臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート ロシア紅茶の謎【新装版】/麻々原絵里依(原作/有栖川有栖)
新進の作詞家が青酸カリ入りの紅茶を飲んで殺された。その場に居たのは、被害者に恨みを持つ者ばかり。誰が毒物を紅茶に入れたのか。また毒物を入れた容器は、一体どこへ消えたのか――!?
臨床犯罪学者・火村英生と、推理作家・有栖川有栖の名コンビが巧妙に仕掛けられたトリックの謎を解き明かす――。
先日購入したロシア紅茶の謎のコミカライズ、早速読みました。
これ、ビーンズ文庫版からシリーズ読み始めた方はまだ読まない方がよさそうですね。
【ロシア紅茶の謎】
【動物園の暗号】
【人喰いの滝】
【猫と雨と助教授と】
が収録されています。
裏表紙にちゃんと収録作品と、小さく2000年に発行された
人喰いの滝の新装版である旨が書かれているのでちょっと親切。
でも、「人食いの滝」は
ブラジル蝶、「猫と雨と助教授と」は
ペルシャ猫収録作品なので、原作読む前に漫画で読んでしまう人とかいそうだな、と思いました。
なので、それを了承していて読むんならいいんですが知らずに読むとちょっとなーと。
新装版ということは最初からわかっていたので、覚悟はしていたのですが、やはり表紙と本編でかなり絵柄が変わってしまっています。
まあ、こればっかりは仕方ないことですね。
10年以上前の作品だということを考えると許容範囲内。
箸井地図さんみたく描き直す方がおかしいですもん。
はやみねかおるさんのそして五人がいなくなるのコミカライズ、
講談社BOXと
星海社版があるんですが、全ページ描き直されているんですよ。
閑話休題。
正直、冒頭の数ページでどこのホモップルかと思いました。
コミカライズ作品ってどうしても原作に比べて説明が少なくなってしまうわけですよ。
それは仕方ないことだし、どれだけ高評価な作品でもありえることです。
で、この作品に関してはいきなりアリスのマンションにお泊まりしていた話なので……。
おもしろかったです。
麻々原さんが描かれた作家アリスシリーズのコミカライズはまだ数冊あるらしいので、ビーンズ文庫版の刊行にあわせて新装版が発売されるのかな?
楽しみです。
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