千年の雪 4/葉鳥ビスコ
今すぐ、その細い体をかき抱いてその首筋に牙を…
そんな事できるわけもない――
千雪から告白されたトウヤ。だが、千年の未来に誰かをつれて行く自信が持てず返事が出来ないままでいた。
そんなとき、死んだはずの祖父の生存が判明。
トウヤの血の効果で延命された千雪の命にも期限が近づく――。
千年を生きた旧家雪により明らかになる愛する2人の悲劇にトウヤは!?
エターナル・ロマンス、ついに感動の完結!
先日購入してきた千年の雪です。
これの続きになります。
あらすじにもある通り、これで完結です。
14話から
最終回である17
話までが収録されています。
読み終わった感想としては、内容に関しては正直微妙。
3巻で登場した謎の男を使って無理矢理終わらせた感が否めないし、いろいろと気になる点は残っています。
それでも完結したということ自体がすごいことなので細かいことはまあいいかな、と。
前巻の時にも書きましたが、この作品2巻発売から3巻発売までに11年も間があるんです。
そのため、絵柄ももちろん変わってしまったし、作者の中で登場人物たちのキャラクターも変わってしまっているらしいんですね。
だから、1、2巻を読んだ際に受けた印象と3巻で受ける印象が違うんです。
当時描こうとしていたことと、今回実際描いたことではきっと内容も違うんだろうな、と。
というか、圭ちゃん(
2巻に登場した千雪のイトコ。千雪を監禁しようとした前科あり)が再登場したことがびっくりしました(笑)
この作品に登場する吸血鬼は良くも悪くも優しくて一途なんでしょうね。
だから、トウヤは千雪をパートナーとすることを躊躇ったし、ヨハンはリディアーヌ亡き後800年も彼女を思い続けた、と。
紆余曲折の末、千雪をパートナーとしたトウヤ。
砂月くんも200年はまあ普通に生きるらしいので、しばらくは仲良くも騒ぎながら過ごしていくんでしょう。
1000年後に2人仲良く一緒に死んでいってほしいな、と思いました。
連載中断から10年以上もたつ作品の続編掲載にゴーサインを出した編集さんたちと、作者の葉鳥さんにありがとうと言いたくなってしまいました。
[3回]
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