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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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7冊

暗殺教室 10/松井優征
黒子のバスケ 28/藤巻忠俊
青の祓魔師 13/加藤和恵
銀魂 55/空知英秋
カゲロウデイズ 5/佐藤まひろ(原作/じん(自然の敵P))
八潮と三雲 7/草川為
鬼の往き路 人の戻り路 2/川瀬夏菜

えっと、7冊購入してきました。
ちょっと多かったなぁ。

花ゆめの2冊は既刊紹介済みなので近いうちに紹介したいと思います。
どちらも最終巻ですしね。
川瀬さんの方は、続きが発売されるとは思ってなかったのでうれしいですけど、もう終わりかと思うとちょっと寂しいです。

夏に紹介したい本が何冊かあるんですが、カゲロウデイズも夏に読みたいですね。
これを機にコミックの紹介をはじめたいなー。

明日は小説か漫画か、ちょっとどちらになるかわかりませんが何かしら紹介したいと思います。

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ことり屋おけい探鳥双紙

ことり屋おけい探鳥双紙/梶よう子
江戸は日本橋小松町の飼鳥屋。
商うのは「鳥」、持ち込まれるのは「謎」
失踪した夫を待ちながら、店を切り盛りするお内儀(かみ)、おけい。
彼女が解きほぐす奇妙な事件と切ない恋……。
新・時代小説シリーズ

「あなたには、もう小鳥は売りません」
行方知らずの夫の帰りを待ちながら、鳥を商う「ことり屋」を営むおけいは、突然店に現れた美しい娘が、鳥にまったく興味がないにもかかわらず、紅雀、相思町、十姉妹と次々ともとめていく様子を不審に思う。娘が鳥を会続ける理由とは……?
おけいの元へ持ち込まれる鳥にまつわる不思議な出来事と、その裏に隠された恋模様を描く連作時代小説。


図書館で借りてきました。
新刊コーナーにあったんですが、本当に発売してそんなに立っていない本なんですね。


【第一羽 かごのとり】
【第二羽 まよいどり】
【第三羽 魂迎えの鳥】
【第四羽 闇夜の白鳥】
【第五羽 椋鳥の親子】
【第六羽 五位の光】
【第七羽 うそぶき】

が収録されています。
帯にもあるとおり、短編連作ですね。

おもしろかったです。
時代小説ですが、するする読めました。
そう分厚い本じゃないってこともありますが、2時間くらいで読了できました。

飼鳥屋って初めて聞きましたが、タイトル通り小鳥屋あるいは小鳥限定のペットショップみたいなものだと思えばいいようです。
ついでに、花鳥茶屋は現代でいうところの猫カフェならぬ鳥カフェといったところでしょうか。

これって、実際にあったものなんでしょうか?
あまり詳しくないので、作者の創作でも気づけないんですが……。

作中に曲亭馬琴こと滝沢馬琴が登場してて思わずにやけてしまいました。
馬琴といえば、南総里見八犬伝ですね。
それにしても、馬琴がレギュラーで登場するってなかなかすごい気がします。


おけいの夫・羽吉はとある仕事を仰せつかって信濃まで出かけて行方しれずになったんだとか。
おけいは九官鳥の月丸を心の支えに羽吉の帰る場所を守り続けていたわけですね。

そんな最中、おけいは様々な鳥の関わる問題に首をつっこんでいくうちに役人である永瀬との仲を深めていくことになります。
おけいはそんな自分自身の思いに気づかない振りを続ける訳です。
羽吉はいつか帰ってくるとずっと思い続けているおけいにとって、永瀬への思いはあってはならないものなわけですし。

そのため、ラストの展開は予想がついたこととはいえすごく切ない。
現在なら連絡手段も交通手段も発達しているし、結婚指輪とかもあるからこういうことは起こりえないんでしょうけど、この時代だからな……。

おけいに幸せになってほしいと思うので、続編が読みたいです。ものすごく。

この作品本当に発売されてあまりたっていないんで、続編についてはぜんぜんわかりません。
ですが、帯の文言は新シリーズだしきっと続きはでるんでしょうね。

図書館でこの続きを買ってくれることを願っています。

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暗黒女子

暗黒女子/ 秋吉理香子
今日のテーマは"いつみの死"です
この中にいる。いつみを殺した犯人が――
ある女子校で、一番美しく一番カリスマ性のある女生徒が死んだ。
その一週間五、親しかった六人が部室で語り出す、
彼女の死の真相とは?


