御堂学院の 神使官 導きの炎(セント・エルモス・ファイアー)/篠原美季
全寮制のセレブ学校・御堂学院。玉司真人は学内で巫女装束の幽霊を見かける。寮監督生の水方蘇王は、それは心霊写真に写っていた女性の霊が抜け落ちたものだというが 、その後、心霊写真の撮影者・高校3年生の下平が火事で死亡してしまう。しかも同じ場所で、十数年前にも火事が起きていたことがわかり――!? 自由奔放な神使いと神鎮めの神官が 、怪奇事件の謎に迫る! 大人気ゴシック・ミステリ、第2巻!!
先日購入してきた1冊を読みました。
これの続きになります。
今回は、あらすじにもあるとおり巫女姿の幽霊が災厄を運んできます。
炎って浄化の意味合いが強いイメージがあったので、神の炎でも焼き尽くせないというのはいったいどういうことなんだろう?と首を傾げながら読んでいました。
あとついでに、「大人気」っていうほど人気がでるような作品には思えないんですが、そこんとこどうなんでしょう。
正直、いったいどんな刊行予定になっているのか気になりました。
1巻時点で、シリーズになることが決まっていたからかものすごくスローテンポというか伏線を張り巡らせてほとんど回収していない印象を受けました。
一応、1巻完結型で積み重なって大きな問題に立ち向かっていく形式をとってはいるんですよ。
でも、1巻で完結しきれてないよね?と。
シリーズ通して読む分にはいいんだと思うんですが、1巻単位で読むと内容があまりあるように思えないのもちょっと辛いかも。
謎が謎を呼ぶ展開って嫌いじゃないんですが、ある程度は途中開示が必要になってくると思います。
藤代先輩と守谷がつながっていることは蘇王には明かされるわけですが、展開として進んだのはそれくらいかなぁ。
あとは、学園の建設計画段階から水方家には伝えられていない思惑があったらしいということくらいでしょうか。
正直、その程度だと物足りないと思ってしまいました……。
真人や蘇王の中で守谷が完璧に悪役として認識されていたことにちょっと驚きました。
1巻を読んだ印象では、めちゃくちゃ怪しい人だし状況証拠的に疑われるのは仕方ないにしても、黒幕認識はされてない、って思っていたんです。
だけど、2巻を読む限りだと完璧悪役として認識されてますよね。
うーん、私の認識違いかな?
次巻については特に記載ありません。
他のシリーズとの兼ね合いもあるんでしょうが、正直このシリーズは勢いで一気に読ませないとダメだと思うんですよ。
今回同様、半年後の刊行だとしたらちょっと遅いかなぁ。
とりあえず、次巻も購入すると思いますがある程度で見切りをつける必要もあるかなぁ、って感じです。
[2回]
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