龍眼ードラゴンアイー RT 1/藤山海里
「龍眼―ドラゴンアイ―」の完全続編!!
三國で開催された侍の訓練試合は、決勝で響を破った一叉の勝利で幕を閉じる。
一方で、陀烙の陰謀により龍来した飛行型異形種(ドラクル)もまた、一叉が撃破し、その名を響かせた。
そして陀烙の暗躍を重くみた三國上層部は内部の変革を掲げ、新たなる指令を下す。
「新零番体調選抜試験」編、開幕である!!
最近月一更新が当たり前になってしまって非常に申し訳ないです。
この作品もだいぶ前に読み終わっていただけに余計申し訳ない……。
【第1話 シノブ参上】
【第2話 オレを使え紫門!】
【第3話 前途難難】
【第4話 7人の異邦人】
が収録されています。
こちらの続編になります。
前巻の終わりでも言っていた通り、今回からは新章突入です。
内容としては柴門先生(というか三國上層部)の命で、陀烙に対抗するために新たなチームを組むと。
それが新零番隊。そして旧隊長であるイッサは中央監査局(セントラル)に栄転というの名のやっかいばらいをすると。
正直、柴門先生のいうこともわからなくはないんですよね。
前々から名前だけは出ているセントラルですが、組織形態的にはそちらの方が三國により上なのでしょう。
イッサの持つ龍眼は対異業種(ドラクル)に有効な手段である一方で、不安の種でもあるわけです。
不安の種を抱え込みたくないってのは一個人としても、組織の長としてもわかる感情ではあるんですよね。
イッサの行動が突飛なものであることもそれを後押ししてますよね。
人はまあ、理解できないものを排除したがるものですし。
イッサにとっても、レイラや双世さんにとってもそれは困ります。
どうにかイッサを隊長のままに出来ないかと奮闘することになるわけです。
なんやかんやあって、イッサも新零番隊隊長選抜試験にエントリーすることが出来ました。
他の候補者は、壱番隊の炯怜二(アキラリョウジ)、肆番隊の鶴咲ノノ(ツルサキ)、質番隊の亀乃ルカ。そして、陸番隊の響政宗(ヒビキマサムネ)。
アキラと響は訓練試合編にも登場していたので新顔は2人ですね。
ノノとルカはツルカメということもあってどうやらライバル的な存在のよう。
本当に顔見世程度なので今後どう動いてくれるのか期待です。
ちなみに、新キャラっぽくタイトルにもなっているシノブは、シリウス連載時代に通信という形でしたが登場してました。
シノブはかなりぶっ飛んでいるというか、響にとっては恐怖の対象のようです。
というのも、響は今回の新隊長選抜試験に参加するつもりなかったんです。なのに、シノブから逃げ回るために気づいたら参加していた、と。
イッスペあたりから響のキャラがはっちゃけてきてるけど大丈夫なんだろうか(笑)
閑話休題。
イッサたちは一路西へ向かいます。
そこにはイッサの過去の知り合いがいるらしいのですが、宿をとるために立ち寄った町で陀烙のメンバーと邂逅を果たすわけですが、謎が謎を呼んでますね。
メドウ=麒麟童子で、麒麟童子の姉=キアラということはイッサもまた麒麟童子ということ。
麒麟は瑞兆を知らせる神獣でしたっけ?なんかそんな感じだったはずなんですが、陀烙にとっての瑞兆っていいことではないですよね……。
その辺は話が続けばわかってくるかな?
町の広場に異業種が放たれて旅人と協力して倒したところで今巻は終了です。
読み終わって思ったことは、作者さんというか編集サイドは一体どういう読者を想定しているのかな?と。
いや、面白いんですよ。面白いんですけど、これ新規の読者さんついてこれる?でした。
双世さんが入江のことを仇とかいってるんですが、双葉ちゃんのことについて新作では一切触れてないので、わかんないんじゃ……とか思ってしまうわけです。
私の手元にはシリウス版が全部ありますし、いつでも読み返せる状況ですから個人的には何ら問題ないんですけど。
まあ、そこらへんは編集さんと作者さんサイドで考えることでしょうかね。
次巻の発売は今秋。
藤山さんって筆早いし、今巻に収録されてる話数的にも一話あたりのページ数は結構なものになってるはず。
それなのに、どうして発売遅いのだろう?とちょっと調べてみたら掲載誌のコミックヘブンって隔月誌なんですね。
だから藤山さんでも半年に1冊なんですね。納得しました。
今から秋が楽しみです。買い忘れないようにしないと。
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