名探偵夢水清志郎事件ノート 1 そして五人がいなくなる/えぬえけい(原作/はやみねかおる)
この男、自称”名探偵”、夢水清志郎!!
亜衣の家のとなりに引っ越してきた男は、わがままでだらしなくて、すっごく変わり者! その名も、名探偵(!?)夢水清志郎――。遊園地で起きた「人間消失事件」のナゾを解くべく天才魔術師(マジシャン )”伯爵”との頭脳勝負にいどむ!!
先日購入したときにまだ1冊も紹介していないことに気づいたので早速紹介します。
紹介してないとは思ってませんでした。
そして五人がいなくなるのコミカライズです。
この作品、文庫版のカバーを担当されている
箸井地図さんもコミカライズされているんですが、そちらが原作に忠実であるのに対し、こちらは良くも悪くも少女漫画。
教授がかっこよかったり、美衣の趣味が変わっていたり、上越警部は若返って岩清水刑事と足して2で割ったような性格になっていたりします。
今巻では登場していませんが、レーチの外見なんかもかなり違いますね。
細かなところも結構違いますね。
教授が三つ子を三つ子と見抜くところとか漫画じゃ表現しづらいとか色々あるんでしょうが。
確かジェットコースターの名前も違ったんじゃないかな?
教授がかっこよく、かつ若く見えるので、亜衣とフラグが立っているようにも見えてしまいます。
今巻ではレーチが登場しないので余計そう見えるのかも。
原作、このコミカライズ、もうひとつのコミカライズと通算するといったい何回かな。
「そして五人がいなくなる」を10回近く読んでいることになるんだと思います。
さすがにそれだけ読むと展開もトリックも覚えてしまいますよね。
それでも十分楽しめました。
シリーズ1作目であるこの作品、テーマとしては「子どもの幸せ」になるのかな。
「子どもの幸せのために」というテーマははやみねさん何度も扱われているんですが、すごく考えさせられます。
伯爵は子どもたちのために事件を起こした。
教授は伯爵の思惑に気づいたから自分が悪役になってまで謎解きをしなかった、と。
「みんなが幸せになる」謎解きをするこのシリーズ、何度読んでもやっぱり大好きです。
[0回]
COMMENT