師匠シリーズ「師事」/ウニ
「こんな暗闇のどこが怖いんだ。目をつぶってみろ。それがこの世で最も深い闇だ」
2ちゃんねる初!
伝説的オカルトホラーついに書籍化 「田舎」編完全版収録!
「師匠シリーズ」とは?
大学進学のために田舎から出てきた「ウニ」は、サークルで一人の先輩と出会う。それがオカルト道の「師匠」だった。ウニは「師匠」に導かれて様々な怪事件を経験していく。謎が謎を呼ぶ重層的な物語の果てには、未体験の世界が……。10年以上にわたってネットに投稿されちる大人気シリーズ!
図書館で借りてきました。
最近、地元の図書館ったらこういうのも購入するようになってちょっとびっくりしてます。 個人的にはこういうのもいいけど、シリーズものの抜けもどうにかしてほしいんですが。
あらすじ(というか帯)にある通り、この作品は2ちゃんねるに投稿された物語を書籍化したもの。
加筆修正は当たり前にあるものだと思います。
【師事】【失踪】【鍵】【コジョウイケトンネル】【降霊実験】
【歩くさん】【指さし】【黒い手】【10円】【魚】
【雨】【坂】【そうめんの話】【血】【東山ホテル】
【鉄塔】【四隅】【壺】【将棋】【赤】
【足音】【魚男】【ドッペルゲンガー】
【田舎<1>[田舎への招待]】【田舎<1>[いざなぎ流]】【田舎<3>[みこがみを喰らうもの]】
【喫茶店の話】【貯水池】【デス・デイ・パーティ】【鏡】【追跡】
の、えっと31編が収録されています。
【田舎】以外はSSといっていいかな?
内容としては僕あるいは俺ことウニが師匠や京介さん、kokoさんのようなオカルトに強い人物たちと関わって不可思議な現象に巻き込まれる話。
基本、僕あるいは俺視点で話が進むので作中では語り手の名前は出ていないはずですけど。
読み終わった感想としてはこれはファンが読むものだな、と。
元々私は2ちゃんはまとめをたまに見るぐらい(pixivのちゃんねる系小説はあれは本家とは別物の創作物として楽しんでますが)で、大人気シリーズだというこのシリーズも知りませんでした。
なので、キャラクターの関連性だとか時系列だとかがぐちゃぐちゃなこの1冊をさらっと読んだぐらいでは理解しきれなかったです。
とりあえず、「大学一回生の秋」が多すぎるような気がしました。
師匠が失踪してしまうことが序盤で明記されているので、そのせいかとも思ったんですが、師匠が失踪するのはウニが大学三回生のころなんですよね。
でも徐々におかしくなっていったという描写もありましたから、一回生のころが一番語りやすいというのもあるのかもしれません。
あと
4つの顔なる続編が発売されているようなのでそのせいもあるのかもしれません。
ジャンルとしてはオカルトホラーなんでしょう。
けれど、あまり怖いとは感じなかったのはなんでだろう。
語り口が淡々としていても怖いものは怖いのになあ。
続編については、どうだろう。
師匠失踪の謎とか気になるところは残っているんですけどね。
図書館で購入して目についたら借りてくるかもしれませんが、きっと積極的には借りようとは思わないだろうな、と思います。
[2回]
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