妖怪アパートの 幽雅な日常 4/香月日輪
古本屋が持ちこんだ魔導書に封じられていた妖魔たち。
夕士はこの、かなりズレてはいるが憎めない妖魔たちを使いこなすべく、魔道士修行に励む一方、バイト先でコミュニケーション不足の大学生や自殺未遂の少女に出会う……。
漫画化もされ、文庫も続々発売されてなんとなく嬉しい妖アパです。
先日、シリウスほんの少しだけ立ち読みできました。でも本当に少しだけだったので全部読みたいな。単行本化を首を長くして待ってます。
多分、地獄堂の発売とかぶせてくるんじゃないかなーと思っているのですが、どうかな?
さて、本編の感想を。
今回は全編夏休みの出来事です。
プチを使うための修行がレベルアップし思い悩んだり、龍さんから『第三の眼』を貰ったり、バイト先の大学生とのコミュニケーション係りをおおせつかったり、自殺未遂の少女と出会い頼られ たりとけっこう盛りだくさんです。
今回のテーマは子どもの成長ってことでいいのかな?
それも『自分自身の経験をともなっての成長』。
そういう意味では夕士も大学生2人も、有実もみんな一緒くたかな。
コミュニケーションに関してはけっこう耳に痛い。
私の勤める会社の雰囲気がですね、大学生2人に近いというか。
でも剣崎運輸みたいに和気藹々とした会社ならともかく、元々雰囲気が「喋っちゃいけない」みたいな会社だとメールに逃げたくなるよーとはいいたい。
そういう点では夕士は本当に恵まれています。
クリの変化が顕著ですね。
今までゆっくりと成長し、呼んだら来るとかそういうことが出来るようになるまで何年もかかったクリ。
でも、夕士や長谷にイタズラし、ゲームやTVを見て踊ったりするとか本当に成長してるんだなぁ、と。
クリにとって2人は本当にパパとママに近いものなんだろうなぁ。
今回は『エール1960』の説明にちょっと「おっ」となりました。
ただ上院や条西の名前が出ただけなんですけどね。
ちなみに上院は
地獄堂霊界通信の舞台で、条西高校は
僕とおじいちゃんと魔法の塔の龍神たちが通う学校です。
そういや、夕士がプチ家出したときに向かった公園――鷹ノ台の港公園とかも地獄堂で出てなかったかな?
まあいいや。
最後に担任の先生が倒れたことが書かれて、千晶先生登場の伏線というにはあからさまだから、布石かな?
千晶先生が登場するだけでテンションあがる。
でも千晶先生登場=青木先生もだからなぁ。
夕士に感情移入する身としては、夕士があの先生のかわし方を覚えるまで本当にイライラしてたからなぁ。
それでも千晶先生登場は楽しみです。
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