目隠しの国 3/筑波さくら
人に触れるとその人の"未来"が見えるかなでと並木。反対に"過去"の見えるあろう。不幸な未来なら変えてあげたいと願う3人に、冷ややかな眼差しを向ける人物が…。かなでに急接近する思惑とは一体!? "今"の素直な想いを伝えたい――青春ピュアロマンス『目隠しの国』第3巻!!
今月、少女漫画をあまり紹介していない気がしたので、こちらを紹介します。
表紙は並木さんとかなでっちゃん。並木さんって時々極悪面ですよね(笑)
本編が
7話から
10話までと読み切り
『雨の中』が収録されています。
内3話はLaLa本誌で3回連載として載せられたものなんだとか。
今回、かなでっちゃんが今の性格になった理由が明かされます。
かなでっちゃんは時々未来を見ることが出来るわけですが、その中には悪い未来もあるわけで。
例えば誰かがケガしてしまうとか、そういうのが多いかな?
そういう未来を見てしまったとき、かなでっちゃんは未来を変えようと動きます。
無事に未来を変えることが出来た場合、かなでっちゃんの行為は不可解なものだったり、場合によっては怒られたりするわけです。
いい話だな、と思いました。
おじいちゃんは既に亡くなっているようですが、きっと幸せだったんでしょうね。
あらすじにあるとおり、かなでっちゃんが狙われます。
保険医ってなんかエロいですよね(←ちがっ)
保険医の思うことはきっと大切な人を亡くしたことのある人共通の願いなのでしょう。
しかも妹さんは「虫の知らせ」を告げていたわけですし。
妹さんが告げた「虫の知らせ」は本当にそれだったのか、ただ単にサボりのための口実だったのかすらわかりませんけどね。
読み切り『雨の中』は今から10年以上も前の作品なんですね。
平成10年の作品なんだとか。というか、目隠しの国本編自体が平成12年の作品だとしってちょっとびっくりしてます。
そんなに前の作品だったんですね。
道理で文庫が出るわけです。
おもしろかったです。
やっぱり、並木さんとかなでっちゃんの見る『未来』よりもあろうくんの見る『過去』の方が悲しいんだろうな。
かなでっちゃんの行動からしてわかるとおり『未来』は不確定というか、変えることができるわけです。
人の記憶はどんどん変わっていくもので、悲しい『過去』で埋め尽くされることはない。
でも、あろうくんが見る過去はその悲しい瞬間な訳じゃないですか。
うーん、やっぱりあろうくんが一番きついよ。
あろうくんは悲しい思いを隠して笑うことに慣れてしまっているから……。
かなでっちゃんと出会って付き合っていくうちに少しずつでもそれをどうにかできるといいな。
並木さんには悪いですけどね(笑)
そのうち次巻を紹介したいと思います。
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