目隠しの国 4/筑波さくら
触れた人の未来が見えるかなでと並木。逆に過去が見えるあろう。その喜び・痛みを共にし、絆を深めてゆくかなでとあろうの前に現れたのがクールな女生徒会長の染谷。不意に彼女の未来を見てしまったかなでの心は揺らいで…。過去と未来のシークレットロマンス。第4巻!!
今月少女漫画紹介していないことに気づいたので、取り出しやすい位置にあったこの1冊を。
私の持ってる少年漫画って長編連載が多いので気をつけないと少年漫画ばっかりになってしまうんですよね。
【第11話】から
【第15話】までが収録されています。
今回は、かなでっちゃんとあろうくんが揺れまくる話です。
あらすじにもある新キャラ・会長さん。
この会長さんって有能な生徒会長のテンプレみたいな人なんですよ。
何でもテキパキこなせて、他人に厳しく、それ以上に自分に厳しくみたいな。
「出来ることが当然」と思われている人が自分のがんばりを認められて褒められたらそりゃあ惚れちゃいますよね。
で、会長があろうくんに思いを打ち明ける未来を偶然見てしまったかなでっちゃん。
内容が内容ですから、あろうくんに相談できるわけもなく。
あろうくんに告げられないことを「信頼されていない」と変換してあろうくんを揺さぶりかけるですから並木さんったら性格悪いですよねー。
かなでっちゃんと話してるところまでは並木さんいい人だなーって見てたんですけどね(笑)
でも、結局はあろうくんをたきつけているんで、二人の仲を認めているのは間違いないんでしょう。
「あろうを好きなかなでも好きで」とか言っちゃってるんですけど、この時並木さんの表情描かれていないんです。
これ、なんかすごく考えちゃいますよね。
並木さんは本当に難儀な人です。
あ、あと事故でかなでっちゃんとあろうくんがキスしちゃってお互い意識しすぎて云々って話も収録されています。
いやー可愛いですね。
テンパッてる(というか舞い上がってる?)かなでっちゃんが、連続して未来を見たりしているんですが、これって能力者の精神に影響されたりするんでしょうか?
能力の仕組みだとかは関してはこの作品では特に触れられていないのでその辺は謎です。
でも凹んでる時に悲しい過去を立て続けに、とかは相当つらそうです。
今巻は並木さんがメインの話も収録されています。
以前拾った子犬の散歩に行く話。
この子犬の名前って出てましたっけ?
並木さんバカ犬としか言ってないんですよね。
会長と以前助けたサッカー部の一年生が姉弟だということが判明してたりするんですけど、並木さんにとって染谷弟みたいな人間は調子狂って仕方ないんだろうなぁ。
並木さんは自分の力が他人に受け入れられないということを知っている。だから傷つかないように最初から予防線をはっているイメージ。
(かなでっちゃんとあろうくんは同じような能力を持つ仲間だから別枠といったところでしょう)
だから、ああいう風に素直に慕われるというのはね、拍子抜けというか。
それはあの子犬も一緒なんですよね。
並木さんは子犬は染谷家のようなあたたかな家に貰われた方が幸せになれるであろうと判断したんだけど、子犬は並木さんを主だと1番だと。
こういう話好きです。
ちらりと垣間見えた並木さんの過去。あろうくんだけでなく、こちらにも色々とあったようですね。
なんとなくしか覚えてないのでこれからが楽しみです。
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