うえきの法則 10/福地翼
一次選考が終了した、能力者バトル!
三週間後に始まる二次選考は、五人までの仲間で戦うチーム戦であることが告げられた。
選考会氏に向けて、植木と森は、仲間探しに出発。
しかし、その先で思いがけない事件に巻き込まれ…!?
優勝目指す植木達のバトルは、新たなる展開に突入!!
いろいろやりたいことがあるのに、時間が足りなくて何もかも中途半端になってしまっているのがすごい嫌です。
1日が27時間くらいにならないかなー。
【第87話 ヒデヨシ登場】
【第88話 ザックの謀略】
【第89話 ヒデヨシVS(たい)ウーゴ】
【第90話 防衛戦】
【第91話 二次選考級(クラス)の戦い(バトル)】
【第92話 ヒデヨシの過去】
【第93話 補佐への道は一日にしてならず】
【第94話 最後の覚醒臓器】
【第95話 止めなきゃ】
が収録されています。
ストーリー的にはあらすじにもあるとおり、二次選考までの植木達の様子が描かれています。
前半は勧誘で、後半はテンコの話です。
二次選考は5人までのチーム戦が可。
植木、佐野、鈴子ちゃん、森の4名がチームを組むのは確定ですが、残り1枠を埋めようと植木と森の2人で勧誘へ出かけます。
まあ、佐野と鈴子ちゃんは大怪我をしてますから、そうなるのも必然ですね。
植木達が勧誘しようとしたのは、宗谷ヒデヨシ。
一言でいうと、ずるい奴です。
ずるい奴ではあるんですが、施設の子どもたちの面倒をみてあげたりと根はかなりいい少年です。
ヒデヨシは、自身の担当神候補・ザックにとあるチームにはいるよう強要されていました。
ザックはヤクザとつるんで好き放題やっているような人物で、空白の才にも興味のないヒデヨシはザックの言いなりになるつもりはない、と。
そして、施設の子どもたちが心配だからと、植木たちの仲間になって戦うつもりもない、と。
理由に納得して植木たちは、帰ろうとします。が、そう簡単に終わるわけがなく。
ザックとカプーショをはじめとする能力者たちがヒデヨシがこだわり続ける施設自体を壊してしまおうと戦いをしかけてきます。
施設がなくなってしまえば、子どもたちはバラバラの施設に引き取られることになるでしょう。そうなれば、ヒデヨシは子どもたちを守り続けることができないから、脅しも有効になると説明されているんですが、マジゲスい。
そんな状況を見逃せるわけもなく、植木も参戦します。
「ゴム玉を濃硫酸に変える能力」のウーゴ、
「美しい髪をドリルに変える能力」のニコ、
「体をビリヤード玉に変える能力」のマリオ、
「声を冷凍ガスに変える能力」のカプーショ
の4人を相手に植木たちは苦戦します。
というか、この4人ってカプーショ以外馬鹿ばっかな気がするんですけど大丈夫なんだろうか?
ザックはヒデヨシの「声を似顔絵に変える能力」だけでは勝てないと踏んで、カプーショの能力と組み合わせて利用しようとしていたよう。
ヒデヨシの能力は半径10m以内好きなところに似顔絵を描くことが出来るなので(しかも保護色も可)、確かに組み合わせて利用すると中々厄介な能力ですね。
ザックは「ヒデヨシは弱い」とかいってますし、ヒデヨシはヒデヨシで「ザックに協力する気はないし、空白の才に興味がない」と言っているので、じゃあなんでヒデヨシは能力者になっているんだ?と疑問だったんですが、ヒデヨシも植木や佐野と同じでザックは後任の神候補だったと説明されて納得しました。
元担当のネロのために、能力者となったヒデヨシでしたが、ネロは能力者同士の戦いに割って入ってヒデヨシをかばったために地獄落ちしてしまった、と。
そのせいで齟齬が発生していたわけですね。
最終的にカプーショチームはいつの間にか七ツ星までクリアしていたらしい植木の神器で一掃され、子どもたちに後押しされる形で植木チームの仲間入りすることになります。
94、95話はテンコの話です。
植木は八ツ星の試練もクリアし、とうとう
6巻で語られていた
「天界獣が上げられる天界レベルは六つが限度 七つ上げた時点で、天界獣(オレ)は死ぬ」に到達してしまうわけです。
テンコは植木が力を求める理由を聞いて、天界獣の限界を植木に教えることなく自分の身を厭わず九ツ星の試練を開始しようとするんです。
しかし、植木の現担当よっちゃんが天界獣の限界を森に教えたことでどうにかテンコを失わずにすみました。
ヒデヨシの合流が間に合って本当に良かったな、と。
これヒデヨシがいなかったらたとえ間に合ったとしても、森の叫びは植木に届かなかったんでしょうからね。
そして、神が二次選考の内容を決定したというところで今巻は終了。
二次選考ってなんでしたっけ?
マリリンチームとサバゲーみたいなのやったのと、新天界人のいたチームに鈴子ちゃんがぶちぎれたのとか、巨大ロボと戦ったりしたのは覚えてるんですが順番とかはさすがに忘れてますね。
読むのが楽しみです。
[0回]
COMMENT