ファンム・アレース 2/香月日輪
失われたグランディア王朝最後の王女ララは、何者かに付け狙われていた。
王家の暗い歴史と自らにかけられた謎を解くには、時の魔術によって王家創始期に立ち返ってみるよう助言を受けたララ。術法の使い手魔導士ビベカに会うため剣士バビロンと旅路を急ぐがー。運命の少女が繰り広げる神秘と魔法の冒険物語!
かなり久しぶりな気がする香月さんの作品です。
発売当時に購入していたんですが、読むのはこんなに遅くなってしまいました。
結構設定を忘れていたんですが、
前巻を読んだのは昨年6月のことでした。
道理で忘れているわけです。
今巻は前巻で示されたとおり、魔女がララを狙うことになった始まりを知るための旅を行います。
今巻は前巻に比べて、バトル要素が少な目な印象を受けました。
あくまで旅路を描くってことだからなんでしょうか。
魔法の塔だとか最近の香月さんの作品って、ちょっとどうなの?と思う展開が多かっただけに読んでいてこれぞ香月さん、と。
旅の途中で出会った巡礼者のキエトなんてその最たる例でしょう。
彼女がモエートなる病気にかかったのは自業自得であり、空気感染などしない病気だとはいえ見た目が恐ろしいこともあり人から避けられ避けざるを得ないなどといったことだとか。
ララがキエトと自身の境遇を比べて、優越感を抱いてしまったのも人としては避けられないというか当然のことなんだろうなと。
今巻ではララがバビロンの関係が対外的には新婚旅行中の夫婦ということになってます(笑)
15歳と20歳の夫婦としていますが、実際は10歳と150歳?
サバ読み過ぎですが、ララが楽しそうだし、それはそれでいいんでしょうね。
魔女アイガイアの長い長い計画のはじめも垣間見ることが出来ましたし、今度は魔女を知るであろう賢者ナーガルージュナの元へ向かうようです。
新キャラ・ビベカの孫・ナージスと聖魔の魂をもつドラゴンの赤ん坊・テジャも登場し、物語は進んでいきます。
現代ものと違ってこの手のファンタジーは用語を覚えているうちに読まないと用語を思い出すための時間が無駄にかかってしまうので、次は1年たたずに発売してほしいです。
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