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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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2冊

少年ジャンプNEXT! (ネクスト) 2012SUMMER 2012年 9/20号 [雑誌]少年ジャンプNEXT! 2012SUMMER
docca 3 (マッグガーデンコミックス アヴァルスシリーズ)docca 3/渡辺祥智

2冊買ってきました。
すっかり忘れていたんですが、ジャンプって合併号だったんですねー。
今回からぬら孫の最終章(?)がはじまりますね。

doccaは、何故か画像が出なくって。
まひるを真正面から描いたものだったと思うのですが、今手元にないんで細かなところはどうだったかなー。
とりあえず、帯によるとこれが最終巻のよう。

渡辺さんの今までの作品傾向からして、ちょっと悲しいハッピーエンドになるんだろうなぁ。
前巻の時点でけっこう重いネタ仕込んでましたし。
楽しみです。

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占星術殺人事件

占星術殺人事件 (講談社文庫)占星術殺人事件/島田荘司

 怪事件は、ひとりの画家の遺書から始まった。その内容は、六人の処女から肉体各部をとり、星座に合わせて新しい人体を合成する、というもの。
 画家は密室で殺された。そして一ヶ月後には、六人の若い女性が行方不明!
 奇想天外の構想、トリックて御手洗潔をデビューさせた、衝撃的傑作。


以前、古本市で手に入れた作品です。
実は御手洗潔シリーズというか島田荘司作品、はじめてだったりします。


この作品、初版が1987年。私が持っているのが45刷2005年に購入されたものですから、昭和から長く楽しまれている作品なんですね。
古い作品だからなのか、ただ単純にページ数を押さえるためなのかはわかりませんが、文字がかなり細かいです。
直前、大江戸妖怪かわら版(こちらはかなり大きい)を読んでいたせいもあるのでしょうが、ページを開いた瞬間「字小っさ!」と思ってしまいました。


この作品は、昭和11年(1936年)に起きた事件を43年後、昭和54年(1979年)に御手洗潔が謎をとき、その顛末をワトソン役である石岡和己が本にした、って形らしいです。

物語としては、なるほど奇想天外なトリックです。
そして今なら到底不可能なこのトリックはこの時代だからこそ出来たものだったのだな、と。
素直に関心しました。
いわゆる「読者への挑戦」が2度も挿入されており、作者の自信のほどがうかがえます。


読んでいると、かなり序盤で提示される手がかりというか、死体の状況に既視感を覚えました。
読み進めていくうちにその感覚はさらに強くなり、推理の途中で登場する平吉殺害方法(のちに否定されることになるのですが)を見てそれは決定的になりました。

これ金田一少年じゃん!と。

ちょっと調べてみたところ、比較的有名な話なんですね。Wikipediaにのってました。
もちろん金田一少年があとになるのであろうことはわかりますが、古い金田一少年作品は立ち読み程度とはいえ一通り読んでいて。そちらのトリックをけっこう細かく覚えていたがためにこちらを素直に楽しむことができませんでした。
最近のものには注意書きがなされているようですが、私が読んだものにその注意書きがなされていたかは定かではありません。

こういう自力で解いたのではない「答え」ってすごくむなしい気がしました。
再読ならともかくはじめて読む本だからよけいです。
さらっと読める短編ならともかく、長い物語を読み終えて「やっぱり」となるのはすごくテンションがさがってしまいました。


探偵役として登場する御手洗潔は鬱気味で浮き沈みが激しい人物。
語り部であり、ワトソン役である石岡もまた思いこみが激しく御手洗の頭脳を完璧には認め切れていないよう。
どちらも読んでいてちょっとめんどくさいなと思ってしまいました。

それで2人の友人関係がなりたっているならそれはそれでいいのかな、とも思いますが。

はやみねかおるさんの描く名探偵・夢水清志郎の「常識がなく集中すると寝食を忘れて倒れる」という設定は御手洗潔のオマージュなのかな?

