親指からロマンス 8/椿いづみ
過去のトラウマを克服し気持ちを再確認した陽介は思わず千愛に初めてのキスをした。改めて付き合い2人だが今度はお互いを意識しすぎて進展せず…。そんな中不陶花&山茶花高校合同の文化祭が開かれる事になり千愛は準備に追われてなかなか陽介と会えなくて――!?
親指からロマンス 9/椿いづみ
やっと普通の恋人同士として再スタートした千愛と陽介。テスト期間を前に千愛は陽介の部屋で2人きりでテスト勉強をすることに…!? 一方、千愛が一目惚れした凝りに凝った陽介の背中。その陽介のツボーズにある異変が…!? 千愛のどきどきマッサージLOVE♥ 最終巻!!
クリスマスですね。皆さんはどうお過ごしでしょうか。
まあ、私は仕事で終わってしまいましたが。
8巻には
【41話】~
【46話】と
【周くんとあやめさん。】が、9巻には
【47話】~
【51話】、
【最終話】が収録されています。
【周くん】は三姫と
前巻あたりで登場した綾女先輩の話ですね。
なんというか、ここにきて一気に少女漫画になってます(笑)
この作品、というかヒロインが「マッサージ大好き!彼に声をかけたのもあまりにもマッサージしがいのある体(=めっちゃ凝ってる)だったから!」というあまりにもはちゃめちゃな設定だっただけあってあまり少女漫画らしさというものはなかったですね。
それがここにきて、陽介くんのトラウマが解消されたことにより、いろいろ意識しちゃってぎくしゃくしてしまったり、ともう読んでいて可愛かったです。
1巻の感想に
「私の記憶が確かならさや姉に関してこれから先、解決されるということはなかったはず。」とか書いてるんですが、これ作者はどうにかする意思があったんですね。
柱によると、どうにも担当さんに却下されたらしいです。
ついでに、作者の中では
【最終話】は書く予定がなかったらしいです。
ギクシャクしていた陽介と千愛の仲がきちんと解消されてめでたしめでたし、で終わる予定だったよう。
しかしながら担当さんの言葉で、卒業式の様子を描くことで多くのキャラについて触れてそれを最終回にしたんですね。
多くのキャラのその後が描かれているのはそれはそれで嬉しいんですが、さや姉については気になっていたんでそれも書いて欲しかったなぁ、と思います。
というか、そういうトラウマ云々は陽介くんにばかりページが割かれていて千愛については投げやりとでもいえばいいのかな。
うーん、これならさや姉が登場した意味が本気でわからない。
さや姉を出さずともなんだかんだでこの2人は仲良くなれただろうし、武と千愛というどこかおバカな2人兄妹でもなんら問題なかったと思うんだよなぁ。
どうせ出したんならきちんと伏線回収して欲しかったです。
でも、作者も本当にさや姉のフラグをどうにかしたかったんなら、もうちょっと作中でフラグを立てるべきだったんですよね。
ときどきでも、名前だけでもだしていれば担当さんも却下しなかったんじゃないかな、なんて思ってしまいました。
いろいろと突っ込みたいところはありましたが、楽しめました。
全9巻なので、これで終わりですね。
この作者さんの本、他にも中途半端に持っているのでまた今度読んで紹介したいと思います。
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