地獄堂霊界通信 3/みもり(原作/香月日輪)
てつしの家の近所に、美少女・由宇が越してきた! 字子に遭い記憶喪失だが、明るく朗らかな由宇。だが、椎名は彼女の体が透けているの見てしまう!!
由宇の身に何が起きているのか?
彼女を守るため、三人悪が街を駆ける!!
ちょっと久しぶりの
地獄堂です。
これで3巻目なのでカテゴリ作りますね。
【第10話 あの夢の果てまで<壱>】
【第11話 あの夢の果てまで<弐>】
【第12話 あの夢の果てまで<参>】
【第13話 あの夢の果てまで<四>】
【第14話 蛍の夜】
【SSC 三人悪の朝】
が収録されています。
完全版ベースだと
2巻と
3巻の内容です。
まずは
【あの夢の果てまで】ですが、不覚にも泣いてしまいそうになりました。
タイミング悪く声がかかってしまって落涙まではいたらなかったんですが、うるっとはしてました。
あらすじにもあるとおり、記憶喪失の少女・由宇ちゃんが上院に引っ越してくるんです。
竜也兄ちゃんと同じクラスになった関係もあって三人悪や竜也兄ちゃんと交流を深めていくんです。
由宇ちゃんはふんわり系の美少女なんで、三人悪がときめいたりしていて可愛かったです(笑)
記憶がなくても幸せに未来を見据えて日々を幸せに過ごしていく由宇ちゃんでしたが、そんな生活は長くは続きません。
椎名が由宇ちゃんの体が透けているのも見てしまうのもそうだし、蒼龍がやってきたことが原因でそんな平穏は崩れます。
蒼龍から語られたことは、三人悪にとってはすごく痛くて辛いことです。
いずれ限界が来ることがわかっていても、どうにかならないのか縋りたくなるし、最期を先延ばしにしたくなるのが人情ってものです。
そう考えると、感情面ではともかく、理性ではきちんと受け入れている三人悪は本当に偉かったのだな、と。
というか、目の前で信じられないことが起こっているのにすんなり理解して納得している竜也兄ちゃんがすごい。
いくら三人悪はそういうことに関わっているという前提条件があったとはいえ、普通受け入れられないですよね。
最後、養父母の実の子どもとして転生できるというのは救いですね。
いつの日か、竜也兄ちゃんとまた友達になるという願いがかなうことを願っています。
【蛍の夜】はお盆の話。
てっちゃんのじいちゃん家に遊びにいって、灯篭流しの夜に自縛霊というか浮遊霊の男の子も一緒におくってあげる話です。
正直、てっちゃんは蚊帳の外です。
作中でも触れられていましたが、てっちゃんは基本見ることが出来ない人ですから、こういう害のない幽霊にまで反応しろというのは無理な話なんでしょう。
「また来年帰って来るんじゃなくて生まれ変われるといいな」って椎名のセリフなんですが、ちょっとハッとしてしまいました。
お盆って先祖の霊がやってくるってイメージしかなかったけど、それってイコール生まれ変わってないってことですもんね。
だから由宇ちゃんの時の順番待ちの話とかがあるのか。普通は順番待ちしてる間のお盆に帰ってきているってことなんですね。
はー、なるほど。
おもしろかったです。
やっぱり何度読んでも地獄堂の蒼龍と妖アパの龍さんが同一人物と思えないほどいじられ方が違うんだよなぁ。
まだ、初登場ってこともあってまだ三人悪からの扱いもまだ甘いんですけどね(笑)
龍さんに憧れてる夕士が見たらどう思うのかすごく気になりました。
【SSC】は「スペシャルショートコミック」。三人悪それぞれの過程の朝が描かれています。
竜也兄ちゃんの低血圧っぷりが酷かったです(笑)
おもしろかったです。また近いうちに続きを紹介できたらいいな。
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