、あのタイミングに登場する冥王はすごい。
【第70条 判明】
エンチューひいては箱舟の居場所が判明します。
まあ、判明するのは本当に最後なので、トーマスとの戦いのその後とこれからの話の繋ぎと言ったほうがいいかも。
病院で携帯使ってる五嶺さんにちょっと突っ込みたくなってしまいましたが、まあいいや。
ムヒョたちに救われた形になる五嶺さんたち。そのため、五嶺さんたちから事務所返してもらえたわけですが、最後のセリフをみて本当に丸くなったなぁ、と思いました。
【第71条 出発】【第72条 二つの影】【第73条 パンジャ】【第74条 あやつり】
【第75条 小さな出来事】【第76条 霊沸浄化】【第77条 パンジー】
VSパンジャ
リオ先生が禁書の封印を解くまでの間に、禁書とエンチュー、リオ先生を取り戻さなければならないのです。
けれど、協会の上層部は禁書が奪われたことを知られたくないがために、ムヒョたちはおおっぴらに動くわけにはいかず。
箱舟の潜伏先である旧魔法律協会跡地に人目を避けて向かう途中のできごとです。
ぶっちゃけるとパンジャの話ってあんまり覚えていなかったんですよ。
せいぜい覚えていたのは、パンジャがロージーのことが好きだったってこと、パンジャの名前はパンジーからきていることくらいしか覚えていなかったです。
なので、今巻読み終えて思ったのはティキのやりさまが本当にひどいな、と。
パンジャ自体は悪い子じゃなかったんですよね。
どちらかというと、両親に疎まれて体よく追い出されてと可哀相な子なんですよ。
これってロージーがムヒョの助手になっていなかったら、パンジャになることはなく千代ちゃんのままでいられたのかなぁ、とかそんなことを思ってしまいました。
淡い恋心を利用されてしまったパンジャですが、最後無事に成仏できたことはよかったのかな、と。
でもムヒョの「見逃してやるから」ってのにはちょっと違和感を覚えました。
だって今までも“いい霊”でも「罪には罰」を与えてきたわけですよね?
ここで銀の梯子とか三途の川流しとかそんなだったかな? 罪をつぐなったあとに浄土行きに……ってならわかるんですけど。
そういうわけじゃないので。
今まで何度も読んでいてあまり気にしていなかったのですが、今回はちょっと気になりました。
最後、ミックの持っていた剣が不気味にないたところで次巻へ。
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