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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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1/2のヒーロー 九尾の巻

1/2のヒーロー 九尾の巻 (コバルト文庫)1/2のヒーロー 九尾の巻/七穂美也子
大百足を退けた聖たちは、晴明からまた借りした火浣布を返すため伏見稲荷に向かう。
だが、京都を満喫する聖と譲葉をよそに、鷹矢は何か考え込んでいた。
それは火浣布を借りた礼に持ち主の頼みを聞かなければならないこと。
けれど、天下の名刀・小狐丸が伏見稲荷に帰っていると晴明に聞かされた鷹矢は、それをどうにか手に入れたくて…。
今度の勝負も負けられない!
新・怪感ファンタジー。


今回登場するのは、タイトルから分かる通り、狐です。九尾の妖狐。
この九尾なんですが、私のツボドストライクだっだりします。
こういう奴、大好きです。

今回限りの登場にしてほしくないなぁ。
けど、今までの展開からしてこれっきりなんでしょうね。うーん。

この話ってライバルキャラ(と書いて恋敵と読む)とか登場してないんで、そろそろ出てきてもいいかなぁ、とか思いました。
それぞれの思いも確認したわけですし。ね?

そういやこの巻って、キスしかしてないんじゃないでしょうか。
そういう巻があってもいいのかもしれませんが、これだけ読んだらBLってわからなさそう。
まあ、1巻と違ってここから読む人はそういないでしょうから問題ないのかもしれませんけど。


小狐丸はやっぱり刀でした。
鵺退治の時に「いつか刀を手に入れてやるよ」って言ってましたが、それがかないましたね。
よかったです。
鷹矢も、2人を守る力を手に入れられたわけですから、これから少し気が楽になりそうですね。


ちょっと疑問に思ったのですが、これって譲葉が誘拐されてから時系列的にずっと続いてる話ですよね?
村に帰ってないですよね?
譲葉のご両親がちょっとかわいそうですよ。

一人娘が誘拐されて電話で無事は知っていても、姿を見て安心したいものなんじゃないでしょうか。
呑気に観光してていいんですかね。


ラストの鎌鼬はかわいそうでした。
利用されるだけ利用されて攻撃されて…。
仕方のないことなのかもしれませんが、なんともやりきれない感じですね。


次巻もまた京都らしいです。
確かに妖怪=京都ぽい感じはあるんで楽しみです。

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2010年5月感想一覧

2010年5月の感想の一覧です。
作者名順にのせてます。
先頭の数字は日付。

【あ行】
22ぼくらの心霊スポット/あさのあつこ
0646番目の密室/有栖川有栖
20池袋ウエストゲートパーク/石田衣良


【か行】
13ラベル~すべては月曜日に始まった~/小林フユヒ


【さ行】
18ぬらりひょんの孫1/椎橋寛
16ゆきの山荘の惨劇―猫探偵正太郎登場/柴田よしき


【た行】
21創竜伝3 逆襲の四兄弟/田中芳樹
09涼宮ハルヒの憂鬱/谷川流
12涼宮ハルヒの溜息/谷川流
15涼宮ハルヒの退屈/谷川流


【な行】
261/2のヒーロー/七穂美也子
271/2のヒーロー 土蜘蛛の巻/七穂美也子
281/2のヒーロー 鵺の巻/七穂美也子
291/2のヒーロー 竜神の巻/七穂美也子
311/2のヒーロー 大百足の巻/七穂美也子


【や行】
05少年陰陽師 禍つ鎖を解き放て/結城光流
19少年陰陽師 六花に抱かれて眠れ/結城光流
24少年陰陽師 黄泉に誘う風を追え/結城光流
25少年陰陽師 焔の刃を研ぎ澄ませ/結城光流

小説18冊、漫画1冊。計19冊紹介しました。


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1/2のヒーロー 大百足の巻

1/2のヒーロー 大百足の巻 (コバルト文庫)1/2のヒーロー 大百足の巻/七穂美也子
聖が竜神を払祓ったあと、火山が噴火し甚大な被害を生み出した。
それは火山に棲んでいた大百足が、天敵がいなくなったのを幸いに暴れだしたからだ。
不本意だったとはいえ、竜神を祓った聖は、良心の呵責に堪えられずにいた。
そんな彼の夢枕に立った阿部晴明の後押しもあり、聖は大百足のもとへ行く決意をするが、鷹矢の大反対にあって…。
譲葉と晴明の協力を得、聖は一か八かの勝負に挑む!

晴明の漢字が違うのは多分、誤植ってやつなんでしょうねぇ。
たまに歴史上の人物と思われる人物を出しても微妙に名前や漢字を変えたりしている作品があるのでこれもそうだったっけ?、と本編を確認をしてみたら、本編は“安倍”だったので誤植でしょう。

初版の作品だとたまにこういうことがありますよね。
何回か誤植と思われるものって見つけたことがあります。
上月司さんの「カレとカノジョと召喚魔法」では漢字のルビ間違い、
霧舎巧さんの「ドッペルゲンガー宮」ではカバーの既刊一覧っていうんですかね、その作者さんの作品名がズラーっと並ぶはずがまったくないってのもありました。

誤植を見つけるとなんか、作家というか編集さんとかなのかもしれませんが、とたんに人間らしく感じられたりします。

作中で出てきた火浣布――火鼠の皮衣ですが、かぐや姫より先に犬夜叉を思い出した自分にやばいと思いました。
そこは素直にかぐや姫を思い出すべきでしょうに…。

閑話休題。


以前、譲葉が一番大人なのかも?って書いた気がするんですが、実際そうでしたね。
やっぱり、女の子の方が精神的に強いものです。
そして、譲葉は自分が可憐な美少女であるということを自覚して武器としている面もあるので、鷹矢も扱いに困るんでしょう。


晴明に恋愛相談するって確かにすごいです。
少年陰陽師みたく生きている晴明に相談するっていうんならまだわからなくもないんですが、この作品では晴明は神ですから。
なんとも贅沢なことです。


今回、登場する大百足は今までのシリーズ中、一番の小物だと思います。
前巻の竜神が非常にいさぎよく、少女との約束を守っていただけという、かっこいい扱われ方をしただけに余計なんだと思いますが。

鷹矢が聖に対して押しすぎな感じがあったので、二人が喧嘩して向き合えるようになったのはよかったです。
離れてみて分かることってけっこうあるもんですしね。


次回は稲荷ってことは狐ですね。今回大岩の下敷きになっていた狐がそこのお使いらしいですし。

鷹矢があれだけ興味をもっているってことは小狐丸って刀か何かですか?
歴史はまったくといっていいほど分からないのですが楽しみです。

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