カゲロウデイズ 6 -over the dimension-/じん(自然の敵P)
とある夏の日に少年少女たちは出会った。それは、いつまでも終わらない、長い長い夏の一日だった。ある日シンタローをとりまく光景が突然変貌を遂げた。彼の身にいったいなにが起きたのか。そこで出会ったのは、なかなか心を通わせられなかった先輩・遥だった。彼の口から語られるこの世界の過去に秘められた真実。そして彼がシンタローに託した願いとは? 原作楽曲の関連動画再生数が一億回を超え、コミックやアニメに幅広く展開しているカゲロウプロジェクトをマルチにクリエイトするじん本人の手でノベライズした第六弾 満を持して登場! 少年少女よ、その『目』を開け!
発売当時に購入していたんですが、読むのがこんなに遅くなってしまいました(汗)
ようやく読めました。
初っ端折り返し部分に、作者コメントがあるんですが、イラストのしづさんのコメントはまさかのモースル信号(笑)
頑張って翻訳すると「すいはんきでたいたこめがまずい」。
知らんわそんなこと!
さて、本編。
今回の章タイトルは
【daze】と
【lost days】。
いきなり謎の空間にシンタローとアナログテレビ1台のみが存在する所から始まります。
もしかしてこれは『アヤノの幸福理論』のMVに登場するテレビ?なんて思ってしまいましたが、どうだろう?
そこで出会ったのは、九ノ瀬遥。
シンタローの先輩にして、エネこと貴音のクラスメイト。
2年前に死んだはずの彼の口から当時のことが色々と語られていくというのが今巻の内容になります。
イメージ的には、
小説2巻の遥サイドといった感じでしょうか。
ただし、当時貴音が知らなかったことも遥は結構知っていたりするので新情報もそれなりに多く存在しています。
結構、遥シンっぽいよなーと思いつつ読んでましたが、まあ腐ィルターかかってるってのもあると思います(笑)
文化祭前に、遥とアヤノ、セトの接点があったことに驚き。カノとも接触していますが、『欺く』を使っていたので、遥はわかっていないっぽいですが。
そして、文化祭を機に遥とシンタローの付き合いが始まっていくわけです。
結構仲良さそうにしているんですが、それでもあらすじには
『なかなか心を通わせられなかった』とあるわけで。
うーん、天然でぽやーんとしてるけど一線はひいていたってことでしょうか。
一番驚いたのは、遥の病気についてでしょうか。
前々から遥と貴音は病気を患っており、貴音は命に問題はないが、遥はそうではないとわかっていました。
でも、そんな余命宣告通りきっちり死亡してしまうことってのはすごく不穏な想像をしてしまいました。
アヤノの父であり『冴える蛇』が憑りついているケンジローの目的は明言こそされていませんが、カゲロウデイズを使って何かしようとしている訳です。
そのために、アレコレ画策しているっぽくてその一つとして利用されたのが遥と貴音。
担任教師として、遥の寿命のことを知っていたというのは十分にありえます。
そして、学園祭の出し物をさせるために貴音(と遥)を焚きつけたのはケンジローです。
ラストのセリフからして、貴音やシンタローたちともっと一緒にすごしたいと思わせること→強い体を望むってことに繋がるってわけで……。
最後、コノハにシンタローは殺されて白い世界に来たみたいな発言してるし、もう何が何やら。
さらっと語られましたが、シンタローはエネ=貴音だとわかっていて放置していたようですね。
それを知ったらエネ大変なことになりそうですが、そういうほのぼのとしたものはまだ先の話になりそうです。
アヤノとシンタローの出会いもエピソードとしては存在しているみたいなんですが、それも語られる日が来るのか……。
あとふと思ったこと。
前巻でカノはアヤノから告げられて『向こうの世界』のことを知っていた。
能力的に、もしかしたらセトも何かしら知っていたのかもしれない。
3人のうち、キドだけが何も知らなかったのでは?なんて想像してしまいました。
その辺はそのうち語られるでしょうか。
次は誰が主役になるのでしょうね。
いい加減「カゲロウデイズ攻略作戦」を進めてほしいのですが、難しいかな?
続きを楽しみに待ちたいと思います。
[2回]
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