前述の通り、島田荘司さんの本読むの今回が初めてだったんですが、ちょっと苦手かも。
でもまあ、今回は「泥がついた」状態のわけですから、また今度別の本読んでみたいと思います。

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大江戸妖怪かわら版 2 異界から落ち来る者あり 其之二

大江戸妖怪かわら版2 異界より落ち来る者あり 其之二 (講談社文庫)大江戸妖怪かわら版 2 異界より落ち来る者あり 其之二/香月日輪
ヒトの目で綴った魔都見物記「大江戸紹介録」が評判を呼び、大首の親方も認めるかわら版屋の書き手となった雀。ここで生き直すんだ――元いた世界のすべてが消えた。そして憎しみも去った。いつの日か雀が、異界を、そして親を恋しく思う日は来るのか。雀の過去が明らかになる「異界より落ち来る者あり」後編。


さっそく読みました!
大江戸妖怪かわら版。1巻発売時にいっぺんに発売してほしかったなぁ、と思いました。
一気に読んで、設定を把握してしまいたかったです。


今回はあらすじにもある通り、主人公・雀が「雀」になる前の出来事も描かれています。

途中で時間軸ががっつり飛びます。

【子ども、異界を歩く】から【雀、かわら版屋になる】までが1巻の前日譚。
異界・大江戸に落ちてしばらくしてから物語は始まります。

元いた世界では荒れに荒れていた子どもが、大江戸の住人たちと触れあい、自分自身で金を稼ぐことを知り大江戸に住み着くことを決意します。

雀が「雀」と名付けられる前、大江戸に落ちる前の話も少しされているですが、やっぱりぼやけてるというかわざと焦点をあてないようにしているのだな、と。
子どもは自身の過去をあまり語りたくない訳ですから、仕方のないことなんでしょうけど。

必要とされていない子ども。
仕方なく産み落とされて仕方なく育てられた子ども。

読んでいて妖アパのクリを思い出しました。
クリは仕方なく産み落とされて育てられることを放棄されていました。
クリが曲がりなりにもあそこまで成長できたのはシロのおかげだった訳ですよね。

で、子どもはそれとは少し違っていて。
仕方なくとはいえ育てられたものの、親の愛情など微塵も感じられず。

子どもは、雀は、もう一人のクリといってもいいのかもしれないと思いました。
クリと似て非なる境遇だけど、どちらも救いのない親の元に生まれ、生みの親の愛情を得ることは出来なかった。けれど、幾人もの育ての親が、親代わりがいて、自分を思っていてくれる人がいる。
そんな環境の中だから、親元から離れたからこそ健やかに過ごし、成長することが出来る。そういうことなんだと思います。


そして後半の【芍薬、牡丹、百合、蘭秋】から【季節移りて木の芽吹く】は1巻より後の話ってことになるようです。
えっと、恋の話になるわけです。
先日の魔法の塔でもびっくりしたんですが、こちらもまたすっごいな、と。

香月さんは狙って同じような話題ぶつけてきたんだろうか……。
それとも偶然?

えっと、様々な種族が住む大江戸。
その中で、種族の差など大したことないらしいんです。それはまあわかりますよ?
異世界から落ちてきた雀ですら、「外国人みたいなもの」らしいので。種族の違いなど出身地の違い程度なんでしょう(同種の方が子どもが出来やすいとかはあるようですが)。

それでも種族だけでなく性別をも越えてしまうんですからすごいです。
まあ、大江戸に限らず、江戸でも当時は男色ありだったんだからそう驚くことでもないんでしょうけど。

1巻でお小枝ちゃんを連れた雀に「お前ぇが産んだのか」と声がかかっていましたよね。
1巻を読んだ当時、雀の外見が可愛らしいもので女の子と勘違いされている、あるいはからかわれている程度の話だと思っていたんです。
が、実際はそうじゃなくって。

大江戸では雀(男)でも子どもが産めちゃうらしいです。
力の強いものが力を注ぐことで行為なしでも同姓でもOKってことらしいのです。
いやー、すごいですよね。

「力の強いもの」には魔人も入るんだと思うのですが、百雷の話題からして魔人だからすべてのものがはらませることが出来るわけではなさそう。
でも、鬼火の旦那は出来そう(笑)

大江戸が性差に拘らないのは、オスメスいるもの、両性のもの、性がないもの、分裂していくものなどそういう多種多様の種族がいるからこそってのもあるんでしょうね。


雀が親を恋しがれるようになるということは雀が成長したってことなんでしょうが、それには痛みも伴いそうで。
痛みがあるからこそ成長が実感できるのかもしれませんけど、もともと可哀想な子だからこれ以上つらい目にあわせないで欲しいなとも思うわけです。
雀には幸せになってほしいなと思いました。

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