図書館で借りてきました。
初めて読む作家さんですが、タイトルにひかれて借りてきました。


物語は帯にもある通り、いつみこと白石いつみの死についての話です。
白石いつみはこの学校のカリスマで経営者の娘。麗人で完璧な少女だったんだとか。
そんないつみがテラスから転落しすずらんの花を握って死んでいるのが発見された。
その1週間後からこの物語は始まります。

彼女が会長をつとめていた文芸サークルのメンバーたちが定例会の中で闇鍋をしながら小説を朗読するという形で、それぞれ視点の「いつみを殺した犯人」を指摘していきます。

【1.開会のごあいさつ及び闇鍋ルールの説明】会長澄川小百合
【2.朗読小説「居場所」】1年A組二谷美礼
【3.朗読小説「マカロナージュ」】2年B組小南あかね
【4.朗読小説「春のバルカン」】留学生ディアナ・デチェヴァ
【5.朗読小説「ラミアーの宴」】3年B組古賀園子
【6.朗読小説「天空神の去勢」】2年C組高岡志夜
【7.朗読小説「死者の呟き」】会長澄川小百合
【8.閉会のごあいさつ】会長澄川小百合

という構成で物語は進んでいきます。
開会と閉会に関しては小説の朗読ではありませんが、小百合が他のメンバーに語りかけるという体をとっています。
そして、1人ずつ順番に小説を読んでいき犯人を名指ししていきます。そして小百合の総評が入り次の語り手と移る、と。

冒頭からグイグイひきこまれてしまいました。

徐々に真相に近づいていくのかな?と思いきや、1人目の朗読でいきなり犯人が名指しされてしまい驚き、次の朗読では別の人物が犯人として名指しされている……。
読んでいて混乱してしまいました。

美礼→園子→ディアナ→志夜→みなみ→美礼

と、【6】まで読むと上のように矢印が一周してしまうんですね。
大いに矛盾をはらんでいるものの、死人に口なし。
一部は今でも確認できそうなものではありますが、もう何が真相か分からなくなってしまうんです。

が、そうは簡単に終わりません。
【7】はタイトルからも推測できる通り、死んだはずのいつみ視点の物語。
なぜ、そんなものが都合よく残っているのか疑問に思いつつ読み進めていくとなるほど、と。

悪女というか、支配者であったはずのいつみの降板、主役交代の一幕は非常に不気味でした。
正直、開幕の時点から冷静に、穏和に語りかけているんだけれど、だからこそ怖いというか。
そんな印象を受けていただけにやっぱりな、と思う一方で女って怖い、と。

「女生徒たちはきりきりと主導権という糸を引っ張り合っています。(中略)そしてその力関係は、日々、いえ、数時間ごとに変化する、めまぐるしいものなのです。ついさっきまで輪の 中心にいた人物が、なぜだかランチの時間が終わると疎外されている。その逆だって頻繁に起こりえます。」(p120~121)

作中で留学生のディアナが書いた小説からの引用ですが、まさにこういうことだったのだな、と。
別次元の存在であったいつみは、そういった争いには関係していなかった。
けれど、彼女は女子校という花園から退場することで、高みから転落してしまったということなのでしょうね。


おもしろかったです。
皆、それぞれいつみの握っていたすずらんに意味を持たせているんですが、みんな違うものを指しているんですね。
すずらん一つでよくもまあそんなに思いつくな、と。
作家さんってすごい。

不気味で怖い上、仄めかす程度ですがカニバリズムだよなこれっていう表現もあるので、嫌な人には嫌な作品かもしれません。
でも気持ち悪くはないですね。さらりと読めます。

こういうのがイヤミスっていうんですね。
帯の書店員さんの言葉でこれがイヤミスに該当するって知りました。
そうかこれがイヤミスかーとちょっと感動(笑)

今回私は晴天の真っ昼間に読んでしまったんですが、この作品は嵐の夜中……は無理だとしても曇天の日に読みたい作品だな、と思いました。

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