少年計数機 池袋ウエストゲートパークⅡ/石田衣良
自分が誰なのか確認するために、まわりのすべてを数え続ける少年・ヒロキ。その笑顔は十歳にして一切の他者を拒絶していた! マコトは複雑に絡んだ誘拐事件に巻きこまれていくが…。池袋の街を疾走する若く、鋭く、危険な青春。爽快なリズム感あふれる新世代ストリートミステリー、絶好調第2弾!
シリーズ第2弾。
美丘を見ている弟に、ペケポンに出ている石田衣良さんを示して「この人が『美丘』書いた人なんだよ」と教えたところ、信じて貰えませんでした。
なんででしょう?
『妖精の庭』
インターネット上のアイドルとストーカー男と元女の話。
ストーカー男・キャリバンが怖い。
鳩のところは若干気持ち悪かったです。
ショーの報われない恋がちょっと悲しい。新しい恋を見つけてほしいものです。
『少年計数機』
表題作。数を数え続ける少年が誘拐される話。
この話で登場する少年ヒロキですが、結構好きです。
ヒロキの自論「好きになっても好かれていけない」ってのが本当に可哀想で仕方ないです。
親が暴力団じゃなかったらまた違ったのかな。
情報屋ゼロワン登場。
今ふと思ったのですが、ゼロワン――0と1。デジタル情報って意味なのかな?
魔人探偵脳噛ネウロのHALを思い出しました。
『銀十字』
連続ひったくり犯をマコトとじいさん2人で捕まえる話。
今回の登場人物たちの年齢差がひどいですね。
計数機のヒロキは10歳。銀十字のじいさん2人は70歳とかそれくらいじゃないんでしょうか。
Gボーイズたちを使えない状況でマコトはどう動くのか、と思ったのですが、なかなか見事なものでした。
もし赤ん坊が死んでいたらじいさんたちの犯人に対する態度というか扱いも変わっていたんだろうな、と思いました。
『水のなかの目』
中編。幻のパーティーと幻のパーティー潰しと監禁事件と肉屋の話。
この巻で唯一人が死ぬ話。
重いです。読後感はかなり悪いので嫌な人はとことん嫌かもしれませんね。
マコトは2つの事件を同時に追うことになるんですが、それが見事に繋がってます。
ただその繋がってる理由というか、そういうのがきついです。
部分部分読めばおもしろいんですけど、1話通すとうーん。やっぱり重い。
まあ、マコトとタカシの会話が楽しかったのでまあいいか、って気もします(笑)
明日はラノベでも読もうかなぁ、と思ってます。何を読むかはまだ未定。
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COMMENT
無題
へぇ美丘書いた人石田さんなんですかぁ
読んでみようと思います。僕も本好きです
Re:無題
美丘の原作者が石田さんだってことは知ってるんですが、どうにも恋愛モノってだけで倦厭してしまって、実は私も読んだことなかったりします(^^;)