インディゴの夜/加藤実秋
「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに」――すべては女性ライター・高原晶が、大手出版社の編集者・塩谷に漏 らした何気ない一言から始まった。謎めいた美形のマネージャー・憂夜の助力を得て、二人は一風変わったホストクラブ<club indigo>を渋谷の片隅に開いたが、順調な経営はうらはらに 常連の客が殺され、店のナンバーワンに疑いがかかる。晶は個性豊かなホストの面々とともににわか探偵団を結成、真犯人探しに奔走する! 第十回創元推理短編賞受賞の表題作がシリ ーズ化。スタイリッシュでウイットあふれる新世代探偵小説、ここに登場。
非常に今更感のある作品ですが、図書館にあったので借りてきました。
【インディゴの夜】
【原色の娘】
【センター街NPボーイズ】
【夜を駆る者】
が収録されています。
ちょっと前のこととはいえ
ドラマ化もされた作品なので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
ドラマ放送当時から原作を読んでみたいと思っていたのですが、図書館で見つけられなくて。
私、シリーズものは基本的に順番に紹介したい性質なので、2巻3巻しかないのなら……と借りることはなかったんです。
まあ、西村京太郎さんの十津川刑事シリーズとか赤川次郎さんの三毛猫ホームズシリーズとかあまりにも作品数が多すぎたり、初巻が昔すぎる場合はその限りじゃないですけどね。
昨日図書館にいった際、たまたま1巻が目についたので借りてみました。
まあ、こういう連作短編のシリーズならどこから読んでもさして問題はないんだと思うんですが。
でもなんか嫌なんです。
正直、ドラマは全く見ていないので前知識は「ホストクラブのメンバーが探偵する話」という本当の基本的なもののみ。
過度な期待をしていなかったこともあり、楽しめました。
個人的にはかなり好きです。
どことなく、雰囲気がIWGPっぽいな、と読んでいて思いました。
IWGPも少年少女たちが大人には思いも寄らない自分たちの力や、交友関係を駆使して事件を解決していくじゃないですか。
これもそんな感じ。
【センター街NPボーイズ】なんて特にそんな印象が強いですね。
憂夜さんがすっごく気になる。
塩谷さんがどこかから連れてきたという彼はめちゃくちゃ有能な人物なんですが、謎すぎますよね。
「伝説の人物」とも言われる彼のバックグラウンドが明かされることはあるのでしょうか。
うーん、上手いな。これだとついシリーズ読みたくなってしまいますもん。
ここ最近ラノベはともかく一般書で新しく小説を買うってことあまりしていなかったんですが、久しぶりにシリーズ買ってもいいかな、むしろ買いたいなって気になってます。
とりあえずいくつかは図書館にあったんでそれを見てからかな。
店の他のホストたちに関しては、シリーズ1巻ということもあり、キャラクター紹介的な印象が強いですね。
シリーズが続けばもうちょっと思うところがでてくるかな?って感じ。
深く扱われたかな、と思ったら店を去っちゃったりとかしてるので余計ですね。
なぎさママとかめちゃくちゃ印象に残るんですが、こればっかりは仕方ない(笑)
あと空也の再登場に期待したいです。
ああいうキャラ嫌いじゃないので、晶さんに絡んでくれると私が楽しい。
また折を見て図書館で借りてきたいと思います。
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