大江戸妖怪 かわら版 4 天空の竜宮城/香月日輪
春爛漫の大江戸で、雀はちょっとした人助けをした。花見の最中、泥酔者(よたんぼう)から女の子を守ったのだ。後日、少女と同郷だという男が現れ、礼をしたいので村に 来てほしいという。その村とは――空に浮かぶ竜宮城だった。案内人「天空人魚」に導かれ、空を舞って辿り着いた先で、雀は想像だにしない不思議な体験をする。
先日購入した1冊です。
今日はもう1冊読めるかな?と思っていたんですが、無理でした(笑)
雀、大江戸生活3度目の春から夏が描かれています。
雀が大江戸に落ちてきたのが春だったこともあり、感慨深そうです。
今回はタイトルからでも分かる通り、雀が竜宮城へと向かいます。
現代日本育ちの雀からすると「竜宮城!? 浦島太郎!」となるわけですが、大江戸住民たちからするとそういうものではないんだとか。
なんでも片田舎というか、地方の一種でしかなくて。雀がテンションあがってるのに対し、他のキャラたちは非常に冷静です(笑)
この世界では竜宮城は海、川、そして空の3種類が存在していて、雀が今回向かうのは空――天空ですね。
人助けをして、そのお礼に竜宮城に招待されるあたり正に浦島太郎だなぁと読んでいて思いました。
時間の流れの違い云々は、この大江戸自体がそうだから~と思っていたんですが、それだけじゃなかったですね。
あの空間はまさに神域というものだったのでしょう。
人助け云々は、蘭秋が非常にかっこよかったです(笑)
あれは盛り上がるわ。うん。
作品冒頭で、大江戸における美醜の話がされているんです。
「雀にもわかる人型の美形ということでもなく、その者が『美しいという波動を発しているかどうか』なのだという。」(p16)
これって
妖アパでフールが良く言ってたことでしょうか。
長谷に打ち明けた後の夕士だとか、修行が進んだときとか、龍さんにもいってましたね。
でも、青木の波動は龍さんに似ているけど、それが正しいとは限らないみたいな話もありましたし、美しい=良しとするものではないんでしょうけど。
今回の雀の見聞録には読んでいるだけのこちらもワクワクさせられました。
鬼火の旦那が手を打ったとはいえ、竜宮の消滅をもいとわない存在がいることも明らかになりました。
ちょっと不穏な感じですね。
次巻も楽しみなんですが、その前にプレゼントキャンペーンどうしよう。
応募券は揃ってるんですが、マスキングテープもクリアファイルもいらないけど……。
10月末が期限なんでちょっと考えます。
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