アイシールド21 幻のゴールデンボウル/長谷川勝己(原作/稲垣理一郎・村田雄介)
泥門高校のアメリカンフットボール部に入部するはめになってしまったセナ。
体力も度胸も自身もないが、その俊足だけは、誰にも止められない。
アイシールドをつけて正体を隠した彼のコードネームは、「アイシールド21」!
ジャンプフェスタで上映された特別編アニメをノベライズ。
コミックスでは描かれなかった幻の対戦に、村田雄介書き下ろしイラストも多数収録、スペシャル版で、タッチダ――ウン!
先日
言っていたアイシールドのノベライズです。
アイシールドのノベライズは確かもう1冊あったと思うんですが、ちょうどjBOOKSのサイズ変更時期でこちらは大きなサイズなんですが、2冊目はコミックサイズになってるんですよね。
あらすじにもあるとおり、ジャンプフェスタで上映された短編アニメーション(多分30分ないくらい?)を小説にしたもの。
時間軸的には
4巻に収録されている入部試験の時期です。
入部希望者が殺到したあとから東京タワーでの入部試験が行われるまでに間にあった出来事。
静岡代表が集団食中毒にかかり、関東大会の敗者復活戦として「ゴールデンボウル」を泥門デビルバッツと裏原宿ボーダーズで試合を行う、って話。
この一文だけでももう訳わかんないし、おかしいってすぐわかりますよね(笑)
だからこそタイトルが「“幻”のゴールデンボウル」なんですよ。
まもり姉ちゃん疑問を口にしているんですが、前日に浦原塾ボーダーズのメンバーとひと悶着あったこともあり、試合を挑むわけなんですね。
時間軸が時間軸なので、ハァハァ三兄弟はまだ自発的ではなく、脅されていたころです。
なので、十文字がセナとモン太と普通に会話していることに違和感が……。
まあそうでもしないと話が進まないんでしょうけど。
でも、だからこそ試合最中の一矢報いるためにモン太に任せたりするのは燃えるんですけどね(笑)
正直な話、あまりおもしろいとはいえませんでした。
アニメであれば、勢いでどうにかなったかもしれませんが、小説だとちょっと微妙。
多分、アイシールド21という作品自体が、小説にあまり向いていないんだと思うんですよ。
原作からして非常にスピード感や爽快感に溢れる作品です。
それを文章で表すのは相当難しいんだろうな、と。
ついでにいうと、ノベライズを担当されている方があまり上手とはいえなくてですね。
キャラクターのイメージがすでに固まっていますから若干の違和感を覚えつつも読めたってかんじ。
ノベライズとオリジナルの作品ではまたいろいろ勝手が違うでしょうから、仕方ないことなのかもしれませんが。
この作品を読んで改めて「ヒル魔すげぇ!」と。
東京タワーで入部試験を行うために、都知事の弱みを握ったりしちゃうとか(笑)
もうさすがとしかいいようがないですね。
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