ソードアート・オンライン 7 マザーズ・ロザリオ/川原礫
キリトが巻き込まれた《死銃(デス・ガン)》事件から数週間。
妖精アバターによる次世代飛行系VRMMO《アルヴヘイム・オンライン》にて、奇妙な騒動が起こる。新マップ《浮遊城アインクラッド》、その第24層主街区北部に現れる謎のアバターが、自身の持つ《オリジナル・ソードスキル》を賭け、1対1の対戦(デュエル)ですべてを蹴散らし続けているという。
《黒の剣士》キリトすらも打ち負かした、《絶剣》と呼ばれる剣豪アバターにアスナも決闘を挑むのだが、結果、紙一重の差で敗北してしまう。
しかし、そのデュエルが終わるやいなや、《絶剣》はアスナを自身のギルドに誘い始めた!?
《絶剣》と呼ばれるほどの剣の冴え。そこには、ある秘密が隠されており――。
『マザーズ・ロザリオ』編、登場!
随分と久しぶりのSAOです。
まさか2年近くも開くとは思いませんでした。
今回はあらすじにもある通り、ALO内のあの《アインクラッド》が舞台。
以前までのデスゲームではなくなったアインクラッドには色々と変更が加えられているようです。
たとえば、ボスの強さが各段に挙げられていることなどがあるでしょうか。
SAO時代は、ゲーム内での死=現実世界での死でしたから、GMでもある茅場もそこらへんは調整していて、どうにか頑張ればクリアできるようにしていたわけです。
(まあ、あんまりにも厳しくしすぎるとクリアへと向かう意思が折られてしまう懸念もありますしね)
で、そんなALOに新たに加えられた要素にはSAOにあったソードスキルもありました。
既存のスキルだけでなく、難易度こそめちゃくちゃ高いもののオリジナルのスキルを登録することも可能。
そのオリジナルスキルを持つ少女《絶剣》ことユウキをゲストキャラクターに、今までメインヒロインであったアスナを主役にすえたストーリーになっています。
あくまでもアスナがメインであるためか、今回はキリトの登場シーンはほとんどありません。
とはいえ、SAOで仲良くなったリズペットやシリカ、さらにはクラインもALOをプレイしていることが明かされましたから、キリトの周りは今まで通りにぎやかなようです。
(そして、アインクラッド22層のあの家はたまり場と化しているようです)
読み終えて思ったことは、VRシステムの医療への転用は確かにありえることなんだよな、ということ。
ALO編で須郷がやろうとしていたこと、目的こそゲスいことでしたが理論というか理屈だけでいうならば確かに有用なんです。
同じく、ゲームの世界が舞台である
ログホラなんかにも登場したと思いますが、事故などで体が不自由になってしまった人が自由に体を動かせる……、なんてことも出来るわけですから。
それゆえに、ユウキの行く末はすぐに想像できたんです。
それでも見ていてなんともつらいな、と。
ユウキとのアレコレと時を同じくして、アスナとアスナの母・京子との確執も描かれています。
以前も書いた気がするんですが、アスナがよくわからなくてメインヒロインでありながらあまり好きになれなかったのです。
今回、アスナの内面が描かれたことで、アスナを少し好きになれた気がします。
また続きを借りてきたいのですが、次がいつになるかは本当に不明。
内容覚えてるうちに借りたいなぁ。
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