少年陰陽師 妙なる絆を掴みとれ/結城光流
時は平安。昌浩達を襲った謎の術者・真鉄は、なんと風音の体と霊力を乗っ取っていた。非常な攻撃により、昌浩は瀕死の状態に。人間を傷つけてはならないため、思うように反撃できない神将達もまた酷い傷を負い、真鉄と、彼に従う妖狼・たゆらが、意識のない昌浩を連れ去るのを阻むことが出来なかった。予想もしなかった惨状を前に、安倍晴明は、ある決断をするが――!? いにしえの神の国・出雲を舞台にした珂神編、第二弾!!
本当は今日は図書館で借りてきた本を読もうと思っていたのですが、なんだか気がのらなくて。
そういや、今月まだ少年陰陽師読んでなかったなぁ、と思ったので。
前巻ではまだ決まっていなかった新章のタイトルは『珂神編』みたいですね。
今回は昌浩があんまり活躍しません。
まあ、重症でほぼ意識がない状態というか生死不明なので、仕方ないことではあるのですが。
本編はほぼ、真鉄&たゆらVS十二神将であり、昌浩を探す様子であり、って感じです。
前巻の最後で登場した風音。
風音は神の娘であったこともあり、傷ついた魂を長い時をかけて癒し、復活する予定だったとのこと。
それが六合の危機に、わが身を省みず覚醒してしまった、ってことらしいです。
早すぎる復活の弊害は何かありそうですが、仄めかされているだけでよくわかりませんね。
真鉄たちの崇める神の正体が明らかになります。
八岐大蛇(ヤマタノオロチ)。
日本神話をよく知らない人でもこれはどこかで聞いたことないでしょうか。
8つの首をもつ大蛇の化け物をスサノオ(だったかな?)が退治した話。
てそのとき手に入れた剣が天叢雲剣であり草薙剣だって話。
その大蛇の制御できるのが祭祀王――珂神比古であるということらしいです。
昌浩を助け、友達になれたかもしれない比古が敵の王であったとは。
本当に昌浩の運命は読んでいてかわいそうになってきます。
昌浩に友達くらい作ってやれよ、と思わなくもないです。
元服前の友達とかいなかったのだろうか……。
少年陰陽師って、BLカップリングも結構好きなんですが、ノーマルカップリングも好きです。
昌浩と彰子はもちろん、朱雀と天一もまあまあ、玄武と太陰のちびっ子神将コンビも可愛くていいですよね。
今回は紅蓮と勾陳のやりとりが読んでいて非常に楽しかったです。
お互い信頼しあって、よく見ているのがわかります。
風音と六合が大蛇の毒で氾濫する滝に飛び込んだところで今巻は終了。
今巻はどうも中途半端な感じが否めないです。
早いうちに続きを読みたいと思います。
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