臨床犯罪学者・火村英生の推理 2 ロシア紅茶の謎/有栖川有栖
冴え渡る推理で名を馳せる、若き「臨床犯罪学者」、火村英生。彼のフィールドワークに欠かせない存在が、相棒の推理作家、有栖川有栖だ。年の瀬も押し迫ったある日、神戸の豪邸で売れっ子作詞家が殺された、依頼を受け捜査に出かける2人だが…。
「俺だって、胸を掻きむしられる思いをしたことはあるさ」
火村先生の呟きに心も騒ぐドラマティックな表題作に加え、動物園、劇場etc.
で火村とアリスが大活躍!! 傑作シリーズ第2弾!
昨日購入してきたビーンズ版ロシア紅茶、早速読みました。
以前にも
講談社文庫版を紹介しているのですが、ご了承下さい。
【第1話 動物園の暗号】
【第2話 屋根裏の散歩者】
【第3話 赤い稲妻】
【第4話 ルーンの導き】
【第5話 ロシア紅茶の謎】
【第6話 八角形の罠】
が収録されています。
相変わらず、加筆修正はなさそうですね。
あとがきくらい?
なんというか、このコンビは読んでいてすごく萌える。
今回は短編集だからなのか、比較的そういう要素は薄めなんですが、それでもふとした瞬間に「お互い大事なんだろうなぁ」と。
2人の掛け合いがすごく自然だからそう感じるのかもしれません。
隣にいることが当たり前になっているんでしょうね。
もういい年した大人ですから本音と建前だとか、お互いを思いやることが出来てるわけじゃないですか。
だから関係をこじらせることなく、仲良く出来るんだろうなぁ。
これでこじらせると
べるぜバブの古市パニックみたいになるんだろうなぁ、とどうでもいいこと思ってました。
まあ、男鹿と古市も三十路越えしたころにはお互いの存在が隣にいるのが当たり前になってそうですが。
閑話休題。
火村先生の過去にはあまり触れられていません。
あらすじにあるセリフくらい?
まあ、短編ですからね。ミステリを名乗っている以上、謎を解明することが第一。
それ以外の登場人物の過去など、少しずつ散りばめていくしかないのでしょう。
次は、
ダリの繭のよう。
上下巻で今年の初夏(6、7月くらい?)に連続刊行予定だとか。
さらに、この作品のコミカライズの新装版が2月末に発売されるようです。
読んだことないんで買ってみようかな。
ダリは、私でも矛盾に気付いてしまっている作品なんですが、その辺がどうなるのかちょっと楽しみだったりします。
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