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(腐)的感想文

隠れ腐女子の日常と小説や漫画の感想を書いてきます。

   

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映画 蛍火の杜へ

蛍火の杜へ
祖父の家へ遊びに来ていた6歳の少女・竹川蛍は、妖怪が住むという山神の森に迷い込み、人の姿をしたこの森に住む者・ギンと出会う。人に触れられると消えてしまうというギンに助けられ、森を出ることができた蛍は、それから毎年夏ごとにギンの元を訪れるようになる。
緑川ゆき原作、『夏目友人帳』のスタッフが贈る、もうひとつの妖奇譚。
(Wikipediaより)


結構久しぶりのアニメ感想です。
前回はルギア爆誕とか私はもう少し節操というものを覚えたほうがいいような気がします。


本当はDVDとか借りるつもりはなかったんです。
たまたま書店で「書籍を購入したレシートで旧作DVD/Blu-rayを1本タダでレンタル可(ただし当日に限る)」というキャンペーンをやってまして。

タダなら何か借りないともったいないよなぁ → 下手に続き物を借りて中途半端になっても困る
→ 映画とかいいんじゃない? → あ、蛍火ある → よし借りよう!
となりました。


内容はあらすじにもあるとおり、少女・蛍が祖父の家へ遊びに行った際に山神の森で青年・ギンと出会います。
しかし、ギンは人ではなく人間に触れると消えてしまう存在。
けして触れることが出来ないながらも少しずつ思いを寄せ合い、距離を縮めていく話です。

45分ほどの中編作品です。
蛍6歳の出会いから成長して高校生まで。
約10年。夏の間だけの逢瀬と冬の間のお互いを思いあう様が描かれています。
触れたい。けれど、触れたら最後だということもわかっている。

最後、祭りに迷い込んだ人間の子供を人間としらずに触れてしまったためにギンは消えてしまいます。
その消えるまでのわずかな間、ギンと蛍は触れ合うことが出来たわけですが、それだけなんですよね。
すごく切なかったです。

ギンが消えたあと数年後の蛍の描写もありましたが、蛍はこれから先の人生をどう歩んでいくのだろう?と気になりました。
あの感じだとギンのことを忘れることはないでしょう。
ギンを過去の思い出にしてほしくないという気持ちもある一方で、蛍には幸せになってほしいという思いもあるんですね。
ちょっと複雑です。


個人的には、蛍の子供世代にギンは転生してほしいです。
蛍の子供でもいいけど、蛍の娘と結ばれてほしいな、とかたらたらと想像してました。

愛蔵版のあとがきか何かに書かれていたと思うんですが、緑川さんの中では「蛍火の杜へは終わった作品であって、続きは考えられない」みたいなコメントがあったんですよね。
だから、これから先そういうことが描かれることはないんでしょうね。


原作者が同じでかつ夏目友人帳と同じスタッフさんが作っていることもあって、途中「夏目?」ってなるところがありましたが、それはまあご愛嬌。
元々、夏目は風景描写がすごい綺麗な作品なんですが、映画ということもありこちらもめちゃくちゃ風景が綺麗でした。

タダでこれだけ楽しめたのですごく得した気分です。
今月一杯キャンペーンは続くとのことだったのでまた何か買った際には借りてこようと思います。

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